歯車の噛み合う地点では

Anniversary of the World Summit for Children


少し前に、おからについての日記@涙混じり、を書きましたが。
その後、ここを読んでいる唯一の身内、実家の父からメールが来たのであります。

「おからには数々の恨みがあります。
敗戦・終戦直後に白米の代わりに飢えをしのぐ為、頻繁に買いに行かされ、みじめさとシンドさで、おからはこの世から消えてしまえ!と当時は思ったものです」

当時の思い出から、さつまいももかぼちゃも嫌いなままの父。それ以上に嫌いなものがおからであったということを、初めて知りました。
戦後60年以上たって、戦争体験を語り始めた人々が増えてきているとは耳にしておりましたが、まさかこんな身近に、ここまで恨みを抱えていた人間がいたとは露とも思わず。
娘として父の気持ちを考えると、心ならずも涙がはらはらと頬を伝い

とはならないんですな、我が家の場合。


だってそういう理由がなくたって、元々すううんんごい偏食なんだ、あの人。
その上に焼肉・ラーメン毎日でもOKなジャンキーでなあ。70歳過ぎてもそれってどうよ。(ため息)
むしろそんな丈夫な身体を作ってくれたのは、おからのおかげなんじゃないですか、父上。

とりあえず彼としては、
「おからから”お”の字を剥奪したい」
という望みを抱いているようですから、一応ここに記しておくです。親孝行と呼んで下さい(誰が)



戦中世代の父が、ここまで恨みを抱えている傍らで、もうすぐ100歳の祖母(父の母ですな)は何の好き嫌いもなく、私の倍量の食事を元気に平らげておるそうですよ。
「明日のために!」と言いながら。(もう泣くしか)

* * * * *

【料理】
旦那が1月から新しい会社に移って以来、カリフォルニアに滞在した期間は、トータルでも4分の1もない、と思う。
こういう状態なので、今年に入ってから家族行事がほとんどないのは勿論のこと、他のご家族とのお付き合いも絶えているんだな。だって予定が立てられないから、お誘いをすることも受けることもできないの。泣けてくる、ああ泣けてくる。



だけど何年来というお付き合いのご家族には、それでもいいと言ってくれる奇特な御宅もあって。本当に本当に久々に、我が家にお客さんを招くことができたんだよ。
それも、日程を3~4回延長させてもらった末にようやく……もうあちらには足を向けて寝られない。(合掌)

そんな貴重な機会なので、さて何を作ろうかと、無い頭を散々悩まして。もう庭のBBQには寒くなってしまったしなあ。
しかしいくらレシピブックをめくっても、私が作りたいものがこう、あの、なんというか、ぢみぃ系ばかりになってしまい。
考えて考えて、でも最後には開き直って(キレたとも言う)、そっち方向にいくことにしちゃったの。
ずばり、本日のテーマは、「ほぼベジタリアン」なり。


作ったものはこんなもの。ビーガンのカフェエイトのレシピブックを参考に。

b0059565_12392642.jpg

オードブル2種。
以前作ったナスのタルタルをちとアレンジ。ナスを焼いて皮をむき、中身を叩いたものと、白マグロを叩いたもの、玉ねぎのみじん切りを合わせて、オリーブオイル・ケイパー・塩・胡椒で味付け。上にはチェリートマト。
生春巻は、アボカド・トマト・春雨・にんじん・大葉、それにエリンギをオイスターソースで煮込んだものを混ぜて、上から自家製ごまソース。

b0059565_12395976.jpg

煮物と揚げ物。
芽キャベツ・オクラ・ペコロス・マシュルームの白ワイン煮。お子様にはちとキツいので、ベジタブルブロスと醤油で和らげて。
ひよこ豆・蓮根・にんじん・玉ねぎを、それぞれ摩り下ろしたりつぶしたりして、スプーンで落とし揚げ。自家製タヒニソースを添える。

b0059565_12403430.jpg

煮物もう一品。
ナッティ・パンプキンという名で、蒸し煮したにんじんとかぼちゃに、アーモンドバターとヘーゼルナッツを砕いたもので味をつける。レシピは両方ピーナッツなんだけど、お子様で苦手な子がいるもんで変更ね。

b0059565_12414057.jpg

ご飯として、バルガーウィートのピラフ
ズッキーニ・玉ねぎ・コーン・グリーンピースと共に炒めてから、鍋で炊いたもの。

b0059565_12411388.jpg

メインはモック・ミートローフ。”もどき”という意味のモックだって。
みじん切りにした玉ねぎ・にんじん・しめじ。細かくしたテンペとカシューナッツと共に炒めて、豆腐・スパイス・オーツ・パン粉などと混ぜて型に入れて、オーブンで焼く。
更にトマトソースを作ってかけるはずだったんだが、すっかり忘れてて、一口食べてから味がないのに気づいて青くなり、慌ててケチャップを出したという大恥モノ。(くっ…)

b0059565_12421858.jpg

デザートには、憧れMかしゃんから教えてもらったレシピにて、洋梨のパイ
パイシートの上に作ったアーモンドペーストをのせて、洋梨のスライス、くるみ、ブルーチーズ、アガベをかけて、オーブンで焼く。
なんだけど、本物を知らないので、きっとどこか激しく間違えている気がしてならない一品。


半分覚悟はしてたものの、やっぱりお子様達には、マイチの内容だったっぽい……あああ、先方の男の子2人のうち、和食好きな長男は、「おばちゃんの料理が好き」と言ってくれてた、世界で唯一の子だったのに。これでもう好意を失ってしまったかもしれん。
ごめんなあ、おばちゃんもますます年をとったんでな……食の好みというものがな……
今度またリベンジさせて下さい。その時は、君の好きな和食三昧でいくからね。

b0059565_12432644.jpg

しかし、先方の奥様が持参してくれたデザートのおかげで、最後はハッピーで締めくくれたよ。いっぱい出して自慢したい、絶品のプリンケーキであります。
美しく滑らかなプリンの上には、甘さほど良いカラメルソース。その下にはふんわりの蒸しケーキ。
「むちゃくちゃ美味しーー!!」と絶叫しながら、皆で争って食べました。
改めて、男ってどうしてこうプリンが好きなんだろうね。私も負けないけどね、このプリンに関しては。


食べ物類をテーブルに並べた後は、どっかりと腰を落ち着けて、ワインと一緒におしゃべりに次ぐおしゃべりの嵐。ほんとに久しぶりの家族ぐるみの集いで、楽しい・楽しい・時間が足りない。
旦那同士、奥さん同士、子供同士と、それぞれここまで仲良く付き合っていけるご家族なんて。それも知り合ってから7年ぐらい、一向に変わることなく、なんて。
贅沢な、恵まれて、ありがたい限りの。

これからもこうしていけたらいい。そう願う思いの強さは、かなりのもの。
[PR]
by senrufan | 2007-09-30 12:34 | Trackback | Comments(21)
トラックバックURL : http://senrufan.exblog.jp/tb/7526481
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
Commented by shina_pooh_at_sfo at 2007-10-03 14:47
私も普段作ってる料理ってじみーな和食ばかりで、ワイン会になると破裂しそうなくらい頭を悩ませます。冷製の前菜?ワインにあうパスタ?!どうしろっていうんだぁぁぁ!ところがどうでしょう、この Miyuki さんのフルコース。アリス・ウォーターズさんもびっくりですよ。どれくらい準備に手をかけられたのでしょうか。脱帽です。お金を払ってこのフルコース、食べに行きます。・・・でも、お子様たちにはわからないかなぁ。渋すぎて(苦笑)

家族ぐるみのそういうお付き合い、とても羨ましいです。たまにしか会えなくてもこんな素敵な関係が続けられるのは、Miyuki さんの、Miyuki さんの旦那様の、お嬢様の、そして先方のご家族の人徳なんでしょうね。これまた手に入れたくてもなかなか手に入らない貴重なもの。7年後には私の手の中にもあるかなぁ。
Commented by マミィ at 2007-10-03 15:44 x
>娘として父の気持ちを考えると、心ならずも涙がはらはらと頬を伝い

の後「・・・なわけないだろ」と独り言。会ったこともないMiyukiさんをわかり始めている自分に気づいた朝。

すごい、すごい、写真を見ながら、え、まだある、まだある、これがメインだったか~~~と感嘆!いやはや、尊敬だす。

テーブルにおもてなし料理を出して後は腰を落ち着けてお喋り。それって私も心がけていることの一つですわ。ばたばたすると話が見えなくなってしまうし、お客さんも気を使ってなんだかそわそわしてしまうものね。
Commented by peartree22 at 2007-10-03 16:35
ご家族ぐるみのお付き合い、長く続くということはお互いにつかず離れず、上手な距離感が大切ですよね。
それにしても次から次へと食べたくなるようなお料理!やはり師匠と呼ばせてください(そう呼んで、いつかご相伴に預かりたいという思慮浅い考え)。
おもてなしって本当に難しいですよね。スマートにお料理を出して、食べる時は心であせっても穏やかな表情で・・・というのは私も心がけたいと思っていることです。
アメリカでそういうおもてなし上手な方を何人も見てきているので、そうありたいと思いつつもなかなかできない私です。
Commented by すれっぢ at 2007-10-03 22:31 x
すご~い、こんなに多種類の料理を用意してもてなすとは。しかも一品一品が手間が掛かりそうな内容ばかり。どれくらい料理の時間に費やしたのでしょうか?まねできないな~、でも呼んでくれたら嬉しいな~(笑)
Commented by usayamama at 2007-10-03 23:38
おばあさま、100歳目前!元気の源はやはり”食”ですね。
みゆきさんのお料理豪勢じゃあないですか!生春巻♥
そして楽しい時間を過ごされたようで、何よりです。
男=プリン好き、どうしてでしょうね〜。私も日頃から不思議です(笑)
Commented by Yuko at 2007-10-04 03:54 x
教えてもらったから早速遊びにきてみたよ。

Miyukiさん、お料理は美味しいし、盛り付けはお洒落だし、
おしゃべりは楽しかったしーご招待ありがとう。
でも、、次回家にお呼びするのが怖いわ。
7年のお付き合いで、わかってくれてると思うけど
我が家のレシピには、あんなに手の込んだお料理は無くってよ。
そのぶんは量でカバーする?ので、心していらしてね。

お借りしたマンガ、家族で奪いあって読んでいます。面白すぎるっ!
この分だとあっと言う間に読み終わってしまいそう、、、
Commented by frogfreak at 2007-10-04 04:45
うちの父(70歳)もかぼちゃとサツマイモを未だに食べようとしません。同じ理由です。おからはどうなんだろう、今度聞いてみよう。皆さん同じような経験をして、同じようなトラウマを抱えているんですね。

ご主人、出張が多くて大変ですね。我が家も同じで半別居生活です。出産後はシングルマザーになります。お友達とのお付き合いも家族ぐるみとなると大変ですよね。調整しているとキリがないので、最近は夫の都合は全く無視するようになりました。(笑)
それにしても、豪華なメニューですね。今後、招待してくださいませ~
Commented by まきりん♪ at 2007-10-04 09:32 x
おお~この品数の多さは素晴らしい!

お食事にご招待されてこんなに出てきたことないぞ~
それに、家がどなたかをご招待してもありえない品数・・・

菜食は若者以下の方にはちっと物足りないのかな?
私だったらタッパを持参で夫とお伺いしますよ~

カスタード・プリンは私の十八番のデザートですが、ケーキ風にアレンジするのもいいアイディアですね。
プリンの下に蒸しケーキかあ、今度試してみよう。
Commented by Miyuki at 2007-10-04 09:32 x
*shinaさん
ワインに合う料理となると、またまた頭を悩ませますよね~(涙) ワインのワの字も知らないような私には、到底できない技でございますよ。shinaさんはいつもすごいです! とても私めの料理などお出しできません~~、恥ずかしすぎて。

そしてshinaさん宅こそ、素敵なお友達が沢山いらっしゃるではないですか~。ワイン仲間って良いですなあvv 7年後には、きっと更に凝縮されたお付き合いのご家族が集まってること、間違いなしですぞ!
Commented by Miyuki at 2007-10-04 09:36 x
*マミィさん
そこまで私のことを理解していただけてるなんて……! どうしよう、感動しすぎて、こうなったらもうプロポーズするしか(殴る蹴る)

そうそう、やっぱりお客様に気をつかわせたくない、アンド自分も一緒の時間を過ごしたい。これこそ家ご飯の一番のお楽しみですもんね~♪
Commented by Miyuki at 2007-10-04 09:41 x
*ちゃんさま
上手な距離感、ほんとにその通り!!(力いっぱい)
ふはは、では「見た目師匠」と呼んでいただきましょう。や、実際の味はとても勇気がなくてごにょごにょ。
もてなし上手かどうかって、客が腰をおろしてどれだけくつろがせてくれるか、というところですよね。これが実は難しく、私もそういうお宅に行くと、学ぶことばかりです。私の場合、うちに来ていただいても、自分ばっかりがくつろぎ過ぎ、というトンデモナイ状態になりましてですね(殴)
Commented by Miyuki at 2007-10-04 09:43 x
*すれっぢさん
いやいや、お客さんでも来ないと作れない料理、というのがあるでしょ? この時とばかりにそういうのを試してしまうので、準備も時間も私にとっては楽しいばかりでいかんです(笑) そういう”実験台”でもよろしければ、ぜひぜひ奥様と来ていただきたく! そしてご批評いただきたいです。
Commented by Miyuki at 2007-10-04 09:45 x
*usayamamaさん
そうそう、ほんとに”食”は基本! そして胃腸が丈夫な人は長生きする! 祖母を見ていると、長生きの秘訣を沢山学びますなあ(笑) そして食を楽しむこと、これも大事ですよね~♪
お、うささんも「男=プリン好き」法則に賛成してくれるですか! なんででしょうねえアレ。旦那達に聞いてみたのですが、ただ「好きだ」と言うばかりで、具体的な答えがないのです、ちっ。
Commented by Miyuki at 2007-10-04 09:49 x
*Yukoさん
おおお、ご本人の登場だあ! こんなむさくるしいところにようこそ~、嬉しいわ~(むぎゅーっ)

7年の付き合いですごくわかっているのは、Yukoさんのお料理がいかに美味しいか、ということよ。(ちょー真顔) 今までいただいたもの、はっきりと覚えてるぐらい、どれもこれも美味しかったのなんのって! なのに恩をアダで返すような今回ですまん…っ! 私こそ、またリベンジさせて下さい。つか、また早く会いたいよー。

マンガ、まーーーだまだあるわよおおvv(ユーワク・ユーワク)
Commented by Miyuki at 2007-10-04 09:56 x
*frogfreakさん
なんとお父様、うちの父と同世代、しかも同じトラウマを持っていらっしゃるのですね! 子供の頃の食の思い出って、それだけ大きく占めるものなのですねえ……いかん、突然うちの娘の食事が気になってきました(焦)

ええっ、待望のベビーをひかえているのに、そんなあ~~。や、うちは結婚当初から夜中2時3時帰り・出張だらけの旦那なので、それが当たり前の生活で平気ですが、新生児抱えてだったら奥様も旦那様もそれはツラいですなあ(涙) frogfreakさんならお友達も沢山いらっしゃるでしょうけれど、その中に私も加えていただくべく、良かったらほんとに一度うちにいらして下さいませませvv そうすれば何かあった時に、私も堂々と駆けつけることができますもん♪
Commented by Miyuki at 2007-10-04 10:01 x
*まきりんさん
たはは、我ながら何やってんだ、と思う品数ですね(汗) でもすれっぢさんにもレスした通り、こういう時に作って食べてみたいという料理が色々ありまして。思わず誘惑にのってしまった……
菜食は、育ち盛りの男の子にはウケませんよねー。彼らは肉食獣ですから。しかしわかってるのに実行したバカがここにいます。(いばる) しかもこの翌日、旦那がまたまた日本に行ってしまったので、もー残り物の処理が大変で(更にバカ)。ほんと、今度からはお客さんにタッパー持参で来てもらおう。

プリンケーキ、もーー今思い出してもヨダレだーだーになってしまうぐらい美味でしたーvv
Commented by frogfreak at 2007-10-07 01:34
miyukiサマ
お優しいお言葉ありがとうございます。
miyukiさんのご主人も結婚当初から出張、残業三昧の日々ってことは、やっぱりmiyukiサンも新生児を抱えてシングルマザー状態だったんですか?だんなはパタニティリーブは取れるけど、その後は週末しか家に帰って来れないような状態なので、実は里帰り出産を予定しているんです。(実は今週帰省です)
また、こちらに戻ってきたら、先輩ままのアドバイスを頂くべく、一度お会いできたらいいなと思っています。その時はよろしくお願いします。
Commented by Miyuki at 2007-10-07 07:16 x
*frogfreakさん
ああ、10月に帰省とお聞きした時、もしかして、と思ったのですが、やはり里帰り出産されるのですね~。納得納得。旦那様はしばらくお寂しいでしょうが、それはお母さんとビーンちゃんには良いなあ。
うちの場合は、私が出産後、一年の育児休暇をとったのと、実家が比較的近かったので、随分助けてもらえてラッキーでしたよー。仕事復帰後も、母のヘルプは不可欠でした。旦那? 子作りには5割協力したようですが、育児は0.5割も協力してませんな!(どきっぱり)
どうか日本行き、気をつけて、そして良いご出産を心からお祈りしております! お帰りになったら、ほんとにお会いできるのを楽しみにしております~vv frogfreakさんにも、そしてビーンちゃんにも、ね!
Commented by frogfreak at 2007-10-10 09:19
やっぱり出産、子育てで頼りになるのは絶対、ダンナより実母ですよね(笑)
日本で母の手料理を楽しみながら、ゆっくりしてまいりまーす。
Commented by Miyuki at 2007-10-10 12:11 x
*frogfreakさん
ちなみにその間、ブログの更新のご予定は……?(上目遣い)
と、すぐに自分のヨクボウにだけ走るヤツです、すみません~(殴る蹴る)
お母様に甘えて、いっぱ~い楽しい時間を過ごして下さいますように!
Commented by frogfreak at 2007-10-11 12:54
いやぁ、ブログ更新はしていくつもりですけど、ネタに困りそう。(笑)
とりあえず、引き続き更新していきますので、遊びに来てくださいませ。


<< October・Octobre... とこしえに我らが心にあって >>