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ありのままの君でいて

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2007年、「今年の漢字」は「偽」

その年の世相を表す漢字でございますが。
ミートホープに始まって、次々と明らかになった食品偽装関連の数々のニュースに、呆れて唸って、を繰り返した年にふさわしい一字と思うです。
特に赤福餅はつらかった……あああ食べたい、もう一度。

元々、日本のそういう基準は、かなり厳しいというイメージがございます。
なので日本の食品では、「賞味期限」が少々過ぎてても、全く気にしないワタクシでございます(……)

食べ物を捨てるということに、大変な罪悪感がある身としては、冷凍なら冷凍とはっきりうたって、とにかく捨てないで救済してくれれば良いものを、と思わないではおられず。
それを見栄を張っていいこと言うもんだから、十分安全基準内のことであっても、「嘘」のレッテルを貼られることになる。
また、そういったものを尊重する消費者側の意識も関わって。


原材料費高騰で、相次ぐ値上げもあることですし、この際色々と意識改革。
そんな流れになったら良いなあ、と思ってしまったりするのでございます。
でも段ボールまでは堕ちないで。

* * * * *

【料理】
今年の冬はあったかいなあ、雨季のわりに雨が降らないなあ。
寒さも雨も大の苦手な私、ありがたい冬になりそうだ、とはっきり期待してたんだが。

夏は暑く、冬は寒い。そうでないと、必ずどこかに皺寄せがくる。
今週になって、がん、がん、と階段式に気温は下がっていってるよ。全く自然ってありがたいやね。(涙目で)




我が家の暖房は、キッチンには届かない構造になっており。おかげで料理の間は、くつくつ煮る鍋類のそばで、コンロに手をかざして暖をとっちゃったりする。
それでも足りずに、何かもっと熱くなるものを探して作っちゃったりする。すでに料理の目的、間違ってる。

その歪んだ意識のまま、今日作ってみたものは、中華饅頭の皮部分。
徳永久美子さんレシピの中華パン(割包)だよ。


強力粉1に対して薄力粉2の割合なので、手でこねてもやりやすく、こね上がりも早くていいね。
部屋が乾燥しきっているので、生地が乾くのには閉口したけれど、とんとんと発酵・ベンチタイムと進めていく。

成型もすごく楽。麺棒で楕円形に伸ばした後、生地がくっつかないようにごま油を塗って、二つ折り。
二次発酵が終了したら、蒸気を上げた蒸し器で蒸すよ。ああ、この蒸気を待ってたの。(うっとり)(手をかざしてます)

ありのままの君でいて_b0059565_14353520.jpg


普通はこれに、豚や牛肉を甘辛く煮たものなどを挟んで食べるのだろうけど。夕食はできるだけマクロビを目指す我が家としてはどうしよう。
うーんうーんと悩んでレシピブックをめくっていたら、おお、ちょうどいいのがあったじゃないか。
カノウユミコさんのレシピの、油揚げの北京ダック風。これにあっさり決定だ。

開いて、オーブントースターでカリカリに焼いた油揚げ。白髪ねぎと水菜。
これに、豆味噌・麦味噌・アガベと水・胡麻油を混ぜて、とろみがつくまで鍋で煮た甘味噌。
順に重ねてパンに挟む。

中華パンと言われると、なんとなく餡子も欲しくなる。
保存してあったマクロビのデーツ餡を取り出して、黒すり胡麻とちょこっと胡麻油、それにローストした松の実を少々加えて、胡麻風味の餡も作ってみた。

ありのままの君でいて_b0059565_14361244.jpg

蒸し立てでほかほかの生地は、もっちり・ふかふかで美味しいよ。
大きく口を開けて、野菜も油揚げも丸ごと、がぶりと一気にいっちゃうよ。

お嬢に、
「これは何というメニューなの?」
と聞かれたので、嬉々として
「あのね、油揚げの北京ダック風。ほら、北京ダックってパリパリの皮をこうやって食べるでしょ? でもうちではとても作れないから、こうやってモドキバージョンで!」
と答えたら。

「なんかそれって、悲しいね」
と、ぽつりと呟かれてしまったんだな。


やはり、”モドキ”とか”偽”というのがマズイんか。そうか、そういえばそうだよなあ。
油揚げで何も悪くないのに、そんな呼び方をした母ちゃん、反省だ。
以前に本で読んだ、こんなフレーズもあったように。普通食を無理に野菜に置き換えることがマクロビじゃない、って知ってるのにね。


今度は、玄米粉バージョンで作ってみるよ。今度はどうやって食べようか。
by senrufan | 2007-12-12 14:31


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