手を放してても繋がって

Anniversary of the Battle of Pichincha (Ecuador)
Education & Culture Day (Bulgaria)


専業主婦の仕事は年収1,660万円に相当する、という記事を以前の日記にのせましたが。
この数字の内訳は、家政婦・調理人・教師などの、母親の役割を構成する10の仕事も勿論ありますが、同時にその”拘束時間の多さ”にもあるそうです。ざっくり、週40時間+残業52時間で、合計週に92時間労働と計算されているんですね。

今晩はお嬢が学校のお泊り遠足。潜水艦に一泊するという豪華な内容に、付き添いとしてついていこうかどうしようか迷いましたが、結局家で一人きりの時間を過ごす方を選んでしまいました。

子育てをしてて辛いことの一つに、「子供のスケジュールで自分の時間が決められる」ということがあるのではないかと。
自分じゃない、家族とはいえ別の人間の為に、○時に迎えに行く・○時に送りに行く・○時にご飯の支度を始める。外枠がまずありきで、その範囲内で自分の行動を決めなくてはならない。
会社のミーティングや顧客との打ち合わせなども似たことだ、と思われるかもしれませんが、仕事の上での外枠は、それで得たものが自分の利益・成長に繋がるわけで、その意味も心情も、両者の性質は大きく異なります。

それでも我が家は一人っ子なので、彼女が泊まりになれば、私にはこういう時間ができるわけですが。お子さんが2人・3人と増えるに従い、この拘束時間と縛られているという意識は2倍・3倍、どころか、物理的大変さも加わって、3倍・6倍に負担が増します。
その意味で、周りのお母さん達を尊敬する以上に、自分が母親としていかに未熟であるかと感じずにはいられません。

学校が終わる時間までに帰宅する必要もなく、習い事に付き合う必要もなく、夕食も自分の分だけを好きな時間にとれる。完全フリーな今日の夜、一瞬友人を誘って外食でもしようかとも思ったのですが、一人きりの時間がいかに貴重かと骨身に沁みている身として、家にいることを選択し。
それでも意識の中で、今子供はどうしてるかとどこかで案じる気持ちは、親である以上、消えることはなく。またその意識を一生持つということが、親になるということそのものでもあるのでしょう。
その心の拘束を幸せと呼ぶかどうかは、その人次第でしょうけれど。

明日友達が遊びに来るので、先ほどケーキを2種類焼きました。焼き上がりの報告は、また明日にでも。

* * * * *

【レストラン】
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せっかくのお嬢-Free Dayなのに。なぜ朝から夕方まで、びっちりと予定が入ってるの。
あっちに行ってこっちに行って、合間をぬって買い物だの郵便局だの。あああ自由を満喫したいのにいいいい!(叫)

でも午前中に行った先が、前の家のすぐ近くだったので。そうだそうだと思い立ち、以前お気に入りだったドーナツカフェに寄ってみたよ。



お店に寄るのは3年ぶりぐらい。でもお兄さん達は同じ人達のまま。
11時半に入ったのに、もうショーケースの中身は4分の1も残ってなくて。一番食べたかったベーグルサンドも、ベーグルが売り切れでかなわず。
しかも私が悲しがってる間にも、絶えずお客さんが入ってくる。このままだとほんとになくなっちゃうよ、と焦った私、フレンチクルーラー、クロワッサン、ペストリーと、数個箱に入れてもらって、あとはクロワッサンのエッグサラダサンドを注文したよ。


待ってる間に改めてメニューを見てみたら、覚えてた以上に品数が多かったんだね。
朝5時開店で、一日中注文可の朝食メニューは、サンドにブリトー、パンケーキ、フレンチトースト、ワッフル。サイドディッシュのタマゴやソーセージ、ハッシュドブラウン。スープもサラバもパスタもあって、勿論ハンバーガーも欠かさずに。
こんなに種類があって、一番高いものでも$7.99(Shrimp Linguiniなど)。

ドーナツショップをきっかけに、あれから地元ベーカリーやドーナツ屋を3軒ほど回ってみた。
ドーナツ屋はありがちな味だったし、近くにあるベーカリーでは、クロワッサン1つが$2.50。ざけんなよおふざけになっちゃ困ります、と言いたくなるようなお値段で、でも味は油がいっぱいということだけがわかるパンで。
なかなか私の求める美味しさには巡り会えてない。チープで等身大か、高価だけどそれだけのことがある味か。どちらもそれぞれ確保したいのになあ。


出来上がって、お兄さんが運んでくれたクロワッサンサンド。
ああこれだよこれ。トマトにオニオン、レタスにチーズ、そしてしっかり溢れてるエッグサラダ。クロワッサンに挟まれて、長い楊枝で留められてる。
計ってみたら(計ったんだこいつ……)、1個の横幅15cm、高さはなんと8cm。これが2つに、つつましく添えられているのはパスタサラダ。これでたったの$4.49。

手で持つと、すでにこぼれるエッグサラダ。思いっきり口を開けてがぶりとかぶりつくと、新鮮なオニオンの辛味とマヨネーズ卵、ほんのり甘いクロワッサンが、一度に口に入ってくる。フォークの助けも借りるけど、こういうのはできるだけ具を一緒に味わいたいよね。顎関節症もなんのその(かなり無理矢理な)
改めて、この店が近くにあったら良いのに、と再びため息をつき。変わってない美味しさと安さに感謝をこめて、チップを多めに入れていく。


日本の食べ物が大好きな私ですが、ことスープとサンドイッチに関しては、断然アメリカ贔屓です。
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Rose Donuts
1818 Saratoga Avenue
San Jose, CA 95129

* * * * *

【家庭内事情】
今日の予定の一つにあったのは、塾の個人面談。

小学校卒業を機に日本語補習校をやめ、塾に通う。それがお嬢の決めた選択。
幸か不幸か、アメリカであってアメリカでないようなこのエリアには、公文を始め、日本の塾の分校が幾つかある。ついていけるかと最初は心配したけれど、元来新しい知識を得ることが好きな彼女は、授業も刺激的で楽しいらしく、お友達にも恵まれて、忙しいながらも喜んで通っている。
といっても受験がターゲットではないので、その辺りは塾やそういう子達との温度差はあるのだろうけど。

先生と話した15分ほどの間に、彼女の現状や今後について、色々話していただいた。
その中で先生が、「悪いというわけではないのですが」と苦笑しながらおっしゃられたことは。

中学になって、高校入試に向けて、ひっかけ問題が多くなってくるのですが。ちょっとひねった問題になると、お嬢ちゃんはかなりの確率でひっかかるんですよ。とにかく真っ直ぐなお子さんなので、その手の問題には、間違って悔しいというより、なんでこんな意地悪をする必要があるのかと不思議に思ったり、怒ったりするんですよね……

あああああ勉強でもそうだったかあああ、と母ちゃんは机につっぷしてしまったよ。


一応「性別:女」だけど、かなり中性的というか。数からいえば、男の子の友達の方が多いぐらい。なんというか、いわゆる”女の子”の性質が、今のところ全く見えないんだな。
だから小学校高学年ぐらいからあからさまになってくる、女の子同士のおしゃまでグループ志向のあれこれは、彼女にとってはいつも腹立たしくも理解できないものであるようで。直球オンリーの変化球嫌い。頭脳合戦の必要があるような女の子とは、全く付き合いがない。

私自身も、実はそういった女の子は苦手なので、お嬢がそうでないのは好ましくもあるのだけど。でも親としては、やはり心配にもなるんだな。
腹芸、裏工作、悪知恵などなど。言葉は悪くとも、人生に必要な知恵であることもまた確かなので。


大人だと余計にわかる、真正面から向かい合うことの貴重さ。お嬢がそのまま変わらないでほしいと思っているのは、親だけではないけれど。
何も捨てずに更に得ることをも、願ってしまうのは贅沢だろうか。
それがこんな年になった私自身でさえ、できてないことを承知の上で。
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by senrufan | 2007-05-24 10:09 | Trackback | Comments(8)
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Commented by あつゆき at 2007-05-26 14:26 x
このドーナツ屋さんうちでもお気に入りです。
サンドイッチとかおいしいよね。
そういえば最近いってないな。
一人の時間を思う存分楽しんでください。
Commented by まきりん♪ at 2007-05-26 14:34 x
ブリトーがあるところがやはり西海岸ですね。カナダのカフェには置いてないよ。ワッフルというのもアメリカが好むメニューだね。フランチャイズのレストランだったらあるけど、やはりカフェにはないことが多い。

お嬢さんの真っ直ぐな気性、邪まなよりよっぽどいいではないですか。
私も姑息にひっかけ問題を作る奴が悪いと思う!

あ、自分もちょっとひねった問題にひっかかる性質なもんで、つい・・・
Commented by マミィ at 2007-05-26 18:27 x
子供によって外枠がはめ込まれてしまい、「母親」でも「主婦」でもない「自分」の活動がその枠内に残された時間内に限られてしまう・・・。この外枠のうっとおしさ、よくわかります!

その外枠を拘束とは感じず、それが当たり前になってしまい、他のことを考えなくなってしまっている「母親」たちが特に日本には多いような気がします。「立派な子育て」という面で尊敬できても、何かそれだけでは寂しいと思ってしまうよね。
Commented by Miyuki at 2007-05-26 23:22 x
*あつゆきちゃん
お、やはり知ってるね! そう、ファンの多いお店だよね~。
せっかくの一人の時間、ばたばたしているうちに、実感できないまま終わってしまいました……うーん、次はいつだろう。
Commented by Miyuki at 2007-05-26 23:27 x
*まきりんさん
メキシカン頑張るカリフォルニアですもんね。>ブリトー この手のお店で作ってる人達自体、メキシカンの方々が多いですしね。
ワッフル、あまりないですか? ほお、ちょっと意外。

悪い性格ではないんですが、その分ハラハラすることも多くてね~。不器用だなあとか、要領悪いなあとか(涙) でもまきりんさんでもひっかかるなら、仕方ないですかのう。
Commented by Miyuki at 2007-05-26 23:30 x
*マミィさん
わかっていただけて嬉しいです~!(がしっ) それだけでは寂しい、うんうん、その通り!
ある意味、そうやって迷わず邁進できてしまう人の方が力強いのかなあ。わがままな私には、なかなかできましぇん。フランスのお母さん方、どんな子育て流儀か、興味ありありです。
Commented by みかみか at 2007-05-27 10:54 x
ふふふ、お嬢ちゃま、良い味だしてますわね。
うちの長男も良い味だしております。今回は、リンク、長男のブログです。良かったら直近のをお読みください。ひさびさに書いたと思ったら、相変わらずどこかチャーリーブラウンです。
物事のとらえ方のユニークさは、根本的には一生変わらないのかも。
Commented by senrufan at 2007-05-27 11:25
*みかさあん
きゃああ、ちょっとちょっと、なんと嬉しいことをしてくれるの貴女ったら!!
ソッコーで飛んでいって、その場で飲んでた紅茶を吹いたよ。鼻から出るかと思ったです(やめんかい)
うんうん、ご長男のこおゆうところも、次男君のああゆうところも、失くしてほしくないなあ、そして器を大きくして、新しいものをどんどん加えていってほしいなあ、と思う部分でありますvv
いやあ、いいもの教わった♪ これからこっそり日参させていただきます、わくわく。


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