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もっと光を!(その3)

スタートしたのは右目から。頭と視点を固定しておかなかればならなかったので、残念ながら器具等が見えず、正体が掴めなかったのが残念無念。
ちなみに誰か同伴者がいれば、手術室の外からガラス越しに見る許可を与えることもできたのだが、いなかったのでカーテンを引いてもらう。ああ旦那に見ててもらえば良かったー、写真を撮ってほしかったー(かなりポジティブにモルモット志望)

左目をガーゼでふさぎ、右目のまずは上半分にべたっとシール状のものを貼られて固定。下半分も同様に。もう目は開きっぱなしの状態。
目の上には機械の中の赤い小さいライトがずっと見えていて、それを手術の間中見続けるようにと注意を受ける。レーザーで焼いている間、眼球が動いたらまずいもんな。
「少しプレッシャーがかかるよ」と言われて、何か円形のものをはめられた気配。そしてフラップを作られ、ぺろーっとめくられた途端、赤いライトが一気にぼやける。ちょうど水中で見ている感じ。ちなみに麻酔のおかげで痛みはほとんどなく、ちょっと沁みるような感じがあるのみ。
そして始まるレーザー治療。タタタ、タタタタ、というなんというかおもちゃのピストルを連射しているような、工事現場のドリルがもっと小さい音になったような、ミシンのような機械音が続く。この間おそらく数十秒で、終わった後はふわっと焦げた匂いが。って、焦げたのは私の目か

先生がめくったフラップを先にそーっと戻し、先にスポンジのようなものがついた器具で静かに伸ばす。さらにその上に、フラップをスムーズに固定させる為のコンタクトも入れる。

左目も同様の手順で始まったが、麻酔の時間が右目より短いような気がしてたらその通り、ちと最初にひりひりしたものを感じて、思わず体に力が入る。「大丈夫?」と言われて反射的に「大丈夫!」と答えた後で、なんで本音を言わんのだこの日本人気質!と思いっきり内心で自分にツッコむ。
そんなひりひりもしかしすぐに消え、またフラップをめくられて、ぼや~っとした視界の中でひたすら赤いライトを見つめ続けること数十秒。焦げた匂いが再び漂ったところで、終わったことを知った。
目の上に透明なシールドをつけられて起き上がったが、視界は沢山の目薬やら何やらでぼやけた状態で、痛みらしきもので目も半目しか開けられず。が、壁にかかった時計が読めたので、どうやら視力は良くなったらしいとはわかる。

そのまま暗い一室に連れて行かれる。待っている間、看護士さんが来て、帰ってからの注意事項、今晩から始める目薬の説明、買わなければいけない目薬の処方箋などなど、色々と教えてくれた。最初に受付で渡されたケースがあったのだが、その中に目薬一式、諸注意事項を書いた紙などが入っていたので、それを1つずつ取り出しながらね。私は半目でしか確認できなかったけどね。
聞いている間、私の両目にはウルトラマン状の透明なアイシールドがバンデージで貼り付けられていたのだけど、どうやらそれは今後1週間、毎晩つけて寝なければならないらしい。寝ている間に無意識に目をこすったりしない為の防止策だ。今はフラップがしっかりくっついてないから、目を押したりぎゅっとつぶったりすることは厳禁なのだね。

またしばらく待った後、別なドクターが来て、コンタクトをそっとはずしてくれて状態をチェックする。そしてようやく手術を担当してくれたドクターが来室、また機械でチェックした後、必要な薬を追加したり、今後の検診予定を確認したりしてようやく終わり。
両目にアイシールドをべったりと貼り付けた上に、ケースの中に入っていたサングラスをかけられ、スタッフの人に握手と笑顔で送り出され、オフィスを後にした。夕方の4時半だった。

旦那の迎えの時間までの間、ビル内にある薬局で追加の薬を購入。待っている間、これがそれなりに痛くて目があまり開けられず、半目で開けてもやはり水を通してみているような視界。
ビルの玄関前に車をつけてくれた旦那に合図されて外に出たら、見かけすっかりウルトラマンの私に、ニ、三歩後ずさりしたのを目撃した。

帰ってから、用意してあった夕飯をどうするかだけ伝えて、睡眠薬を即行で飲んで目薬をさし、再びアイシールドを装着して、そのまま倒れこんで爆睡。
10時頃にふと目が覚めたら、痛みは嘘のように消えていた。ぼーっとベッドルームからリビングに行ってみたら、TVを見ていた旦那が振り向く。
そのTVに映っていたキャプションがクリアに全て読めるのに気づいた時、ようやく手術が成功したことを実感したのだった。



* * * * *

【アイセンター】
今回私がお世話になったのは、Turner Eye Instituteというところ。

元々LASIKについて相談したのは、私が数年来お世話になっている検眼医の女医さん。
この先生ご自身が5~6年前にLASIK手術を受けたのがDr. Turnerで、以来提携しているというか、手術のみTurner Instituteで、コンサルトや術後の検診は女医さんの方で、という仕組みが出来上がっている。
勿論全てTurner Instituteでお願いすることもできるのだけど、長年診ていただいている先生の方が気楽な私は、女医さん主体ルートを選んだ。先生自身が体験者なので、術後のいろんな経験が生で聞けたのがとても参考になった。

渡されたパンフレットによれば、Dr. TurnerはTF-LASIKの開発者であり、refractive surgeonとして全米トップ50に選ばれ、更にベイエリアでのトップドクターに選ばれたという華やかな経歴を持つ方となっている。
LASIK手術で有名なドクターというと、大体今まで手がけた患者に有名人が多いという傾向が。それもプロのフットボール選手とか、バスケットプレーヤーとか。こういう人を治療しました、ということになれば、当然同じアイセンター内の他のドクターより値段も高くなるらしい。
私の場合は、女医さんが予約を取ってくれたのが最初からDr. Turnerだったので考えもしなかったのだけど、どうやら手術は全て彼がやっているようなので、ここに申し込めば自動的にDr. Turnerに当たるのではなかろうかと思う。

色々と書いてきましたが、基本的に現在LASIK手術の成功率はとても高くなっています。
FDA(The U.S. Food and Drug Administration)よれば、Custom LASIKを受けた患者を1年後に調査してみたところ、
メガネもコンタクトも無しでドライビングテストにパスした患者 : 100%
20/20(1.0)の視力、もしくは以前以上の視力を得た患者  :  98%
20/20(1.0)以上の視力を得た患者              :  70%
このような結果となっています。

興味のある方は、係り付けの検眼医なりアイセンターなりで、一度ちゃんとコンサルトを受けることをお薦めします。

Turner Eye Institute Medical Group, Inc.
offices in San Leandro, San Jose, San Francisco, Concord
800.339.2733
by senrufan | 2006-01-19 02:29


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