人気ブログランキング | 話題のタグを見る

含む空気を保てれば

【時事】
地元空港のセキュリティチェックラインに、西海岸初のFast-pass lanesが導入

記事を読む限り、まだ実験段階ではあるけれど、これは出張の多いビジネスマンには非常にありがたいことになるだろうなあ。
うちの旦那など、優先的にチェックインできる特権をなくさないように、アメリカン航空のステイタスを維持していたものだった。
年会費約$100と安くはないが、それによって得られるメリットは大きい。

* * * * *

【アクティビティ】
含む空気を保てれば_b0059565_11304054.jpg

日本にいた頃は存在さえも意識したことがなかったのに、こちらに来て意識するようになったものの一つ。
それはお茶。茶道。利休(違)



今日は友人宅に3人集まったんだけど、うち一人がかの有名なとらやの羊羹と、それに合わせてお茶の道具を持ってきてくれてね。その場で点てたお茶をいただくという、大変贅沢な一時を過ごしたんだよ。

彼女だけかと思えば、もう一人も数年の経験ありで、二人の準備の仕方と点て方と知識に、ド素人の私は一方的に見惚れたり聞き惚れたり。
カレッジにいた頃、ジャパニーズイベントとしてお茶の日があって、その時にも経験のある方が何人もいらっしゃって。お手前どころか正座も耐えられません、というのは、私一人ぐらいなもんだった。(そっと俯く)
でも「ご趣味は?」と聞かれると、つい反射で「お茶とお花」と答えてしまうのは何故なのか(オマエだけだ)

表千家と裏千家、名前しか知らなかったけど、今日は一つ明確な違いを教わった。
抹茶をしゃかしゃかと点てる時、表はあまり泡立たないように、裏はいっぱい細かい泡が立つほど上手いとされるらしい。
初めて飲ませてもらった濃茶の鮮烈な味の後、厚い泡でふんわりと点てられた薄茶がより一層美味しく感じられ。ただ静かに流れていくように見えるお茶の、締めるべき節がぼんやりと見える。
含む空気を保てれば_b0059565_11334952.jpg

* * * * *

【個人的事情】
数年前に知り合って以来、尊敬している人がいて。多分同い年ぐらいだと思うのだけど、私などの何倍も人としての器が大きくて、会うたびに何か元気の素をくれる人で。
私が引っ越してからなかなか会えなくなっていたけれど、どうしても縁を絶やしたくなくて、今日は忙しい彼女に時間を作ってもらったのだった。久しぶりに彼女と話している間、やっぱりまたもや目に見えない暖かいあれやこれやが、胸にふんわりと積もっていった。

実家の母と電話で話したのだけど。祖母や義父など、長生きしてくれるのはありがたいけれど、元々あった性格上の欠点が、年と共に枯れるどころか、悪化していくのはなんでだろう。
例えば50歳の時に忘れられなかった恨みを、70歳になって流そうと周りから言われたところで、むしろますます強くしがみついているようで。流れた時間の分だけ、器が大きくなれれば良いのに、どうしてそうは問屋が降ろさず。
じゃあ凡人の私など、今の年でさえ欠点だらけの私など、これから生きれば生きるだけ、どれだけの部分が残るんだろう。

尊敬する彼女と、良く会っていた数年前。その時の彼女と今の自分を比べてさえ、到底敵わないように感じるのに。
もう人生も半ばを過ぎたはずの今、まだ間に合うことがあると信じていたいけど。
by senrufan | 2007-01-24 11:37


<< 右へ左へのボーダーライン 一つの素材に無数の面 >>