一欠片でも残るものがあれば

Staff Development Dayで、学校はお休み。来週はSki Weekなる名前で丸ごと1週間休みなので、ナニゲに長い連休だな。

ところで折角の休みなのに、朝から微熱っぽいのはなぜなんだ。<お嬢

* * * * *

【家庭内事情】
昨日学校から帰る前に、音楽室に置いておいたトランペットをお嬢が取りに行くと、彼女のはなく、別の男の子のが残っていた。ケースが同じなので間違えてしまったらしい。お嬢は彼に電話をして、彼の家まで取りに行くことを告げた。

ところが彼女、電話をかける前からすんごく嫌がっているのがミエミエで。なんでもバンド内でも問題児の一人らしい。J君といい、問題児率が高すぎるんじゃないのかトランペット。案の定、お嬢が事態を説明した後も、謝る言葉は一言もなかったそう。

午前中に彼の家に取りに行った。本人は出てこなくて、父親が出て応対した。お嬢は彼のトランペットを学校に置いてきたのだけど、先方では引き換えを期待していたらしく、お嬢がその旨を告げると露骨に顔を顰められた。お嬢のケースを受けとり、さよならを告げるまで、やはりSorryが聞こえることなく終わる。

やっぱり謝らなかったねー。と、お嬢がぽつりと言う。
なんでだろう、なんで平気なんだろうね。
あの程度のことは普通と思う人達なんだよきっと。
そういう人がほんとに多いよね、アメリカ。私は日本人だから、どうしても嫌だよ。それにレイシストが多すぎる。
レイシストの割合でいけば、もしかして日本の方が多いかもよ。
え、どうして?………



トランペットのバルブが壊れていたので、楽器店に行って修理をお願いしたら、「ちょっと待っててね」と朗らかに言われ、数分後にはもう直っていた。喜んでお礼を言う私達に、「簡単なところだったからなんでもないわよ」と返してくれる。
ついでにバルブオイルも頼んだら、「とってもお薦めのがあるわよ~」と出してきてくれたものは、なんと香り付のオイル。バニラとかオレンジとか。他のお客さんまで加わって、皆で大笑いしながら香りを嗅ぐ。選んだストロベリーのオイルと共に渡されたレシートには、オイル代しかチャージされていなくて、またもやお礼の言葉が素直に口からついて出る。
店を出ようと出口を見たら、一緒にはしゃいだお客さんが、わざわざドアを持って待っていてくれているのが目に入り、Thank youの嵐で別れを告げる。

楽しかったねー! お店の人も皆親切だったね。
うん、ママはねえ、ああゆうのはアメリカだからこそあるんだって思うよ。特にドアを開けてくれるのは。
え、でも私は日本のキャッシャーの人、すごくいいと思うよ。こっちだったら、自分と一緒としか思ってないでしょ。
そうだけど、世界から見るとそれが普通で、日本がむしろ特別なんだよ。………

ここ2,3年で、自分と周りを”人種”というカテゴリーから見直しつつある彼女。
アジア人・日本人と見なされる目に否応なく気づかされたこと。周囲との価値観の差に、自分の中に植えつけられた文化を見つめることになったこと。日々の体験に、彼女が思い悩むだけの種は尽きない。
今日は彼女と一日つきあって、そんなことを聞かされたり、諌めてみたり。時々ちらほらとそんな会話もしていたけれど、些細なことまでも考え直すだけの時間がある休日は、そういう意味でも貴重だ。いつかこんな時期を乗り越えた時、どんな視野に立つようになるだろうか。

* * * * *

朝から調子が悪かったのに、どうしても約束していたお友達と遊びたくて、薬を飲んで出かけた。短時間だったけど大はしゃぎして、一緒に飲茶も食べに行った。

夜になって、こりゃあるぞーと熱を計ったら、8度6分だった。

半分は知恵熱ではなかろうかと疑っている。
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by senrufan | 2006-02-17 12:01 | Trackback | Comments(0)
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