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栗は三年というけれど

Dr. Sun Yat Sen's Birthday (Taiwan)


質問です。
以下の問いに即答できる方は、どれぐらいいらっしゃるでしょうか??
「孫悟空の頭の輪、名前は何といいますか?」

友人2人と私は、ほとんど半日かけて考えても思い出せず。如意棒と觔斗雲は出てくるのに。

帰宅後に調べてみて、名前がわかったところで、「ああ!(ポン)」ともならなかったのが、一番悔しかったかもしれませぬ。
なにこの名前。聞いた覚えが全然ない。

幼い頃に愛読してたはずの、福音館古典童話シリーズ「西遊記」上・下巻を抱きしめながら、思わず歯軋りしたそうです。(きいいいいぃぃぃ)

* * * * *

【料理】
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ようやく秋が本格化、というところで、栗はそろそろ終わりだな。
店頭で見られる期間があまりに短いので、今年は焦って買っては作り、買っては作りで、気づけば随分お金を使った気が。(今頃蒼白)




今年は去年以上に気になった、皮の剥き方。鬼皮はともかく、渋皮の剥き方。
ネットという便利なものがあるのは大変ありがたいのだけど、検索すればするほど、いろんなアドバイスが目について。とりあえず幾つか実践してみたが、「これぞ秘策!」というものには巡り会えないままだった。
つーかこれは、不精すんなよ、地道にいけよ!という天からのお言葉か。(いきなり神がかり)

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さて、まずは王道(?)の栗ご飯@マクロビ風。やっぱりこれがないとね。
栗を一旦茹でてから、鬼皮を剥いて、渋皮もしこしこと剥いて。
たっぷりの玄米と水、昆布1枚、そして忘れちゃいけない、ひとつまみの塩。圧力鍋で炊き上げる。

ほっこりほこほこの栗と、歯応えもちもちの玄米。たったそれだけなのに、どうしてこうも美味しいのか、と、まずは栗の季節の幸せを噛み締める。
やっぱり私は日本人。や、それ以外だと思ったこともないけどな。

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そして去年も作った、マクロビの渋皮煮。月森紀子さんのレシピから。
去年は初めてだったので、すんごく苦労した覚えがあるけれど。親指の爪とか、人差し指の爪とかな。(思い出し涙)

今年は2年目だったおかげか、随分と楽になったような気が。むしろ私の今年の課題は「渋皮をいかに楽に剥くか」だったので、鬼皮だけですむ渋皮煮の方が、かえって楽な気がしてね。
や、その後の重曹で茹でこぼす、とかの手間は勿論あるけど、それは時間をかければいいことなので。手をかけずに時間をかけるのは、料理においては嫌いじゃない。(不精者の告白)

渋皮のアクをできるだけ取った後は、たっぷりの水に米飴・甜菜糖・みりん・醤油を入れて煮溶かして、栗を入れて煮含めて。一晩置いて、また煮返して、煮沸消毒した瓶に詰めて保存。

このまま食べてもいいけれど、今年は何かお菓子にも使ってみようかと。

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今年の新顔は、栗の醤油炒り煮というもの。大谷ゆみこさんのレシピから。

皮を剥いた栗を、熱した油で炒めてから、水を加えてフタをしてから、数分煮る。
水が半分ぐらいになったところで醤油を加えて、更に数分煮たら出来上がり。

たったこれだけなんだけど、煮物に加えてもいいし、ご飯に混ぜるだけで栗ご飯だし、和風にも中華風にも使えて便利。
もち米を炊いて、この炒り煮とナッツを細かく刻んで混ぜたら、そのまま簡易版の栗おこわ。
これまた、小分けにして冷凍分も作っておくよ。


次回は栗のお菓子編。

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ちなみに孫悟空の頭の輪。
名前は緊箍(きんこ)、もしくは緊箍児(きんこじ)だそうですよ。

痛い痛いと転げまわるのは、三蔵が緊箍呪(きんこじゅ)を唱えた時。


知ってました? ねえ、ご存知でしたか?(周囲を見回しながら)
by senrufan | 2007-11-13 10:44


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