人気ブログランキング | 話題のタグを見る

想定外の駆け引きは

通っているジムでは、トリビアクイズだの格言だのと、色々とオーナーが工夫した、運動の合間に見られる、ちょっとした娯楽が用意されているのですが。
今週用意されているものは、この人についての短い紹介記事でした。


Wilma Glodean Rudolph (ウィルマ・ルドルフ)


「歩くのが無理なら走ろう」
とのタイトルをつけた短い要約でしたが、ルドルフの名前も聞いたことがなかった私には、とても新鮮な内容で。
私が生まれてさえいなかった頃に、つまりリハビリ技術も到底、と思われる頃に、これだけのことを成し遂げた人が確かに存在していたということ。

感謝祭というこの時に、彼女が自力でやり抜いたことに対して、その努力と存在に対して。
素直に感謝を捧げます。

* * * * *

【買い物】
前回の来訪時に入手した情報 : 
   「Tartineのブレッドを、夕方5時ではなく手に入れられる方法」

それは、感謝祭用に注文して、前日の21日の昼間に受けとる、という形であったのだ。
……いばって言うことじゃないけどね。




友達二人の分も一緒に頼んで、当日は皆で引き取りに行く予定だったのだけど。
うち一人の家で大変な惨事@水回りが起こって、とても外出どころではなくなって。こおゆう時って、気を揉んでるだけで何もできないのが辛いんだなあ。

よおし、いつかは一人で運転して行かなきゃ、と思ってたし、ちょうどお嬢が休みだから、荷物持ちに使えるし。
ここは私が車で行ってこよう。せめてそれぐらいでもやりたいよ。
ということで、母子で一緒に行ったんだ。


一番のネックは駐車スペース。とにかく停める場所がない、というのが定番のエリアなので。
しかし神が見るに見かねたのか(…)、場所を求めてブロックを一周して戻ってきたところで、店から数メートルのところに空きスペースを発見して。嬉々として停めて、お嬢と一緒に店に入ったよ。

今日は3時閉店で、私達が入ったのが2時15分。
さすがにガラスケースの中に、商品はほとんど残ってない状態。でもランチを食べているお客や、私達のように引き取りに来た人で、狭い店内は相変わらずの込み具合。

注文したのは、
6" Passion Fruit Bavarian (パッションフルーツのムースをはさんだケーキ)
Soft Glazed Gingerbread (クッキーじゃなく、柔らかめの生地のジンジャーブレッド)
Gougeres (オードブルサイズという小さなグジェール)
Country Bread (プレーン・ブレッド)
Olive Bread (それのオリーブ入り)

受付の人に名前を告げて、彼女が私のオーダーを別の店員に告げて、その人が奥に入って持ってくる、という手はずになっててね。
最初受付の人が、PCで私の注文を検索して、「見つからないわ」と困惑してて。うん、そりゃあ苗字じゃなくて名前で検索したら見つからないよね、と指摘したり、とかがあったけどね……

別なお姉さんが品物を揃えて、「お待たせ!」と持って来てくれた時は嬉しかったんだけど。

想定外の駆け引きは_b0059565_8533511.jpg

……えーと、なんでしょうか、このデッカイ長方形の箱は。中に見えているのは、どう見てもケーキですが。
「ええ、ごめんなさい、うちの手違いで、6インチじゃなくて12インチを用意してしまったの。勿論料金は6インチの分になっているから」
12インチは、6インチの2倍ですね。つまり、ケーキをもう1個タダでもらっちゃう、ということですね。(ええええ)(そんな嬉しい)


そしてとうとう受け取ったよ、念願のTartineのブレッドを。
いかにも焼き立てらしく、ほかほかと温かくて、漂う香りのなんと香ばしいこと。しかも予想よりずっと大きくて。

早く帰ろう、早く帰ってこれを食べよう。
嬉しいおまけまでもらって、お嬢と喜び勇んで帰途についたのさ。

想定外の駆け引きは_b0059565_8543167.jpg

パンの香りでいっぱいの車で、幸せに、でも確実にスピードを出して帰りつき(殴)
面白半分に計ってみたら、大きめの方のプレーンなパンは、長さは35cm・幅は20cm以上ありました(幸)

パンの種類は3種類で、プレーン・くるみ・オリーブというラインナップだったんだけど。お嬢がくるみが好きじゃなく、更にオリーブが大好物というヤツなので、こういう注文になったの。
次の機会があったら、旦那と私用にくるみパンも買ってみたいなあ、とざっくりとパンにナイフを入れながら思ったよ。

まずはプレーンな方を一口。食べた途端に、お嬢と私は思わず天を見上げたよ。

想定外の駆け引きは_b0059565_85576.jpg

ホットサンドやクロックムッシュで味わった限り、絶対ここのパンは美味しいに違いないとは思っていたけど、ここまで好みにどんぴしゃとは。
まだ温かいスライスは、外側はしっかりと固くて、でもさっくりと歯を受けとめて。
窯の中でのびやかに伸びた、気泡で一杯のクラムは、手で触ってもはっきりわかるもちもち度。噛みしめれば、腰を砕くことなく、力強くがっちりと応えてくれる。
しばし無言で味わった、待望の待望の一切れ。

これはオリーブの方も楽しみだ。使ってあるのは黒オリーブかな、緑かな。
わくわくとオリーブブレッドの方にナイフを入れれば、おお、ごろごろと塊状で、あちこちから顔を出しているじゃないか、


立派なくるみが。


それに気づいた途端に、そこでひっくりかえったヤツが一人いた。


気を取り直して食べてみれば、その美味しさに、改めてやっぱり好きだなあ。
くるみという具が入ってるせいか、プレーンよりもうちょっと目が詰まったクラム。そこに、惜し気もなく塊のままいっぱい入ってるくるみの実。
普通パンに入ってるくるみって、砕かれたピースのものだから、これは大胆で嬉しい驚き。このベーカリーらしいやり方、と感心する。
お嬢は泣く泣く、くるみだけ取り出してから食べてたけどね。(バチアタリ)

想定外の駆け引きは_b0059565_8554727.jpg

夕方になって、お嬢のスイミングの合間を利用して、友人宅二軒に届け物。
思いがけずにもらったおまけのケーキは、余分な6インチ部分を、それぞれ3インチずつ引き取ってもらったよ。感謝祭ディナーで食べて下さい。
友達の注文分も渡して、お返しにもらったみかんやレモン。気分はわらしべ長者だね(おい)


明日はこのケーキやグジェールなどと一緒に、ワインとホリディドリンクのSpicy Ciderを抱えて、大事な友人宅におじゃまする。
美味しいものを、大好きな人と。年に一度の、楽しい感謝祭のディナーだよ。


ケーキの味の報告は、またその後で。
by senrufan | 2007-11-21 08:46


<< 覚えるものはその温かさと 週末という名の休息日 >>