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各自の朝の始まりは

ユネスコ加盟記念日、一年の折り返しの日、郵便番号記念日
ツェッペリンが初の硬式飛行船の試験飛行に成功(1900年)
国宝・金閣寺炎上(1950年)
南北ベトナム統一(1976年)


読書ブログ更新 : 「西の魔女が死んだ」

最近映画化された、梨木香歩さんの児童小説です。

発行は1994年でお嬢が生まれた年なのですが、母が私に、お薦め本としてくれたのですね。
久しぶりに読み返したのですが、やっぱり良い本です。前の感想は覚えてませんが(殴)

母から直接薦められることはほとんどないのですが、私がたまたま好きになった作家が、実は母がずっと読んでいる人であった、ということが何度もありまして。
好みの文章傾向が相当近い模様。だって同じB型だし。(……)


うちの家族(実家の方です)は、そろいもそろって本好きばかりで、全員常に本が手放せないヤツラなのですが。
意外と個々人の好みは異なっていて、それぞれバラバラに好きな本を買ってくるので、結果として実家の本棚は洪水状態。

父は、海外ミステリーや映画関係の本。
母は、エッセイや評論中心。
兄は、SFやアクション物。
末席の私はというと、そういう本棚を漁っては読みふけるところから読書歴が始まったので、どのジャンルにも適当に浸った後、海外ミステリーとエッセイ、SFとファンタジー、というところに落ち着きました。いやあ、頭を使わないものばかりデスネ!(溌剌と)

兄や私が独立した後の現在、父が本の在庫を時々整理しては、ブック○フに引き取ってもらってるのですが、エゴイストが身上である彼(ええ、私は父親似)は、「自分の好きな本を残す」が基本なので、私が好きだった母や兄の本を随分と処分されてしまって、その恨みはいまだに私の内部でくすぶっております。


今日は、そんな父の誕生日でありました。

* * * * *

【レストラン】
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お嬢が唯一のサマーキャンプに行っている間の私は、というと、貴重なフリータイムを満喫すべく、掃除をしたり、整理をしたり、片付けをしたり、えーとえーと、まあぶっちゃけ、普段サボっていた家事のツケを払っていたんだが。
だって普段の遊び友達@皆子持ち、夏休みの間は子供がいるから、むしろ遊べないんだなこれが。お互い、新学期が待ち遠しい。

それでも、とても楽しみにしてた予定があって。
可愛い可愛いayuminさんとの、朝食からのデートだよ。




場所をどこにしようかと、朝食探検希望リストから選んだのは、うちの市のダウンタウンにあるイタリア系のカフェ。朝7時から開いている点が、私的にポイント高し。
でもコーヒーメインのところなので、朝食、としてはどうなんだろう。
先日地元紙で、ある市議会員が、うちの市には良い朝食レストランが少なすぎると嘆いていたので、その中の貴重な一店であるとは思うんだけど。

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お嬢をキャンプに送っていった後、そのまま車でダウンタウンへ。外にあるテーブルは、すでに先客でうまってる。
ドアを開けて入ってみると、外の陽射しとは対照的な、柔らかめの照明の下、落ち着いた空間が広がってる。

列に並んでいる間に、壁のメニューボードを見たのだけど、ドリンクのあまりの種類の多さにびっくり。スタバの何倍あるんだこれ。
逆に朝食メニューとしては、ガラスケースに並んでいるクロワッサンやサンドイッチのみ、らしい。

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コーヒーにも大変疎い私は、オーダーに迷って迷って、後ろの人に先にいってもらったのに、まだまだ迷って。
寒い朝だったので、身体が温まるものを飲みたい、と思っていた私の目に留まったのが、シナモンやカルダモンを入れた、クリーム入りのエスプレッソだった。
うん、スパイス入りであったまろう。

カウンターの中の店員が、丁寧にオーダーを聞いてくれては、一人一人の分をその場で作って渡すやり方。だから列に並んだまま待たなくてはいけないのだけど、彼らの手際に見惚れたり、気軽な会話を交わしたり。そんな楽しみ方がある。
私の分も、グラスにコーヒーを注いで、シェーカーの中にクリームを入れて、スパイスを振って。ポイントを心得ている作り方に、飲むのがますます楽しみになる。

そして受けとった、二層になった美しいドリンクは。
とっても冷たいものだった。


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オノレの愚かさにしばし撃沈した後、美しさを損なうのはもったいなかったが、スプーンで静かにかき混ぜて、改めてコーヒードリンクを作り出す。
飲んでみると、もったりとしたクリーミーさが、苦さと程好く混じり合って、そこにスパイスの刺激が加わり、全体として間違いなく大人の味。

頼んだサンドイッチは、ティーサンドのような華奢なもの。耳を落とした、白いふわふわのパンの間に、スモークサーモンとほうれん草、チーズを挟んでる。どこか日本風で懐かしい。
味がしっかりしてるので、舌は満足したけれど、ハードブレッドファンとしては、食べ応えが物足りず。でも美味しかったから良しとする。
このタイプのサンドイッチが3~4種類あって、あとはクロワッサン、アーモンドクロワッサン、クロワッサンのサンド、ケーキ類など。


音楽の流れる静かな店内は、1人でPCに集中する人とか、2人で話しこむ人達とか。思い思いのペースで過ごせるのが、良いカフェの条件の一つ、だと思う。
朝食をしっかり食べる人には向かないけれど、「美味しいコーヒーとペストリー、そしてゆったりした時間」を朝食と見なす人達が、出勤前に訪れる場所。といったイメージかな。

10時以降にはパスタやサンドイッチがサーブされるので、今度は昼前に来て、ランチと美味しいコーヒーをもって、ゆっくり過ごしてみたいところ。


Caffè del Doge
419 University Avenue
Palo Alto, CA 94301
*-*-*-*-*-*-*-*-*

この後ayuminさんと、なぜか勢いでサンフランシスコまで行ってしまい、Ferry Buildingの火曜日のファーマーズマーケットをのぞいてみました。
人混みが土曜日の半分ほどだったのは良かったのですが、出店自体も土曜の半分以下。もっと近かったら、出店次第で行き分けられるのですが。

オーガニックのなめこを買ったり、先日チェックしたヴィーガン・ローフードのお店で、ローフード版ハンバーガーに目を丸くしたり、サンプルをせっせともらっては、何も買わずに立ち去ったり(……)と、楽しい一時を過ごしました。

この後、ベジタリアン・レストラン→ナチュラル・グローサリーストア、とさらに旅は続きます。
by senrufan | 2008-07-02 12:40


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