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異なる文化をいつもの場所で

米騒動の日、天ぷらの日
潜水艦「なだしお」が釣船と衝突(1988年)


「相手が男であれ女であれ、あるいは子供であれ、ただただ彼らの幸福を願うあまり眠りが妨げられるとしたら、それはとりもなおさず愛なのだ
          ---------- フランセス・ファイフィールド 「愛されない女」より


友達と会って、ファストフードからハンバーガーの話になって、
そう言えば数年食べてない気がする、安全で美味しい店だったら食べたいなあ、なんて思って、
その夜ネットで、マクドナルドやIN-N-OUTなど、あちこちの店のNutrition Factsを調べ始めちゃって、
げげ、まだTrans Fat入ってるじゃん、ニューヨークでは確か禁止になったんじゃなかったか、
今の規則はどうなってるの、カリフォルニアはどうなの、
なんて調べる手が止まらなくて、


気づいたら、いつもの就寝時間を大幅に越えて、とっくの昔に翌日になっていました。



これも、やっぱり、愛ですか。

* * * * *

【レストラン】
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再び家族で朝から繰り出したのは、今では時々足を運ぶようになった、ダウンタウンのとあるカフェ。ベネズエラ産のコーヒーの、苦味とコクがお気に入り。



ここは朝7時から夜11時まで営業してて、朝食も昼食も夕食もとれるという、なかなか貴重な場所であり。フリーインターネット環境なので、PCを持ち込んで一人でゆっくり、というお客さんが特に多い。
客席数がそれほど多くなくて、せせこましいのが難点だけど、テーブルさえ確保してしまえば、結構な居心地の良さなのだ。

それなりの回数を通ったけれど、いつもランチの後のお茶、という形での来店だったので、ここの食事は試したことがなく。
中でも特に食べてみたいものがあったので、今回の朝食探検時、どうかそれが朝食メニューにありますように、と願いながらドアを開けたんだ。

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目当てのものの名前は、arepa
この店が提供するベネズエラ産のコーヒーやチョコレートと同様に、これもまたベネズエラの一般的な食べ物らしく、コーンミールで作られた丸いパンケーキ、という。
コーンミール好きな身としては、試してみずにはいられないじゃないか、ねえ。(誰に向かって)

ということで、無事朝食メニューの中に発見したarepaを、嬉々としてオーダーしたよ。
朝食メニューだけでもかなりの品数とバラエティーで、初めて訪れた旦那はかなり悩んでいたけれど。結局クロワッサンのサンドに決めて、お嬢はチョコレートチップ入りのワッフル。
卵、野菜、フルーツに甘いもの。色々そろって嬉しいね。

運ばれてくるまでに随分と時間がかかった気がしたけれど、それは3品揃えて持ってくる為だったらしく。それにはarepaがやはり時間がかかったらしく。(推測)
その甲斐あって、ほかほかの焼き立てarepasは、なかなか美味しいものだったよ。


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Breakfast Arepa with vegetable scrambled eggs and fruits
トマト、玉ねぎ、ベルペッパー、マッシュルーム入りのスクランブルエッグがお皿の半分に盛られて、arepaにも同じものを挟んでサンドイッチ。いちごとぶどう添え。

初めて食べたarepaは、外側カリッ、中はモチッ。コーンミールの中でも、挽きが細かい粉なんだろうか。
もちもちした中身が具に面白い食感を加える、という感じで、ただのサンドが別物になる。外側のかりかり加減がまた快く。

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これは焼き立てだからだなあ、と思う。想像だけど、冷めてきたら乾いて、もちもち感が失せ、味もぐっと落ちるような気が。
そんな、素朴な手作り感が漂うパンに、ネイティブアメリカンが作っていた、青とうもろこしやどんぐりのパンを連想する。このままで売っててくれないかなあ、そしたら家でも食べられるのに。

スクランブルエッグの方は、まあ普通のお味。塩・胡椒が強め、量がたっぷり。


しかし、念願のarepaに満足した私の一方で、お嬢はヒサンな体験を。
運ばれてきたワッフルを目にした時の彼女は、正にムンクの叫び状態。

頼んだのは、Waffle with Chocolate chipsだったのに。レジの表示も確かめたのに。
運ばれてきたのは、なぜかWaffle with Nutellaだったのだ。

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Nutellaとは、欧米でとってもメジャーなスプレッド。ココアフレーバーのヘーゼルナッツ・ペーストで、見た目通りにすんごく甘い。
お菓子の中でもチョコレートは別格で大好きなお嬢だが、基本的にナッツ嫌いな為、このヌテラも苦手でね。
嫌いなそれが、これでもかー!とばかりかけられたワッフルを見たら、そりゃあ鳥肌も立つってもんだろう。
慌てて付いてきたレシートを見たら、確かにNutellaとなっている……チョコチップより少し安かったのが幸いだが(鬼)

それでも彼女はがんばった。がんばって何とか4分の1まで食べたが、さすがにそこで、涙目でギブアップ。
私が手伝って8分の1(根性なし)、旦那が4分の1を片付けて、残りは迷った末に持ち帰り。帰ったらそのまま冷凍庫→化石、のコースだな。(予言)

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旦那が頼んだのは、BLT Croissant。ベーコン・レタス・トマトサンドのクロワッサン版だね。
香りの良いコーヒーと一緒に食べて、「これ美味しい~」とご満悦。目はPC画面から離さないまま。

口の中の味を何とかしたいお嬢は、旦那や私の皿から、卵やフルーツを取ってはもぐもぐ。うーん、せっかく来たのにかわいそうだったなー。


ということで、近いうちにリベンジ機会を作りそうな、こちらの朝食体験。
メニューが豊富なのも良いところ。


Coupa Café
538 Ramona Street
Palo Alto, CA 94301
by senrufan | 2008-07-23 14:06


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