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仲間と家族と彼らと自分

National Day (China)
Mahatma Gandhi's Birthday (India)


仲間と家族と彼らと自分_b0059565_119287.jpg庭に置いてある鉢に、数ヶ月前にお嬢が何やら植えていましたが、きっとどっかから取ってきた雑草であろうと、気にも留めていませんでした。
でもさすがに夏の最中には、他の植木への水遣りのついでに、水をあげてたりはしたのですが。

いつの間にやらその植物に、大きなつぼみが幾つかついていて。
一体何を植えたのか、改めて問いただしてみたところ、彼女は花がついたことに感動しつつ、
「あのね、あれはコットンなの」
と言うのです。

こっとん、コットン、ってそれはかの有名な綿花のことであるのかい。思わず背後に「風と共に去りぬ」のてーまみゅーじっくをしょっちゃうよ。
そんなものをどこから持ってきたのか、と聞くと、
「ふふふ、あれはね、ブラックマーケットで密輸入したんだよ~
と言ったきり、どうしても入手先を白状しようとしないのであります。


大丈夫か。ダイジョブなのか。
ある日突然、麻薬取締官が踏み込んできて、なんてことになったりしないのか。
日々の怯えの種が増えた母でございます。

* * * * *

【レストラン】
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ダウンタウンの脇道にあるティーハウス。
両隣はクレープ屋と、市内では人気のコーヒーハウスでね。たまたまか、「一人で時間を過ごしやすい」というコンセプトで並んだかのごとくの。
ランチの後、友人2人と入ってみたんだよ。



店は小さくて、でもお客さんは何人もいて。そして皆一人客なので、店内はし~んと静かな雰囲気。それぞれ本を読んだり、PCに向かっていたり。
唯一かしましい客である我々は、外のテーブルを選んで座ったよ。

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メニューを見たら、すごい数の種類のお茶。
Black Teaから始まるのだけど、アッサム、ダージリン、セイロン、チャイニーズ。ウーロンもあれば緑茶もあり、ハーブもフレーバーも揃ってる。
それぞれに短い説明も付いていて、知識のない私など、このメニューを見ているだけでも飽きないよ。説明によると、120種類以上もあるらしい。

茶葉も勿論買えるけど、店内で飲んでいくには、Mini Pot・4cup Pot・6cup Potとあって。
優しいウェイトレスのお姉さんに色々教わって、選んだものはこんなお茶。

ダージリンのFirst Flushの中から、Singbulli。ファーストフラッシュとは、ダージリンの3・4月の春摘み紅茶、なるほどね。
ファーストの方がセカンドより軽いそうだけど、確かに全くクセのない、すっきりとした味わいで。最近フレーバーティーやハーブティーばかりだった私には、これ紅茶?と言いたくなるぐらいの軽さとあっさり感。
マスカットの甘味を加えてあるという通り、ほのかな微かな香りが良い。

もう一つ、Flavored Teaセレクションの中から、お姉さんのお薦めのEmperor's Seven Treasuresというものを。
緑茶と紅茶のミックスに、バラの葉と花びら・向日葵の花びら・桃の香りを加えたもの。
これは私達全員が気に入って。桃の甘い香りははっきりとするのだけど、味はあくまで柔らかく、舌に優しく。
なんというか、椅子にゆったりと座って穏やかに話す時間を、さり気なく支えてくれるような温かさ。

ティーコージーに包まれたポットから、飲み干しては次のを注いで、最後まで適度な温度のお茶を楽しんだよ。改めて、午後のお茶という習慣を作った英国って偉大だな。

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食べ物メニューも、インフリッシュマフィンのサンドイッチやケーキ類が色々あり、デザートまでそろったランチセットで$14と、リーズナブルな上に楽しめそうな内容で。
店内ではお茶のみならず、茶器もティーコージーも販売されてて、オンライン購入も可能。
一人でも、友達とでも、家族とでも。お茶の楽しみ方は人それぞれに。


Tea Time
542 Ramona Street
Palo Alto, CA 94301

* * * * *

【個人的事情】
今日会った友人が、私達って一人っ子母同盟だね、と言い。なんかいいなあそれ、と思ったの。

たまたま子供達同士が仲が良いこともあるのだけど、肩肘張らずに一人っ子という言葉が言える、そんな関係がいいなあ、と。それはここまで子供が大きくなったから、余計に思えることだけど。

だいぶ増えたとはいっても、どこかで一人っ子というものに対する偏見めいたものが消えたのでは決してなくて。
昔読んだ新聞記事で、「一人っ子とは、それだけで病気であると言われた時代もあった」という内容に、ため息をつきながら目を通したこともある。

子供という生き物は。
本人の生まれつきの素質、家庭環境、学校環境、出会う友人に先生、習い事や本や遊び、いろんなものでできていて。
だから一人っ子という環境も、あくまで一要因にしか過ぎないことで、それはその子と親次第のことだと、どんな人にも真正面から言えること。

なのに、どこかでそれに対する何らかの気持ちを抱えている人達がいて。たまにその気持ちの切れ端を見せられたりすると、この人もか、と淡々と冷めた気持ちになり。
こちらがそれで感謝したりするわけもなく、むしろその人に対する気持ちリストに、新たな項目が加わるだけだということは、もしかして想像外のことなのかもしれない。

強いて言うならば、抱いているのは娘に対してすまないと思う気持ちだけで。
それは例えば、私達がいなくなってしまったら、この子は一人でどうするだろう、とか。そんなことを考える。
だったらそういう時に、頼りになる友人知人を沢山得られるだけの人間になっていればいいと、またまた娘に望むことが増えてしまう。


この一人っ子母同盟の3人の子供は、皆とても真っ直ぐで前向きで、大好きなものをそれぞれに持っている子ばかりです。
こんな友達をこれからも増やして、自分という人間を大きくすることに邁進してくれれば、それが何よりと願う母達です。
by senrufan | 2007-10-02 11:08


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