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それでも押さえておきたい箇所は

春分の日、彼岸、太陽の日
ナポレオンがエルバ島を脱出してパリ到着(1815年)
東京国立博物館と上野動物園がオープン(1882年)


You are what you eat (あなたはあなたの食べたもの)
英語のことわざの一つですが、マクロビオティックに興味を持ち始めて、ますます噛みしめるようになった言葉です。


ネットで、こんな記事を目にしました。
「ルドルフ・シェーンハイマーが行った研究。ネズミを使って、今、食べた食べ物がどこへ行くかを調べた実験です。
アイソトープという技術により、食べ物の分子一つ一つに色の目印をつけ、それをネズミに食べさせました。
すると食べ物の分子は、ネズミの尻尾、目の中、骨、心臓、肝臓な どあらゆるところに散らばってそこにとどまったのです。
一方、ネズミの体重は1gも変わりませんでした。

これはこういうことです。
今、食べた食べ物 の分子は体の一部に取り込まれ、体の一部になった。
そして同時に、それまで体を構成していた分子は分解されてからだの外へ排泄されてしまった、ということです。
実は、分子レベルで見ると私たち生物の体は、絶え間ない分解と合成の真っ只中にあるのです。
今、私たちを形作っている分子は半年か一年後にはもうここにはなく、すべて食べ物の分子と置き換わってしまうのです」
                                (解説委員室より、抜粋)


血液の中の血漿は、10日で。
血液全体は、3ヶ月で。
そして全身の細胞は、7年で入れ替わる、と言われています。

今、自分が口にするものが、次の瞬間に、自分の新しい細胞に変わっていく。
今の自分を変えたいと願っている人は、まずは食べ物を変えてみるところから始めてみる、というやり方もあると思うのです。

* * * * *

【レストラン】
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サンフランシスコにある、とあるカフェ。グルメ情報などで良く名前を見かけるところ。
グルメ情報といえば、私が拝むのはやまばとさん。嬉しいことに、彼女も行きたいと思っていた場所、とのことだったので、手に手を取り合って行って来たよ。




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サンフランシスコにしてはとても暖かな日で、おまけに路上に駐車スペースも見つけられて、すでにご機嫌でカフェに辿り着く。
中州のような場所に立っている店の前には、すでに開店を待っている人達が数人。黄色に踊る外観が、陽射しに鮮やかに映えている。

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入ってみたら、吹き抜けの広い広い店内の、美しくも心地よくもある空間が、上下左右に広がって。2階に案内されて、窓際の席に着く。
早速メニューを拝見だ。

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Webなどで皆がイチオシなのは、チキンサラダ(2人用)らしいのだけど、値段が$45もする上、1時間かかるとの但し書き付き。
どんなものなのか、興味はすごくあるんだが、私達には到底食べきれまい。ここはメインじゃなくて、前菜に限ってのオーダーということにしよう。

料理が来るまでに、運ばれてきたパン。作り置きのものをそのままスライスしただけの、温かくもない状態で。
1階には見事な石焼き窯があるので、結構期待していただけに残念。
しかし料理は、さすがのものがありました。


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まずは一品目、Frisee salad with oranges, avocado, scallions, creme fraiche, and coriander

生クリームベースのわりに、あっさり風味のドレッシング。これにフリゼの微かな苦味とオレンジの甘味が、バランス良く絡み合った一品。
アボカドのねっとり食感と、時々ぴりっと感じるネギの風味が、快いアクセント。

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続いてはオードブルの盛り合わせのような、House-cured anchovies with celery, Parmesan, and nicoise olives
自家製アンチョビ、というところに惹かれてオーダーしたもの。

アンチョビはたま~に、もんのすごくしょっぱいのに当ったりするけれど、これは自家製だけあって、塩も油加減も抑え気味。特に何かと合わせなくとも、このままで平気で食べられる。
それに黒胡椒が効いたチーズと、軽く熱を加えただけのセロリ。合わせて食べても、個別に食べても、それぞれの味が楽しめる。

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最後は2人で、「ここに来た甲斐があった」と意見が一致した一皿。Orecchiette with rapini, black lentils, onions, garlic, and hot pepper

確かに一皿で頼んだはずなのに、ウェイトレスさんが持ってきてくれたのは二皿で。確認したら、わざわざ分けてくれたそうで。にっこり笑顔の素敵なお姉さんに、思わず頭を下げてしまったよ。
でもどうやら、このお店では当たり前のことらしく、結構な数のお客さんが、そのサービスを受けていた。店員教育ができてるなあ。
しかしこの量で半量って……さすがにここはアメリカだ。(今更)

貝殻のような形のオレキエッテ。手作りかと思うような、もっちりした歯応えが嬉しいよ。
そして私の大好きなレンティルに加えて、季節物のブロッコリーの花。ガーリックと胡椒が強すぎず、的確な刺激だけをもたらしてくれる。あっさり目の塩味で、するすると食べ続けてしまいたい。
これは家でも作りたいなあ。オレキエッテ、全粒粉のはあるかなあ。


最後に、持ってきてもらったお勘定。チェックしてみたら、何やら見慣れないものがついているよ。
すみませーん、お姉さん、これはなんだか教えて下さい。

レシートにのっていたのは、「4% Health Surcharge」なるもの。
お姉さんの説明してくれたところでは、SFで数週間前に始まったもので、従業員の健康管理の為の費用らしい。
それが本当にその為に使ってもらえるならば、こちらは勿論文句なし。SFで始まったなら、いつかカリフォルニア全部に広まっていくかもしれないね。それはそれで、不安がないでもないけれど。


お店も素敵だったし、料理にも満足したけど、更に良かったのが、従業員のマナー。
知りたがりの私達は、忙しいウェイトレスさんを捕まえては色々聞いてしまったのだけど、嫌な顔一つもせずに、丁寧に答えてくれたんだ。
さらに店を出た後、やまばとさんがとあることで電話をしたそうで。そしたら、かなりつっこんだ質問だったにも関わらず、惜しみなく全て教えてくれたそう。

有名店が有名になったのは、やはりそれだけの理由がある、と、改めて教わった店でした。

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この後、私がやはり前から気になっていたお店に移動したので、次回はそちらの記録など。


Zuni Cafe
1658 Market Street
San Francisco, CA 94102

by senrufan | 2008-03-20 13:58


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