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距離を置く意味

忘れた頃にやってくるもの。

車の保険屋さんから電話。まだ片が付いてないらしい。
友人に会って、気持ちを落ち着かせる。

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【読書】
今週こそ。読書感想強化週間。
だって今週は暇なはず。(非常に後ろ向きな理由)

距離を置く意味_b0059565_126798.jpgジョアン・フルーク著「シュガークッキーが凍えている」を読む。クッキーショップ経営のハンナのシリーズ、第6弾。
さくさくと続いてきたこのシリーズ、甘くて楽しくて新刊が出るたび読んでいたのだけど、今回はちょっと自分的にはハズレ気味。

ハンナが出版するレシピブックの為に開かれたクリスマス・パーティの会場で、殺人事件が起こる。死体発見者がハンナなのもいつものこと。
半ばまではわくわくと読んでいたのだが、最後ではあれーっ、そーりゃないでしょーっ!と両手を上に挙げてしまうぐらいあっけなく、あまりにもわかりやすい犯人で終わってしまったよ。
本は厚めなのにどうなってんだと思ったら、後ろ2/3はハンナのレシピブックが付録になっていたんだね。確認しなかった私が悪かったよ……

新しい登場人物も出てきて、今後またドタバタしそうな予感を抱かせつつ終わったこの巻。クリスマス特別バージョンだと思って受け入れるしかなさそうな。
レシピの部分は前菜からデザートまで、簡単でボリュームたっぷりなアメリカ料理が満載。このおかげで、ミステリーで落ち込んだ気分はやや上昇。


三浦朱門著「わかもの天国」を読む。昭和50年の発行であるので、その点を念頭において読む。大好きな曽野綾子さんのご主人ということで手に取ってしまい、著名な小説家であられる氏に申し訳なさを覚えつつ読む。

確かにかなり前の世相について色々と述べられた本なのだけど、ちょっと変えれば十分現代批判で通る事柄が多々あって、いつの時代も、新しい世代や出来事に対する気持ちは同じかなーと笑ってしまう。サトウサンペイの挿絵に始まって、北杜夫、遠藤周作、星新一など、私世代には親しい作家のエピソードが散っているのも嬉しいこと。
もう一つ付け加えるなら、これはこの時代の男性が書かれた内容であるということだな。
by senrufan | 2006-04-24 12:05


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