武器という名の情報

お嬢に貸した私のマンガ、「YAWARA」の11巻が行方不明中。
さらに今日友達に「スラムダンク」を全巻貸そうとしたら、3巻と22巻が見つからない。

かーーえーーせーーーー(ごごごご)(怒怒怒怒)

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【読書】
b0059565_11216100.jpg横山秀夫著「震度0(ゼロ)」を読む。友人から借りた本。

阪神大震災が起こった直後、遠く離れたN県警本部の警務課長が失踪した。当然本部では捜査に乗り出すが、本部長を始めとして、キャリア・ノンキャリアの幹部達の思惑が絡み、日が経つにつれ、各自の利害のぶつかり合いの様相を呈してくる。

「クライマーズ・ハイ」で日航機墜落事件、「ルパンの消息」で三億円事件と絡ませ、今作では阪神大震災。このテがお得意なのか、それとも警察・新聞社をメインとする小説を書かれているので、大事件が舞台となりやすいのか。
しかしこの本では震災は刻々と情報が入ってくる形で書かれているだけで、舞台はあくまで警察本部と各幹部の日常の場。それを時間軸に沿って、限られた登場人物の行動を描くという、淡々とした流れになっている。

正直、今まで読んだ4作の中では印象は地味。それは手法によるものもあるだろうが、内容についてもページをめくる手がそれほど進まなかった。
警察という機構の特殊性は、今までに出版された小説やドラマなどで随分と描かれてきた。勿論全てを鵜呑みにするわけではないけれど、出世競争の熾烈さや利害の鞘当て、現場と幹部の乖離など、組織である以上は必ず存在するものであって、特に警察が舞台となるフィクションでは、そこが焦点の一つであることが多い。
そしてこの本は、ほぼ全内容がそれ。各登場人物を1シーンごとに細切れに追っていくことで、各人の腹の探り合いや醜い内情がどんどん表面化していく。そこを深く描こうというのが今回の主眼の一つであったのかもしれないが、そう言い切るにはやや迫力に欠ける。

時間軸に沿った各自の行動が、刻々と伝えられる震災情報と重ねて描かれている。作者のメッセージとして、「この小説の主人公は”情報”かもしれない」とあり、その為にこのような手法をとられたのだろうと想像する。そしてタイトルそのものが震災と絡む。
震度5、いや6、やはり7強、と移り変わる震災の震度情報だが、激震と思われたN県警内部の実際の震度はどうであったか。それはラスト間近になって、ようやく明らかになってくる。

ラスト部分に入ってからはぐいぐいと読んだ。醜悪としか言い様がない内部抗争が、事件解決に向けて収束を始め、とうとう真相が判明する。
天災は逆らわずに受けとめるしかないものだけど、人災は人間の感情が引き起こすものであるが故に、抗って何とか逃れる術を見つけようとする。しかしそれもまた落ち着く先は、ただ受けいれただけの場合と同じであるかもしれない。
ひたすら空回りしただけであるならその人災は、結果として震度ゼロであったのだ。ただ当人達は、すでに以前と同じゼロ地点に立つことはできないけれど。

情報が主眼であるというこの作品、全貌を明らかにしてみたら、出発地点も最終地点も、全ては人の情であった。事件や犯罪を扱う警察という場所において、これは正しいテーマであると思う。



* * * * *

【個人的事情】
今頃なにやってんのー、と言われること必至ですが、ようやくSkype(スカイプ)初体験。

ビンボーと時差の故に、日本の友達とはほぼメールオンリーで連絡を取り合ってきたわけで。しかしPCの前でダカダカとキーボードを叩きつつ、「あーっ、直に話したいよーっ!」とジタバタすることも度々で。
スカイプの話を聞いてから、これはぜひともダウンロードしなければと思いつつ、月日は矢のように過ぎていく。
年寄りには一日が早いんだよ……

まあそれでもなんとかだうんろーどして。マイクも用意し、スピーカーテストもOKで。
日本の友達の自宅の電話に、どきどきしながら電話したよ。番号のかけ方がわかんなくて、何度もヘルプを読みながらな。
無事繋がった電話に狂喜して呼びかける私に応えた彼女の声は、大変小さく聞こえたんだ
そこでようやく、1ヶ月ぐらい前にお嬢@破壊魔がスピーカーをいじって以来、音量調節ができなくなってそのままにしてあったことを思い出したんだ。
年寄りは昨夜の献立も思い出せないんだ……

机に身半分を乗り出し、スピーカーに必死で耳をくっつけ、マイクを手元まで引っ張って口元に寄せて話すという、大層不自然な姿勢で話し続けた1時間半。なんせ耳を離すとがくんと聞こえなくなるので、体勢を変えるのもままならず。
電話を切った後は、終わってしまった寂しさで胸が痛く、長時間固定していたせいで首が回らなくなっていた。(ぐぎぎぎ)

旦那@電気屋が出張から戻ったら、即スピーカーを見てもらうか、それともマイク付ヘッドフォンを購入しよう。
そうしたらスカイプ通話に付き合ってね。>あちこち私信
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by senrufan | 2006-06-27 11:23 | Trackback | Comments(0)
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