もっと光を!(その1)

いよいよLASIK手術当日である。
予約は2時40分なので、それまでの時間を利用して、LASIKセンターから送られてきた説明DVDや同意書に目を通す。今頃。
だってー、基礎的なことはもう検眼医で説明受けたし、パンフレットも読んだしさー、同意書は不安を起こさせることしか書いとらんから読みたくないしさー。

とにかく、後学の為に少々知識を整理しておこうと思う。
てゆーか、「アンタが受けた結果を見てから受けるかどうか決めるから、しっかり報告しろ」と言ってのけた君と君の為だよ。しっかり読むように。>名指し
他の方は、続きは読む必要はありません。くどくどと手術についての知識説明になっており、しかも私が理解した範囲でのことなので、間違えている可能性アリアリです




* * * * *

【視力矯正手術の歴史】
視力矯正手術が始まったのは1970~80年代。Radial Keratotomy(RK)Astigmatic Keratotomy(AK)と呼ばれる手術が主流であったが、ダイヤモンドメスにより角膜を切開するもので、安全性が低く、結果の予測がつきにくかった。
1989年、Photo-Refractive Keratectomy(PRK)方式が開発される。これはエキシマレーザー(紫外線)を使って角膜の表面を削るもので、より精度と安全性が高くなり、ここから急速に視力矯正手術を受ける人が増加していった。
その後、1991年に生まれたのが、Laser In-situ Keratomileusis、略してLASIK方式。角膜の表面にフラップを形成してめくり、エキシマレーザーにて内部の角膜を削って修正するという手術方式であり、1996年より一般に行われるようになる。
更にここ数年、多くのアイセンターが続々とアナウンスし始めたのが、改良版のTF-LASIKなるもの。従来のLASIKより更に薄いフラップ(Thin Flap:70~110ミクロンの厚さ)を形成することにより、角膜の厚さが足りずにLASIKが受けられなかった人々にも、矯正手術の道を開くことになった。

TF-LASIKにより、
 ・安全性の向上
 ・手術後の角膜の歪みが少ない
 ・より早い平常復帰が可能
 ・手術後のドライアイ化が減少
 ・フラップ形成による問題率の低下
という利点が挙げられる。

更にこのTF-LASIKにWaveFrontという技術を加えたのが、Custom TF-LASIK。Wavefrontというのは、眼球全体を特殊な波面解析で分析し、より高度にレンズの歪みを捉え、精密度の高い治療を可能にしたもの。
私の場合は瞳孔の大きさやドライアイ、角膜の薄さという欠点を抱えていた為、今回こちらの方式をお願いした。

【手術費用】
両目で$1,000から$6,000以上まで誠に様々。こちらの国では、一部保険でカバーも可能。
私の場合、支払った金額に手術前のコンサルタント・手術・術後の検診も全て含まれる。
知り合いの検眼医に聞いてみたら、ピンキリだが、薦められる目安は$4,000前後のところ、ということであった。ご参考まで。
尚、最初の手術で思った通りの結果が出なかった場合などは、再手術が行われる(目安は3ヵ月後)。私が受けたセンターでは、片目$150の再手術費用が必要。

【手術前】
基本的に2週間コンタクトをつけない状態を続けた後、眼球検査、瞳孔検査、角膜の厚さ検査などを行う。
手術日が決定した後は、
 ・1週間、抗菌目薬とドライアイ用の目薬をさす
 ・ソフトレンズを使用している場合は、手術の72時間前からつけないこと。ハードの場合はコ   ンサルトを受けてからはつけないこと
 ・アイメーク及びアイクリームは、1週間つけないこと

【手術当日】
 ・暖かい楽な服装で。ペットの毛は厳禁
 ・香水の類はつけない
 ・帰りは運転できないので、迎えを確保しておくこと
 ・手術前に空腹ならば、何か軽いものを食べても良い。ただし飲み物はデカフェのものを

【手術内容】
通常の目は、角膜から光が入り、瞳孔を通って、網膜上に像を結ぶ。
ところがそれが

1.近眼の場合
 角膜が前に尖り、眼球が長めである為、イメージが網膜より手前に結ばれる。その為、近くは見えるが遠くはぼやける。

2.遠視の場合
 角膜が平らで、眼球が短めである為、イメージが網膜より奥に結ばれる。その為、近くのものがぼやける。

3.乱視の場合
 角膜がフットボールのような形で、縦横に線を結んだ場合、一方が他方より長い。それ故焦点が一つにならず、イメージが曲げられ、網膜辺りで幾つか像が結ばれる。

以上のことを正す為、LASIKでは以下のように治療する。

1stステップ:
 microkeratomeという機械で角膜状にthin flapを形成し、一部を残してめくる

2ndステップ:
 それぞれの状態に合わせて、エキシマレーザーで角膜の歪みを直す(手術時間は1分以内)
  1.近眼の場合
   尖った角膜を削り、適正カーブにする
  2.遠視の場合
   角膜の中心ではなく周りを削り、カーブをつける
  3.乱視の場合
   より尖った部分を削り、適正な形にする

3rdステップ:
 flapを元の位置に戻す(自然に治癒する為、縫う・焼き付けるなどの処理は行わない)

【手術後】
 ・目をこする、ぎゅっとつぶる、押すなどの行為は厳禁
 ・1週間毎晩アイシールドを装着して寝ること
 ・入浴は翌日から可能だが、目の周りは極力避けること
 ・2週間は水泳禁止、スキューバーダイビングは4週間禁止
 ・アイメークとアイクリームは2週間禁止
 ・術後検診は翌日・1週間後・1ヵ月後・3ヶ月後・6ヶ月後・1年後が定められている

【その他】
LASIKを受けると老眼が早まるのでは、という質問もあったが、これは基本的に影響はないというのが先方の説明。逆に言えば、LASIKで裸眼視力が改善されても、その年齢(平均45歳)に至れば老眼は始まり、その為の矯正器具が必要となる。
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by senrufan | 2006-01-19 00:46 | Trackback | Comments(0)
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