定石という言葉の価値

現在つけている目薬の中で、1つ口の中に苦い味が出てくるのがあって。先生には、「つけた後、鼻のつけねをぐっと押さえるとだいぶましよ」と言われた。
しかし目薬とは口だけじゃなく、鼻にも伝わるんだなーと思ったのは、先生が点眼した黄色い検査薬のおかげで、黄色い鼻水が出てきたからだった

ということで、手術後1週間の検診結果、角膜も視力も問題なく順調です。

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【読書】
b0059565_15242467.jpg平岩弓枝著「御宿かわせみ」の第1巻を読む。
ここ1~2年のうちに読んだ時代劇といえば、池波正太郎と藤沢周平。両者ともとても面白く、また時代劇が読みたくなって手を出した「御宿かわせみ」シリーズ。筆が柔らかく、女性の描写がより色付いているような印象で、やはり女流作家によるからかなあと何度も思う。
しかしこんなロングセラーの小説に、今頃手を出すというのもお恥ずかしい話だが。

江戸にある小さな旅籠の”かわせみ”を舞台に、宿の女主人るいと、幼馴染であり恋人である神林東吾、そして起こる様々な事件、というシリーズ。
男性を主人公とした時代劇だと、捕り物だったり斬り合いだったり、どうしても剣が絡む。しかしかわせみの舞台は、深い背景はあっても、あくまで小さな宿。
宿とは他人と他人がただ一夜、もしくはほんの数日、たまたま同じ屋根の下に居合わせて、寝食を共にする場所である。そんな偶然が何も生み出さないわけがなく、第三者として眺めている分には、一つ一つのエピソードが実に興味深い。
しかしそこを家とする人間達にとっては、そうした数々の客との出会いとドラマが生活の一部であり、商売を離れた部分の自分自身の日常も出来事もあり、読者はそちらをもまた楽しむことができる。

シリーズ物を読者に飽きず読み続けさせる為には、まずは骨格を成す登場人物達が魅力的であることが絶対条件であるわけだが、「かわせみ」は主人公の二人のゆっくり切なく進んでいく恋模様を中心に、そんな二人を暖かく見守る脇役達と申し分なく揃っている。そんな土台の上に、旅籠という場所ならではのエピソードがその都度舞台に上がるわけだから、これで面白くないわけがない。
池波氏や藤沢氏の本が数冊ばかり未読本棚に積んであるが、この「かわせみ」もまた同様に、次刊をその横に積んでいくことになりそうだ。
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by senrufan | 2006-01-26 15:23 | Trackback | Comments(0)
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