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うれしい・たのしい・だいすき

聖バレンタインデー、ネクタイの日、煮干の日
平将門が平貞盛・藤原秀郷らに討たれる(940年)
日ソ友好同盟援助条約をモスクワで調印(1950年)
キューバが米州機構より脱退(1962年)

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【お菓子】
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バレンタインデー当日の朝、キッチンはこんな様相でした。


今日の私はデートなの。バレンタインだもん、当たり前。
だからせっせと作ったの。昨日の夜と今日の朝。
マクロビ&ヴィーガンスイーツを4種類。喜んでくれるといいけれど。

大事な相手だからこそ、渡す時を想像するだけで、どきどきと心にも手にも汗をかく。
嫌われたくない、押し付けはしたくない、でも美味しいと思ってほしい、私が好きなものを好きになってほしい……
この歳になって、こんな気持ちでお菓子を用意することになるなんて、夢にも思っていなかった。

それも、私より10歳近くの年下のあの人に。





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とまあ、こんな気持ちで、いそいそとデートしてきたよ。
お肌つやつや・瞳ぱっちり、私の憧れブロガーであられる、shinaさんという名の可憐な美女と。(恥じらいをこめながら)(一体どこに)

お会いするにあたって、ちょうどバレンタインであることだし、と、何かお土産を考えた。
マクロビに興味があるともおっしゃって下さっている彼女。でもご自分に合うかどうかは、未体験ゆえわからない。
スイーツ大好きな彼女にはどうかと迷ったのだが、この際サンプルとしてマクロビスイーツを渡してみて、考える材料にしていただいたらどうだろう。そんな風に考えた。



だから、そこで、どーして、人様にあげるものなのに、

自分が初めて作るものばかり選ぶかなあ、この考えなし女はっっっ!!!(自らに怒号)


人にあげる時は、今まで作って美味しいとわかってるものを選ばなきゃ、とはわかってるんだけど。わかってるんだけど。
でもでも、新しいレシピブックが色々あって、作ってみたいものがいっぱいあって。どうせならそちらにこの機会を使いたくて。
あああ許してshinaさん、せめて込める愛だけは人数倍。……なんの足しにもなりゃしねえ。
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今回押し付けたのは、以下の4種類。

1. アボカドとレモンのマフィン (「VEGE BOOK 3」)

日本のヴィーガンレストラン、カフェエイトのレシピブックの新本は、スイーツレシピ専門本。
こちらのレシピはマクロビではないものの、作り方はかなり共通要素も高く、材料も同種のものばかりで、私も良く利用させていただいてるのだな。

マフィンの基本生地があって、それを具を変えて応用する。
DRYは薄力粉・強力粉・ベーキングパウダー・塩、WETはオイル・メープルシロップ・ココナッツミルク・ライスミルク・葛粉。

これは食事用の甘くないマフィン。切ってレモンで和えたアボカドを、混ぜ込んで焼くだけのお手軽手順。
もちもちした食感で、今回作った中では、お嬢の一番のお気に入り。
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2. オレンジ&チョコマーブル・マフィン (「VEGE BOOK 3」)

こちらはスイーツマフィン。基本生地にピュアチョコレートを混ぜて、マーブル状に。
トッピングに、メープルシロップで煮たオレンジスライス。

一応ハート型で焼いたのだけど、膨らんだおかげで、ほとんど跡形もありません……
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3. ナチュラル・マーブルパウンド (oolife*オーガニックレシピ帖*さん

毎日のぞかせていただいている、うーらさんのちょーーー素敵なブログ。
お料理もスイーツもアイディア満載で、いつも目を瞠ってばかりのすばらしすぎる場所。

こちらで拝見して以来、一度作ってみたかった、ラムレーズンとくるみ入りのマーブルケーキ。
マーブルにするベースは、ココアとキャロブ。WETにはりんごジュースも。

別な友達に押し付けたら、ご夫婦そろって「めちゃくちゃ美味しい!」と絶賛されたレシピなり。
さすがすぎます、憧れます。心からの感謝を捧げます。
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4. ラムレーズンの豆腐チョコケーキ (「マクロビオティックひとりレシピ」)

日本でたまたま見つけて買った、御園あきさんのご本。
使えるレシピがずらりの上、一人分の分量で記載されているので、お嬢と私の二人食にとてもとてもありがたい。

擂ったアーモンドと粉・オイル・メープルシロップを混ぜて焼いた、タルト台。
ここに、豆腐・白胡麻ペースト・味噌2種類・ココア・キャロブなどを混ぜたフィリングを詰めて、再び焼く。上には米粉をふってみた。
普通のタルトと違って、ずっしりと重みのある中身。
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朝からしこしこと焼き上げた、これだけのお菓子。
勿論、家族の朝食兼用なので、旦那とお嬢と一緒に食べたよ。せめて毒見ぐらいはしなければ。

そしてデートの終わりの方で、「ハッピー・バレンタイン!」と渡してみた。
お口に合わなかったらごめんなさい、との言葉も勿論添えて。
ちなみになんと私もいただいてしまったの、日本からのお土産を。愛媛限定のポンジュースグミとポンジュースコロンにオオウケだ。

私だけが嬉しいというギフト交換を終えて、楽しかった一時の余韻を噛みしめながら、一抹の不安を抱えつつも、そのまま帰路についたのであった。


夜にPCを開いたら、shinaさんから、「すごく美味しかったです!」という、感動した内容のメールが届いていて。
ああ良かった、と、ほっとした後にすぐさま湧き上がったのは、やっぱりレシピを作ってくれた人達への感謝の念。

マクロビやヴィーガンという限定された中で、これだけのものを生み出してくれて、しかも外に向けて発信してくださるということ。
これがどんなにありがたいことか、自分で生み出せない私には、何度お礼を述べても足りないこと。
例えば、これが仕事だから、という一言では、決して片付けたくないことなのだ。
特にうーらさんのように、ご自分のブログで惜しみなく教えて下さるということには、更に、もっと、感謝が増す。


私が拙い料理やお菓子写真をここにのせるのも、実はそのレシピを作ってくれた方の名前を伝えたい、という気持ちも背後にあって。
むしろ評判を落とすことにならなければいいけど、と少々危惧しながらも、でもこんな方のこんなレシピがある、ということを、こんな僻地にでものせておきたくて。
そしていつか、誰かの目にとまってくれて、その人の名前を知ってもらえたら、それが嬉しいことだなあ、と。


ただ自分の記録の為だから、となるべく人の目にふれないようにしてきた日記だけど。
こういう嬉しい・ありがとうの気持ちのものだけは、むしろ「情報発信」のスタンスでいってもいいんじゃなかろうか。
人気ブロガーのshinaさんの姿勢から、そんなことを教わった、今日という日でもありました。
by senrufan | 2008-02-14 15:22


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