探し物は手の範囲

【学校】
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お嬢の所属する、ミドルスクール8年生のジャズバンド。
選択授業で音楽を選んだ子は、それぞれ弦楽器、コーラス、吹奏楽に分かれて、更に希望すればオーディションを受けてジャズバンドやHonorバンドなど、結構多岐に渡った活動の道が。

学区内の他のミドルスクールにも、当然こういうバンドはありまして。今日の夜は、市内ダウンタウンの別々な広場で、学校ごとのミニコンサートが開かれました。ま、クリスマスということで。

お嬢の学校はピザ屋の前の広場で。良く政治集会とかやってるとこ。
前半はコーラス部が、後半はジャズバンドが、数曲ずつ演奏して、最後はクリスマスの曲で締めくくり。
親や身内や友達がそれなりに集まって、演奏の前後にピザ屋で夕食、という光景が盛んに展開されてました。おかげで今日は、なかなか儲かった日でありましょう。>ピザ屋


夜間に屋外という、迷惑この上ない1時間。(殴)
ダウンジャケットと雪山用ズボンで武装して出かけ、半袖を着ている親御さんの横で、しかめっ面で鑑賞した一時でありました。(……)

* * * * *

【パン作り】
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今月のパン教室。今日からは生徒2人で、しかも恐らくあと3回で終わり。
そう思うと、今のうちにもっと習っておかなきゃ!という焦りも出てくるなあ。



先生が今日の為に選んで下さったメニューは、クリスマスらしい2種類のパン。
一つは豪勢に、パンの中に豚フィレ肉の塊を包んだもので、もう一つは憧れのリースパンだよ。


全粒粉パンの豚フィレ肉包み焼き
生地自体は通常通り、でも油脂が入ってない分、かえって楽なぐらい。しかしその分、中身を用意する手間がある。

塩・胡椒をすりこんだ豚フィレの棒状の塊肉を、オリーブオイルで焼き付けて。そして玉ねぎを炒めたものと。
発酵→ベンチタイムを終えた生地を伸ばして、炒め玉ねぎを一面に敷いて、その上にマスタードを塗った豚肉を置く。それを生地でえっちらおっちら包むのさ。
包丁で模様をつけて、オーブンでじっくり焼き上げる。

ちなみに中身は、先生がクラスの前に仕上げて下さっていてね。だから私達は、「いい匂い~!」「早く食べたい!」と言いながら、包むだけですむんだけど。
先生はこの肉を、なんと今月だけでもう4つのクラスに用意されたということで。しかも1クラスにつき、生徒の人数分の本数を。(ええーっ)
おかげで家中、焼き肉の匂いがとれない日々だったそうですよ……(あ、涙がこぼれる)


リース形の飾りパンは、先生の御宅の玄関のドアにもかかっていて、目にするたびにいいなあと思ってきたけれど。まさかそれを自分で作ることになるなんてなあ。

これは、作っても食べないの。ずっとずっと飾り用なの。
だからカビとか生えないように、気をつけていかなきゃね。なんて、結局ほっときっぱなしだろうけどね(殴)

一字発酵を終えた生地を分割して、三本のひも状に。それを編み編み三つ編み、最後は輪っか状に繋げるよ。
取り分けておいた別な生地で、大きなリボンを作って、天辺に飾るんだ。

更に残った生地で、ちっちゃなオーナメント状の飾りをあれこれと。型抜きしたり、ちまちまと指で作ったり。
ああ、ここにお嬢がいればいいのに。母ちゃんはこおゆうのは、センスがなくてダメなんだ。厳密に言えば、こおゆうのも、だったな(くそう)

ツリーや壁に飾れるように、それぞれに穴を開けて、焼いている間に塞がらないよう、アルミホイルをさしておく。
卵を塗って、いい色に焼き上がりますように。


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オーブンの中で、ぐっと大きく膨れた包み焼き。
冷めたところで、ざっくりと包丁を入れたら、おお、中からいい色の肉が顔を出したよ。スライスをお皿に置いて、これまた教わったキノコのソースを添えて、ナイフとフォークでいただきます。
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うーん、さすがフィレは柔らかい。玉ねぎの甘味、肉の旨味、それに生クリーム入りのソースが絡まって、いかにもディナーにふさわしい一品。今は昼だけど。

パンも、心なしか甘めに感じたり。これはタレを吸ったから?
外側はさくっとした焼き上がりで、中身のしっとり感に良いアクセント。パイで包むのも美味しいけれど、油物が苦手な人には、パンで包む方が優しい仕上がりで良いよね。

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どきどきの飾りパンは、こんな仕上がりと相成りました。これで我が家にもパンリースが(喜)
あとのちっちゃいオーナメント、残念ながら今年はツリーを飾らないので下げられないけど、来年まで大事にとっておくね。


さてさて、次回は来年で。メニューは変われど、今度もリース型のパンの予定。

* * * * *

【個人的事情】
今日の試食タイム、もう一人のメンバー&お嬢ちゃまは、残念ながらお誕生日会の為に早退だったので、先生と私の2人で、じっくりゆっくりおしゃべりを。
パンに関するあれやこれや、今まで知らなかったあんなことこんなこと。いっぱい色々教えていただいて。彼女がいないのは寂しいながらも、充実した嬉しい時間だったよ。


パンって、個人的にはお菓子より敷居が高いイメージがずっとあって。だって発酵とか温度管理とか、そんな段階があるからね。
だからお菓子は何とか作るようになっても、パンはなかなか手が出せなかったんだ。

先生は今まで、ご自分でも学校に通われたし、沢山の生徒さんを教えてこられたし。パン作り、というものを通して、ほんとに大勢の人を見てこられた経験をお持ちであり。
今教えておられる生徒さん達を見ていて、その人が今後、どういうパン作りを日常でされていくか、それなりに見えてくるものなんですよ、とおっしゃった。

そういう中に、「センス」が違う人達がはっきりいる。
それは経験とか練習量とかじゃなくて、持って生まれたものなのか。とにかく技術的なものや生地の扱い方、やっぱり他の人と違う人達がいるんだよね。

私は先生のクラスで、基礎コース→応用コースと進ませていただいて、今はお楽しみコースで月一回習っていて。それなりの間、続けてはきたものの、他の人より下手だという劣等感を、ずっと抱えてきたんだよ。
だって今まで一緒になった人達、全員ほんとに手際が良く。特にあの人とあの人はすごく上手で、そういう人達と一緒にやってきて、それが全く普通だったから。

それを先生に話したら。
特に私が今まで一緒になった人達は、皆レベルの高い人ばかりで、更にあの2人は正にその、「センスがある」人達ですよ、とおっしゃった。

ああ、そうだったのか、と、ほんわりと温かくなる胸の内。
そんな人達と一緒にやってこれたこと。それが普通だと思ってこれたこと。これが幸運でなくてなんだろう。

私が先生に続いてパン師匠と仰ぐ2人(Mかしゃん&Kよちゃん)など、思わず見惚れて自分の手をとめてしまうぐらいで。
彼女達も、私がどうしたって真似できない「センス」を、パンに限らず自然に持っている人達で。
そんな彼女達の手の動き、アイディア、力を入れるポイントなどを、そばで見られて、直接聞ける。これって実は、分不相応なぐらいの贅沢だよね。

それでもやはり先生は、私にとってはどんな時でも頼りになる、それこそ先が見えないぐらいの先にいらっしゃる方だけど。
ご自身がおっしゃるには、自分にはそういう「センス」はない分、大変な努力をされてきた、と。さらっと一つの言葉だけでも、それは相当なものだったんだろうと想像する。
そしてここでも、また側にいられる幸運を。


誰も彼も、いつもより少しでもいいから幸せを感じてほしくなる、クリスマス前の日々。
大事な人に喜んでほしくて、いろんなギフトを探しに走る時期。
それでもやっぱり皆のそばに、必ず青い鳥がいる。
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by senrufan | 2007-12-13 11:29 | Trackback | Comments(14)
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Commented by shina_pooh_at_sfo at 2007-12-17 14:33
豚フィレ肉包み焼きのパン!挽き肉が入ったピロシキみたいなものをイメージしていたら、切り口の断面を見てびっくり。そんな豪勢な一品になるんですかー!立派なディナーのメイン料理になりますね。リースパンは食べずにずっと飾り続けるという事実も知りませんでした。『魔女の宅急便』でキキ&ジジ型に焼かれたパンを思い出して、優しい気持ちになりました。

「センス」の人と「努力」の人。私は典型的な「努力」の人で、仕事をしていた頃は技術のセンスのなさをずっと引け目に感じていたんですけれど、そのことを「センス」の人の夫に最近になって漏らしたら、「その努力が実って認められてたじゃないか」と言ってもらえてご満悦(笑)単純です。努力の大切さを身をもって実感してきたからこそ、子供にも伝えられる気がします。また長々と私事ですみません。。

Miyuki さんのお料理と文才は、努力とセンス、両方が光る故、いつも羨望の眼差しです☆
Commented by ayumin_moo at 2007-12-17 16:31
リースパン、私もshinaさんと同じく『魔女の宅急便』を思い出していました。すばらしい出来上がりですね!
パン作りって、私も苦手なほうです。一時期ベーグル作りに凝っていましたが、ちょっとの水分量や部屋の湿度で焼き加減が変わってしまうのでいつも四苦八苦でした。やっぱりセンスがないんだろうな。。。

私は決して「センス」の人ではないけれど、「努力」の人でもありません。強いて言えば「運」の人。要領の良さだけで生き抜いてきた、とんでもない野郎です。。。(恥)
こういう人間にはいつか必ずシワ寄せが来て、最後は努力の人が勝つのだろうといつも思います。

目に見えないところの価値に気づくか、無にしてしまうか。。。Miyukiさんの、そういう価値を見抜くセンス、そして観察力は天性のもののように感じ、いつも尊敬しています。私はどれだけのものを見過ごしてきたのだろうと反省する日々です。。。
Commented by peartree22 at 2007-12-17 16:47
地元の中学生や高校生が町のちょっとにぎやかな場所で行う生演奏は、クリスマスのその町の名物ですね。昔ブラスバンドに所属していたけれど、そのような機会はなく。あの頃、ちょこっと頭を働かせていたらなぁと残念でなりません。あぁ、でも親御さんにとってはちょっと大変な時間なのですね(笑)。確かに寒い夜は30分くらいで後にした記憶が・・・。
パン、リースのパンって長く保存できるものなんですね!とっても美しい仕上がりではないですか!豚フィレ肉のパンもこれがクリスマスのディナーに出てきたら、拍手喝采でしょうね。
パン作りの話。私は「センス」の人でもなく、もちろん「努力」の人でもなく。
そう、お菓子作りもパン作りもどことなく中途半端。そしてそのままでも「ま、手作りならいいか」で終わってしまうという、進歩のなさで。
まず、何事も長続きしない自分を再確認。
Miyukiさんのブログはじんわりと心に沁みます。それこそ、才能です。
Commented by マミィ at 2007-12-17 17:33 x
半袖を着た親御さんの隣、完全武装で震えながらお嬢さんの演奏を聴くMiyukiさんを思い浮かべてにやにや。それにしても、やつらの身体のしくみはどうなっているんでしょうねぇ、本当に。帰国前に風邪などひきませぬように。

パンリース、素敵!色といい、形といい、完璧じゃないですかっ!

貴女の文才と才能、それにもかかわらずいつも謙虚に自分と向き合う姿勢・・・教祖さまぁぁぁ、ぶちゅ~~~っでございます。
Commented by すれっぢ at 2007-12-17 22:59 x
フィレ肉入りパン・・・う~ん、こんなすごいおかずパン(ちがうって)が
あるとは。美味しい肉汁をパンが吸って、うまそ~!!

お料理も芸術もスポーツもその持って生まれたセンスの有無が大きい
ですよね~。くやしいけど、こればっかりはどうしょうもない。いったい自分は何のセンスがいいのか、知らないまま終わりそうな気がする今日この頃・・・何も無かったりして!!ひ~~~
Commented by あつゆき at 2007-12-18 10:54 x
うーん、このお肉入りのパンおいしそう。
Commented by Miyuki at 2007-12-18 13:19 x
*shinaさん
「魔女の宅急便」、ああそうだ、そおゆうのがありましたね~! 懐かしいですう♪ 他にも、ミニチュアサイズでパンを作って、裏にマグネットをつけて、とか、いろんなやり方があるみたいですよ~。

私こそ個人的意見ですみませんが、「努力は才能」というのが、私の持論でございます。例えば子供に対して、「やればできるのに」という言葉。あれは実はそうではなくて、「できる子はやる」んですよ。努力する、継続させる、これは心がけ云々も勿論ありますが、それ以上にそういう”能力”がある人が確かにいるんですね。そしてshinaさんは、旦那様が請合って下さったのなら確実に、その貴重な才能をお持ちの方なんです!(力説)
「センス」もとても大事な一方、「努力」の才がないと、自分という存在を強いものにできないので。その才を持っていらっしゃるshinaさんはきっと、とっても良いお母さんになられること、間違いなしだと思うです~vv

最後になりますが、私は両方共、母のお腹の中に置いてきたみたいでございます……(遠い目)
Commented by Miyuki at 2007-12-18 13:25 x
*ayuminさん
おおっ、ベーグル作りを! わあ、機会があったら一緒に作りたいです! 私もベーグル大好きなんですよ~♪ いやいや、どんな人でも温度管理には悩んでますよ。やり方を見つけたら、きっと臨機応変にいけますぞ!

「運」、それこそ天性のものかも! 私もそれだなあ、うん。だって自分はこんなんですが、ほんと、いつも周りの人には恵まれてますから。でも「要領の良さ」って響きが悪かったりしますが、これまた大事な才能なんだなー、と、子供を持ってしみじみと感じております。特に子供の時分は、これが大きくモノを言うんですな。ayuminさんがこの才の持ち主ならば、スタート地点に大きいアドバンテージを持ってる!という強みだと思うです。

だからゆめゆめ私なんぞを尊敬してはいけません、いけません。(ちょー真剣)
Commented by Miyuki at 2007-12-18 14:19 x
*ちゃんさま
そですね~、私もブラバンにいましたが、こおゆうのはなかったなあ。こちらはやたらパフォーマンスの機会だけは多い気がします。日本よりずっと練習しないくせに!(笑)
リースパン、いいでしょお♪ 仕上がりはえーとちょっと見ないふりして(おい)、でもほんとはもっと遊びたかったです。ちっちゃいオーナメントつけたりとかね~。
「センス」や「努力」について考えるのは、何かをここのラインまで持っていきたい!と願う時になるわけで。私も今のターゲットは「おうち」なので、そこまで悩まず、むしろ気楽に数をこなす方が良いんだろうなあ。でもねえ、すごい人がそばにいると、やっぱり憧れちゃうんですよね~(笑)

ちゃんさままで、あああ……(うるうる) いつもいつもこうやって温かい言葉を下さって、私にとっては、ちゃんさまの気配りは素晴しい才能です。
Commented by Miyuki at 2007-12-18 14:21 x
*マミィさん
そです、ああゆう時に一番人種の差を感じますっ!(笑) なんせ平熱が7.5度ですもんなあ。違うんだ、私とは違うんだーー

パンリース、アーティストの姉さまにほめられて、もう彼女も本望でございましょう。その絶頂の時、食べられて命を断つのもいいかもな(殴)

さっ! ぱぱっ! む~~~んんんvvvv(投げちっすを引っ掴んで堪能している図)
Commented by Miyuki at 2007-12-18 14:24 x
*すれっぢさん
きゃはは、そだそだ、これは3つ星のおかずパンということで!(爆笑) ほら、ローストビーフとか、最後にソースをパンにつけて食べるでしょ? これは全ての肉汁を逃さず、一口で全部を味わえるという素晴しさが!

すれっぢさんのセンスの諸々、周りの人達に聞いてごらんくださいませ。きっとなっがーーいリストが出来上がること、間違いなし!(断言)
Commented by Miyuki at 2007-12-18 14:24 x
*あつゆきちゃん
うん、美味しかったの~vv もしチャンスがあったら作って持っていくよー。
Commented by まきりん♪ at 2007-12-18 15:44 x
この時期はお子さんのコンサートがたくさん開催されますよね。
でも、屋外でっていうのは辛いなあ。
平熱の高い方たちは平気だからいいけど・・・因みに私の平熱は35.6で、36℃あるとなんだかダルイ。

このパンは超豪華サパー・ブレッドとでも呼びましょうか?
こんなの見たことないよ!

クリスマス・リースをパンで作るということ自体が大それていますね。
でも、毎年飾れるとしたらリサイクルものともいえて経済的?
そんな~(笑)

センスのある人はそれだけで羨ましいですが、器用貧乏になりやすいとも言えそうですね。先生が「自分にはそういう「センス」はない分、大変な努力をされてきた」というあたりに人生の本質があるように感じました。

Commented by senrufan at 2007-12-19 01:45
*まきりんさん
ひええ、それは平熱低いですなあ。じゃあ発熱があった場合、相当ツラいということに……うう、元気でいて下さいっ。

確かに経済的!(笑) 職人さんならともかく、私は一回こっきりでしょうしね~。壊れないように大事にしなくては。せめて口先だけでは(殴)

「センス」だけでも、「努力」だけでも、最高のところにはいけないんですよね。「センス」のない人間としては、せめて「努力」があれば、と信じていたい気もしますがねえ。


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