目にも舌にも錦を飾り


「取りあえずその日はふとんをしいてそのまま寝込んでしまった。ふとんの中で、これまでの怠惰な人生を深く反省した。翌日の午後になると、やおらふとんを飛び出し、無我夢中にマラソンをした。何故か堕落した肉体に苦痛を与えたかった。また、先生の前に現れるには、美しく整った身体でなければとも思った」
     
            ----------- 藤原正彦著「数学者の言葉では」より

数学者である藤原氏が、神様とも仰ぐ小平邦彦氏に、結婚式の仲人をつとめていただくことが決まった時の感想、が上の文になるわけですが。
私もつい先日から、この言葉を噛みしめつつ、ますますダイエットに精を出して日々を過ごしておりました。だって、今更整形するわけにもいかないので(激違)

憧れていた人にお会いする前の気持ちは、その喜びと相まって、畏れ多さ・緊張・動悸も、普段の数倍レベルにはね上がるのでございますな。

* * * * *

【レストラン】
b0059565_0112556.jpg

こんなへっぽこブログでもやっててよかった、と思うことはたまにあって。
今日もまた、そんな思いをしみじみと味わった日であったのだ。



憧れブロガーさんは沢山いらっしゃるけれど、恐れ多くもリンクまでさせていただいたshinaさんブログは、正にこのエリアのオンライン情報紙。
ちょー美しい写真と共に、明快な語り口で綴られるあれこれは、何回訪れても感嘆のため息ばかり。今ではすっかり私の日参場所になっている。(ストーカー告白)

そのshinaさんと、ワイン繋がりで出会うことになった、これまた憧れのYみたちさんが、なんと嬉しいことに、愛しのMかさん・shinaさん・私を交えてのランチを企画してくれたんだな。
最初にそのお知らせをもらった時の私といえば、↑の藤原氏の再現状態。
決まってからの数週間、今まで生きてきた全てを反省し、いっそマイブログを消してしまいたい思いに何度も駆られたものだった。(ふっ…)(遠い目)


そんな大事な対面を、一体どの舞台で行えば良いものか。
悩む私達に届いた知らせが、我が家から数分のところにある通りに、新しく和食レストランがオープンしたという、大変タイムリーなもので。
しかもそこのシェフが、かの有名なNOBU NYで修行した方だとなれば、そんな、すみません、私達の為にわざわざ…!と言いたくもなるでしょう(オマエだけだ)

待ち合わせは、店の前で。そう決まってから、すでに地から足は離れてた。

b0059565_17124733.jpg

その浮遊感のままに果たした初対面。実は10歳近くも年下のshinaさんは、お肌ツヤツヤの別嬪さん。(うっとり)
これに麗しコンビのYみさん・Mかさんが加わった日には、もう誰がかかってきても怖くない。
オープンしたてで外装もこれから、といった感じのドアを開け、新しい世界に踏み出したのさ。

店内のセンターテーブルに飾られているのは、オープン祝いの沢山の花。
広く長い寿司カウンターと、ゆったりと配置された幾つかのテーブル。天井の高さもあって、シンプルながらもどこか高級感漂う造り。
寿司カウンターに並ぶネタの多さは、さすがと思わせる。
b0059565_17133254.jpg

ランチメニューを見てみると。
Prefixと名がついたセットコース($16)と、Lunch Entree($10~22)が幾つか。シェフのおまかせコースというものあったけど、$45じゃ手が出ません……
悩んだけど結局決めたのは、Prefixで、前菜にエビのサラダ・メインに刺身のセット。これにご飯とお味噌汁が付いてくる。
待っている間につきだしの枝豆を食べながら、さあ語り合いましょう、あれこれを。(腕まくり)


b0059565_17144141.jpg

運ばれてきたお皿を見て、思わずあげた歓声。だってお皿が幾何学仕様(なのか)
その中に美しく盛られたRock Shrimp Saladは、ミックスグリーンの上に、ポッポコーン上に揚げられたエビと、しいたけのソテー。それらが、ぴりっと辛めのクリーミィなドレッシングで和えてある。

b0059565_17145772.jpg

このエビがもう、ぷりっぷりの一言で。ぐにゅっ、と噛めば、ぐぐっ、と歯応え。そしてぷちん、と口の中で弾けてくれる。
うーん、これはどうやって揚げてあるんだろう。

b0059565_17151582.jpg

次がメインの3 pieces Sashimi。今日はマグロ・サーモン・はまちの3種が、各々3切れずつ。美味しいガリと、きゅうりの見事な輪切り添え。
これまた料理が映える、斜めに切られた丸いボールに入ってきたよ。

b0059565_1716550.jpg

最初に食べたサーモン。これはトロ?と思うぐらいのとろとろ加減。
続いてのマグロの赤身とはまちも、私の拙い舌でさえ、新鮮さが実感できる味。

これだけでもう大満足なんだけど。ただ強いて言うならば、味噌汁がもうちょっと、というところ。飲んだ時に、ちみっと拍子抜け。
や、これだけ料理が美味しいもんで、ついつい味噌汁にも期待しちゃったんだ。でももしかしてランチだから、値段的にこうなのかもしれないし。
b0059565_171625100.jpg

鱈の西京焼きを頼んだ彼女も、ちらし寿司を頼んだお二人も、皆そろって至福の表情で一息ついてたら。運ばれてきたのは、デザートの苺のパンナコッタ
え、え、メニューには書いてませんが。もしかして開店直後のサービスですか。
未確認なれど、くれるというものを断るわけがないのであって。さっぱりと甘酸っぱい苺のソースと、甘さがぐっと控え目なパンナコッタのハーモニーを、うっとりと楽しんだのでありました。

夜にはどんなメニューになるのかはわからないけれど。ランチメニューでは、寿司・刺身が単品で$2~6ぐらい、巻物だと$6~14。
このエリアで美味しい寿司屋に行きたい時に、これは結構高めなれど、納得範囲に入るのか。


幸せな対面に、幸せな食事。心もお腹も満たされて。
まだまだ話し足りず、まだまだ知り合ったばかりなので。次回はあそこに、それともそちらに、むくむくと膨らみ続ける希望が沢山。


Jin Sho Sushi Restaurant
454 S. California Ave,
Palo Alto, CA 94306
*-*-*-*-*-*-*-*-*

※ 美々なる写真と解説は、以下のブログでお楽しみ下さいませ。というか、絶対得するから、何も言わずに行ってきて。(真剣)
shina-poohな日々@San Francisco。
Holiday Season

[PR]
by senrufan | 2007-12-14 17:11 | Trackback(1) | Comments(18)
トラックバックURL : http://senrufan.exblog.jp/tb/7836416
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
Tracked from shina_poohな日.. at 2007-12-19 04:54
タイトル : No.386 NOBU NY のシェフのお店 Jin S..
日本料理を基本としたスタイリッシュかつ独創的な料理で、ニューヨーク、ロサンゼルス、ロンドン、ミラノ、東京など、世界の主要都市に店舗を持つレストラン NOBU。中でも、ロバート・デ・ニーロが共同出資していることで有名な NOBU New York で修行したシェフがパロアルトにレストランをオープン。それが Jin Sho Sushi Restaurant。 今回ご一緒させていただいたのは、ワインビジネスを手がけ、ご自分でもワインを作ってしまわれる Y さま、独創的かつ女性らしいキルトを手がけ、...... more
Commented by さく at 2007-12-19 04:40 x
まぐろ、サーモン、はまち。
私の黄金トリオだ!
これさえあればご機嫌。
うーん、行ってみたいなあ。
昔ここの通りの学校に行ってたんだよね、そういえば。(遠い目)
Commented by shina_pooh_at_sfo at 2007-12-19 06:08
南には足を向けて寝れないほどもったいないお言葉の数々、、、(涙)こちらこそ、憧れの Miyuki さんとお会いすることになって、心拍数が日々上昇していたのでした。優しいお声と笑顔、穏やかで、控えめで、スリムで、周りへの気遣いも完璧で、想像していた通りの方でした。私って、なんて幸せ者。

ブログって不思議ですね。昔ならばネット上でしか知らない人はどんな人物なのか分からない、というのが定説でしたが、ブログは文章や内容を通してある程度人となりが想像がつくので、自分と合いそうな方というのはぴーんときます。(あ、一方通行の思い込み。すみません。)

食事も美味しかったですね。Miyuki さんの心温まる文章には遠く及びませんが、私もトラックバックさせていただきました。これからもどうぞどうぞよろしくお願いします。
Commented by すれっぢ at 2007-12-19 09:37 x
マグロがちゃんと赤身のマグロだ~いいな~。この辺りはビンチョウ
(トンボ)マグロが獲れるので、マグロっていうと色の薄いこれになる
のですよ~。たまーにボストンの本マグロとか入るようですが、高くて・・・
ちょっといいお値段ですが、たまに満足しに行く店にとっておきたいって
感じですね~。いいな~~~(これしかないんか(笑)
Commented by まきりん♪ at 2007-12-19 10:28 x
すんごいお店が近くにできたのですね。

それぞれのお料理が器の説明と共に載っていてセンスの良さまで伝わってきました。魚介類が手に入り難い内陸暮らしには酷な写真群。

初顔合わせのネットつながりのを方をアレンジなさったのがまたブログでのお仲間というのが現代的ですよね(リンクを貼ってあった日記も拝見してきました。両方共にお料理と会食の様子を書かれていましたね)

皆さんで楽しい時間を過ごされたようで何よりです。
Commented by Miyuki at 2007-12-19 13:26 x
*さくさん
黄金トリオとは、また絶妙なネーミング! 確かにその通りだ~。私も、これがまずあっての刺身盛り合わせ、と思ってるとこ、あるもんなあ。
え、この通りに学校!? って、まさかここの名前のついた語学の??
Commented by Miyuki at 2007-12-19 13:32 x
*shinaさん
私も以前は「ネットは怖かとこじゃ~」とぶるぶるしておりましたが(笑)、確かにブログだと、その人の一面がよりクリアに見られるような気が。そなのです、だからshinaさんが最初に来て下さった時に、ピピッとアンテナが! もう離しません。

すすすみません、トラバさせていただきながら、ご挨拶を失念しておりましたあああ!! バカバカ俺のバカ(ぽかぽか) こんなヤツでございますが、これからもどうぞよろしくお願い致します~!

でもそのMiyukiさんって、どうやら私とは別な人のような。ええ、私はそんな素敵な人では全く。(真顔) そういえば最初に私が「Mかです」と挨拶したのですが、あれからまさか(悶々)
Commented by Miyuki at 2007-12-19 13:34 x
*すれっぢさん
ボストンの、ですか! そんなルートになるのですねえ、そりゃあびっくりだあ。
それそれ、さすがすれっぢさん、「たまに満足しに行く」、正にそれですよ! とても頻繁に行けるとこじゃないですが、思い切って贅沢したい時の選択肢というところですねえ。
Commented by Miyuki at 2007-12-19 13:37 x
*まきりんさん
和食器も良いですが、こういう場所ではこの手の食器がまた映えますよね~♪ 私は盛り付けのセンスがゼロ以下なので、こういう時に学ばせてもらわねば、と思うです。

あはは、あとの2人はリアルで知り合った友人なのですが、ブログのおかげで付き合いが深まったのも事実。これも立派なネット見合い、ですかね(笑) そういえば、まきさんともブログのおかげで知り合えたのでした、えへへ~、幸せだあvv
Commented by ayumin_moo at 2007-12-19 13:58
素敵な出会いと素敵なランチ、そして流れる素敵な時間。。。
きっと、楽しくてたまらない時間を過ごされたんだろうなぁ。(じ~ん)

お刺身、うらやましいです~。
日本ではほぼ毎日お刺身を食べていたので、そろそろ禁断症状が。。。
ああ、はまちが呼んでいる。。。(気のせい)

私も、いつかMiyukiさんにお目にかかれる日を夢に、体と人間を磨いていかなくては。(きゅっきゅっ)
Commented by mikamika at 2007-12-19 22:36 x
もしもし、もしもーし。
どこのMかさんとランチに?私とは似て非なる、いや、まっるで違う立派なMかさんがMiyukiさんのブログにはしばしば登場。。。(大笑)。
たくさんの方がこちらからこの日の私のブログにいらしてくださっているようなので、画面に向かって「すみません。褒められすぎてます。」とあやまっております。(ぺこ)
MiyukiさんのおかげでShinaさんにお会いでき、とても楽しい時間を過ごせましたぁ。
Commented by Miyuki at 2007-12-20 13:10 x
*ayuminさん
いやもう、ほんとーーに楽しくてたまらない時間でございました~。ああ、まだ余韻が。
え、なんですと、毎日お刺身!? そ、それはどおゆう背景が! うーん、ますますayuminさんの身上調査が必要になってきたわっ。よし、はまちをエサにして(おい)
うふふ、shinaさんと、今度はayuminさんと一緒に、という話もしてたのです♪ こんなオバサンでございますが、ぜひお会いしたいと切望しておりまする~。で、貴女はそのままで良いのですよ、若いということがまずは喜び(変態オヤヂ)
Commented by Miyuki at 2007-12-20 13:12 x
*みかしゃん
あ、藤原紀香がこんなとこに!(大真面目)
やだなあ、これだけ長い付き合いなんだから、私がお世辞を言えない人間だってわかってるでしょ~。どれも本音100%だす。いやいや、2人で、セッティングしてくれたゆみさんにお礼を言おう。ありがとーー!!(そっちに向かって)
Commented by あつゆき at 2007-12-20 15:39 x
このあいだお魚やのお兄ちゃんが言っていた。
ここのことだったのね。
Commented by mikamika at 2007-12-20 18:34 x
ごろごろごろごろ。

Miyukiさんの目の錯覚を裏切らないように、床に脚を置いて転がしながら、何とかして長くならないか試している音。。。
伸びません。。。(涙)
Commented by さく at 2007-12-21 03:45 x
そうそう、そこの通りの名前がついた学校で。
今は隣町に引っ越しちゃったよね。
日本語も教えてた、そこで。
わはは。
Commented by Miyuki at 2007-12-21 13:00 x
*あつゆきちゃん
ほお、さすがお兄ちゃん、業界の人ねえ(笑)
Commented by Miyuki at 2007-12-21 13:02 x
*みかしゃん
それはね、それ以上伸びなくても十分だから、なんだよ。
何よりはにぃ、君のその美貌が紀香を彷彿とさせるのさ……(ふっ…)
Commented by Miyuki at 2007-12-21 13:04 x
*さくさん
あ、まだあったんだ、あの学校(爆) そうそう、私らが来た頃は、猫も杓子もという感じで、沢山の人が通ってたよねえ。
おお、先生やってたの? それは生徒さんは幸せだったな。(断言)


<< 私と私が重なる世界 探し物は手の範囲 >>