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前向きに

お嬢が学校から帰る車の中でしょんぼりして、「今日悪いことをしてしまった」と言う。
同級生のメキシコ系の男の子から、
「第二次世界大戦の時、僕の先祖が戦争で死んだ。日本人が始めた戦争だからお前が悪いんだ」
というようなことを言われ、頭にきたお嬢は、
「ヒスパニック系のくせに」
みたいなことを言い返してしまい、先生から叱られたそうである。

何が悪いかわかってるよね。暴力に暴力で返したらいけないんだよ。
自分が人種のことで言われるのが嫌なら、それを人にやるのは絶対だめなんだ。
私自身はもう慣れてしまったし、そういう視点の持ち主が沢山いるのも仕方がないことと流せるけど、お嬢にはまだつらいかなー。

そして夕方、お嬢を検眼医のところに初めて連れて行く。
私の主治医でもある女医さんも、そこの助手のお姉さん達も皆いい人達なので、怯えていたお嬢もたちまちリラックス。
検査の結果、幸い近視のみで乱視は入ってないとわかり、ほっとする。
先生は行動性を考えて、夜の間着けて視力矯正するコンタクトを薦めてくれたけど、お嬢は目に何かを入れる自信がないということで、とりあえずメガネを作ることに。

メガネができても授業中しかかけたくない、休み時間はボールだって良く見えるし、と語るお嬢に、先生は笑って一言。

「一度かけてみれば、今まで自分がどんなに見えない世界にいたかが良くわかるわよ」

出来上がりは1週間後の予定。さて、お嬢の生活は何か変わるかなあ。
by senrufan | 2004-10-13 14:10


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