腹を括ったその後に

National Day (Kuwait)


読書ブログ更新 : 「手紙と秘密」


2007年アカデミー賞発表。
あっちへ行ったりこっちの用事を済ませたりしながら、TVを観ました。つまみ鑑賞。

スコセッシ監督、待望の受賞に拍手。いまだ現役のピーター・オトゥールの姿にほろり。やっぱり「The Queen」観たいなあ。などなど、胸をよぎるもの色々。
それにしてもここのところ、ほんとに映画を観てない自分を実感して、ため息しきり。TVででもいいから、少しずつ観ていきたいとは思っているのだけど。

ところで、「An Inconvenient Truth」で長編ドキュメンタリー賞を受賞したアル・ゴア氏。
彼が大統領選挙戦を戦っている時、友人のアメリカ人が、
「彼は昔、ほんとーーーにハンサムだったのよ! でも今の彼は何!? あんなにsquareになっちゃって!
と嘆いていたのを思い出しました。環境もいいですが、どうか健康にも気を配られんことを。

* * * * *

【家庭内事情】
現在住んでいる家は、2002年の夏から借りている。
大家さんは、アメリカ人の老ご夫婦。一応間に不動産屋のおばさんが仲介しているのだけど、アポは忘れるし、言ったことはやらないし、の当てにならないことこの上ない人なので、大家さんがまめにケアしてくれて、とてもありがたかったのだ。
お嬢の学校に徒歩5分という場所で、幾つか欠点はあるものの、今の学校を卒業するまでの最低1年半、それ以降もできたら継続で借りたいと思ってた。
大家さんも幸い我々を気に入ってくれているらしく、電話をかけてきては「まだ帰国しないよね?」と聞かれてた。あと数年いることになったと報告する時を楽しみにしてたのだ。



今月初めに大家さんから電話があって、その後どうかと聞かれたので、はずんだ声で報告した。
しかし逆に、いつもより沈んだ彼の声。その声に、
「家を売ることに決めた。本当に申し訳ない」
と告げられた。

ショックで呆然としている私に、契約は3月末までになっているが、不動産屋には最低6月末までいさせてくれと頼んであること、その間の条件は今と変更ないこと、できるだけ私達に迷惑をかけないように計らうことを言ってくれたものの、要は出ていかなくてはいけないことに変わりはなく。
が、考えてみれば、このエリアで、今まで一度もこういうことがなかったのもラッキーなこと。今度は自分達の番と割り切って、早速新聞とネットで賃貸住宅探しを始めた。

しかし改めてここは、何て高いエリアであることか。まずあまり出物がない時期な上、学校を考えるとせいぜい2~3軒しかなく、それが全て今の家より、月額数百ドルのアップになる。
6月近くまで待ってみるかとも思うが、途中からオープンハウスとかされたら嫌なので、やはり早く見つけて契約するに越したことはないだろう。
でも旦那は出張で当分帰宅しないので、私一人で決めるわけにもいかず、目をつけた家は3日後にはリストから消えていき、次に出る家は更に高値と、やや焦りを感じ始めていたのであった。

再び大家から電話があり、不動産屋が家をチェックしなければいけないとのこと。母が来ている期間であったが、短時間で終わるというので、日時を決めた。
となったらやらなければいけないのが、ファミリールームの大掃除。別名、鳥小屋。インコを放し飼いにしていることは内緒なので、この羽と糞と餌が満遍なく散りばめられた部屋を、人間が住めるレベルに戻さなければならないという試練があるのだ。これを自業自得と人は呼ぶ。
母に手伝ってもらって、必死にあれこれとごまかし工作。引越の時にはもう一度これをやらなければならないのかと、自分が始めたこととわかっていても、考えただけでげんなりした。

翌朝、時間きっかりに現れた不動産屋さん。
挨拶の後に彼から、大家さんが私達のことをとてもいい店子なので、どうかできるだけ長くいさせてやってほしいと頼まれていると聞かされた。私達にとっても本当にいい大家さんだった彼らに改めて感謝しつつ、いつからマーケットにオープンするのかを確認した。
それに対して返されたのは、
「あ、実はこの家、もう売れているんですよ。だからオープンハウスはしません」
という言葉。えええ!? いつの間にそういうお話に。と驚愕する私に向けて、
「もうすぐ買主が来るので、いつまでいていいかは、彼に直接聞いて下さい」
と言われたのであった。

まだびっくりが続いている時に、買われたご本人がご登場。私と同年代?と思われる男性。
「ハジメマシテ!」といきなり日本語で挨拶してくれて、びっくり度がさらに2度上昇。

改めてタイムリミットは、と聞くと、
好きなだけ
って、そんなあっさりとアナタ。というか、なんで私が焦らなきゃならんのだ。
「じゃあ6月ではなく、あと1年でも2年でも?」
と、思わず上目遣いでたずねてみると、
「基本的にずっといてくれていいよ。ただ、もし何かあって出てもらわなければならなくなったら、2ヶ月前に知らせるようにするから」

今までの緊張や焦りが一気に身体から抜けて、思わず脱力。後ろでお嬢も大喜び。通訳してもらった母も満面の笑顔。かなりロングなびっくりだった。
とりあえず、「ありがとう、こちらは覚悟していたのでとても嬉しいです」と言ったら、「ドウイタシマシテ!」とまたもや。こちとら、もうそういう日本語で喜ぶ時期は過ぎてしまっているのだけどねー、と安心した途端にひねくれたことを考えつつ、表面上は「あらまあ、お上手~」と調子を合わせておいた。この内心の声を聞かれたら、即契約取り消しになったことであろう。

新しい契約がまだなので、いまだ完全に安心はできないけれど、当面の危機が去ったことにまずは安堵と感謝。やはり引越というのは大仕事な上、結構な出費も伴うので、避けられればこんな良いことはない。
日本の旦那に、喜びの報告。契約の時までに、彼が帰宅できればありがたい。

あと祈るのは、どうか大ドンデン返しがありませんように、ということのみ。いきなり大幅家賃値上げとかは、どうか勘弁してやって下さいませ。
そして私を待ち構えている当面の問題は、どうせ引越だし、その時にやればいいやと、早くも溜まり始めていたゴミやあれこれの整理でした。(ナキワライ)
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by senrufan | 2007-02-25 12:39 | Trackback | Comments(15)
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Commented by あつゆき at 2007-02-27 15:31 x
お疲れ様でした。
でも当面引越しはなくてよかったですね。
お掃除をいいするいいチャンスでもありました。
こういうことでもないとなかなかできないものね。
Commented by シーラ at 2007-02-27 16:05 x
!!!!大~変だったのねぇ!!
実は私も昨年の夏、とても似たような状況を体験したのよ。夫が留守というのも同じ。だから、「途方にくれる」という表現とってもリアルに判るよ~。よかったわねぇ^^
ミクの私の8月6日の日記、まさしく「途方にくれながら」書いたの^^
お暇な時にでも読んでみて(今なので悲壮感がとっても笑える)

私の場合、その時に掃除しなかったのが、ちと悔やまれる今日この頃・・・

Commented by まきりん at 2007-02-27 16:06 x
すわ、家探し!でも、出て行かなくて良くなって何によりです。引越しで腰を痛めたことがある私は、なるべく引越しなしで暮らしたい。

いつまでもいていいよっていうのがアメリカらしい表現だね。
「じゃあ、一生」って言ったらなんて答えるほかな?(笑)
Commented by マミィ at 2007-02-27 17:49 x
アメリカB級映画見過ぎの私の頭の中:
そこを買った新しい家主、実は以前からずっとMiyukiさんのことが好きで好きでたまらなく。もちろんMiyukiさんは気づいていないが、彼は時々小包を届けに来ていた郵便局員なのである。近所の主婦の立ち話に、この家が売りに出されると聞きつけ、10年以来連絡を取っていなかった父親に頭を下げて借金をして不動産やへ駆け込み、とにかく今すぐ売ってくれと頼んだのである。この家が手に入った今。後はMiyukiさんにできるだけ長く居てもらうというのが彼の願いなのであった。もちろん家でこっそり日本語も勉強している。今日は覚えたての「ハジメマシテ」を使ってみた。通じた!嬉しかったと日記に書いた。(続く)
Commented by シーラ at 2007-02-27 21:40 x
             ↑
問題は彼の日本語教師の存在であった。なんと大西洋を越えた雨ばかり降っているフランスの片田舎に棲むじょせいであった。
メールとスカイプを駆使した授業で、郵便局員の日本語はめきめき上達。(続く)
  
Commented by すれっぢ at 2007-02-27 22:43 x
なんだかアル・ゴアさん、副大統領時代より今の方が人気あるのではないでしょうか。副大統領って存在自体を忘れられたような、とっても日陰チック(笑)な存在ですよね。TVで見ててもずいぶん四角くて、大きいんですねー。

来週この田舎町でも「硫黄島からの手紙」が上映されます。見に行かないと!!英語字幕だって、字幕無しで分るも~ん!!(笑)

おうちの件、良かったですね~。衣食住でもやっぱり、基礎だから大変ですよね。
Commented by ぱんな at 2007-02-28 01:38 x
はらはらして読んだー。最期のオチで、ほっ。これで白髪が生えるまで一緒ね(って、もう生えてるか、あたし)。
Commented by Miyuki at 2007-02-28 05:56 x
*あつゆきちゃん
そう、実は物整理には絶好のチャンスではあるのだけど、やっぱり引っ越さなくて嬉しいー。普段からやっとけ、って話だよね。いかんいかん。
Commented by Miyuki at 2007-02-28 06:04 x
*シーラさん
!!!拝読しましたよー!!! そんなそんな、私などより何倍も大変でいらっしゃったのではないですか~!
え、え、で、今お住まいのおうちは、別な家なのですか? それとも無事解決なさったのかしら? ああ、疑問がいっぱいで寝付けない。昼寝だけど(殴)
Commented by Miyuki at 2007-02-28 06:06 x
*まきりんさん
や、ほんとにこの際、いられるだけ居座ってしまおうかと、ついつい調子の良いこと考えてしまいます(笑) でもまだ安心できない小心者。どうせ引っ越すなら、望む形でしたいですもんね。
Commented by Miyuki at 2007-02-28 06:12 x
           ↑
日本女性に惹かれずにいられない、それは常に追い求めてしまう、かの先生の面影。霧雨のノルマンディーで、そっとさしかけてもらった華奢な傘。それが全ての始まりだった。あれから僕は日本という国について学び、言葉も幾つか覚えた。でも雨の降らないここカリフォルニアには、彼女の影も傘もない。僕にできるのは、せめてこの手にした郵便物の束に、フランスの響きの名前を探すことだけだ。(空を見上げながら完)


マミィさん&シーラさん、サイコーー!!(床を転げまわって大爆笑)
Commented by Miyuki at 2007-02-28 06:18 x
*すれっぢさん
もう、思わずお顔に定規をあてたくなるような四角ぶりでいらっしゃいますね!>ゴア氏 元がハンサムだから良いですが。
お、「硫黄島」、行かれますか! ご感想をお待ちしております。私は前編の「Flags of Our Fathers」を観てないので、両方のDVDが揃ってから観ようと。友人が買ってから(おい)
ありがとうございます、さすがにほっとしました。人間、衣食住が満ち足りてから、次のステップに進めるんですものね。このままでは、本の収納場所を探し求める難民になるところでございました。ふーやれやれ。
Commented by Miyuki at 2007-02-28 06:20 x
*ぱんなしゃん
ああっ、愛しい貴女を心配させるなんて、僕はなんて罪を犯したのだ……!(陶酔中)
共白髪、そしてそのままパープルに染めるまで一緒よん♪
Commented by マミィ at 2007-02-28 17:30 x
あ~そうだったのかっ!気づかなかった私が馬鹿だった・・・。

それにしてもシーラさんもMiyukiさんもなんと乗りの良い!あぁ、お知り合いになれて本当に嬉しい。

なにしろこれで家出先は、彼の待つカルフォルニアに決定ですわ。Miyukiさん、その節にはよろしく。今のところは週末毎に美味しいものが口に入るので、家出の予定はないのですが。
Commented by Miyuki at 2007-03-01 01:35 x
*マミィさんvv
そうそう、あの彼ですよ彼! 思い出してください、彼の香りを(違うって)(キモイって)
お知り合いになれて一番幸せなのはワタクシでございますよ。これは譲れません。(きらーん☆) なので、家出の際はいつでも!大歓迎。というより、美味しいものをいただきに、私が家出したいです。彼も連れて行こうかしら。


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