触れる手が純粋ならば

まだまだ暑いよ、まだ暑い。いつまで続く、この暑さ。

ショッピングモールに涼みに行こうとお嬢を誘ったのに、買い物嫌いの彼女はむしろ一人で散歩したいと、帽子をかぶって出て行った。

あれが素なのか、暑さにやられたのか、些か判断に迷うところ。

* * * * *

【お菓子】
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友達から、「絵本から生まれたレシピ 2」を借りたので。
お嬢と一緒に、ちびくろさんぼのホットケーキと、はらぺこあおむしのジャムマフィンを作ったよ。

暑くなってきてバターが室温で柔らかくなるようになったので、お菓子を作る季節だなーとは思っていたけど。むしろパン生地にはつらいなーとは思っていたけど。

今日はバターを用意して、30分後には溶け出してた。
”クリーム状に練る”なんてやる前に、すでにマヨネーズ状態。

バターを溶かしてホットケーキを焼いて。
ジャムマフィンにはラズベリー、プラム、オレンジ、レモンカードの4種類のジャムを入れてみて。

せめて焼き上がった後は、エアコンのついたファミリールームで食べました。
ほんとは買ってきたDVDを見ながら食べたかったけど、DVDプレイヤーがリビングなので、誰も行こうとしなかった。そして部屋を出る人に、「あれ持ってきて」「それ取ってきて」とお願い連発。冬のこたつと同じだな。



* * * * *

【読書】
b0059565_10501044.jpgトラがバターに変わるお話。私の世代では知らない人の方が圧倒的に少数だった、「ちびくろ・さんぼ」の絵本。
黒人差別と非難され、1988年に一斉廃刊になった為、お嬢が生まれた後に読ませたいと思ったものの、その頃は手に入れることができなかった。
1999年に出版された復刻版の本を、先日友達が日本で買いもとめてきた為、お嬢にはもう遅いとは思ったが一度目を通させたくて、何より私がもう一度読みたくて貸してもらった。

あの頃は薄ぼんやりと聞いただけだった、ちびくろさんぼの廃刊騒ぎ。同様にカルピスの絵が変わり、ダッコちゃん人形も製造中止になったことも、うっすらと記憶している。
今回再読するにあたり、ちゃんと経緯を知りたくて、ネットで辿ってみた。ある意味すでに終結した騒ぎなので、まとまった形での情報が多く、わかりやすいものだった。

自分自身が子供の頃、何も疑問に思わず触れてきたものばかりなので、それらがこのような大騒動になったというのは、どこか遠い世界での出来事のようで。しかし廃刊論者の方々からは、こんな姿勢を持った人間がいること自体が腹立たしいことなのかもしれない。
人種差別というものは、周りの大人が仕向けない限り、幼い子供に根付くものではないと思うのだけど。カルビスがカルピコに変わった理由とか、BMという缶コーヒーがなぜなくなったかとか、そういう話ならわかりやすくて良かったのにね。
そんなことを一旦遠くに置いといて、改めて読み直した「ちびくろ・さんぼ」は、やはり楽しいお話でした。「ちびくろ・さんぼ2」もあったんだね。全然記憶にないけれど。

この本のことを思い出すたび、頭の中はバターをたっぷり落としたフライパンで焼いたホットケーキでいっぱいになっていたのだけど、改めて読み直して驚いた。
「とうとう、みんな どろどろに とけてしまいました。あとには、ばた(いんどでは”ぎー”といいます)の おおきないけが のこっただけでした」
原作者のヘレン・バンナーマンが、イギリス軍人だった夫についてインドに駐在していた間、娘の為に書いたこの本。
ホットケーキをギーで焼いたら、国境を越えた味と香りになるのかな。
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by senrufan | 2006-07-23 10:46 | Trackback | Comments(0)
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