瑣末な事柄

日曜の夜にロンドンから帰宅した旦那。
時差ボケありありの昨夜は、接待ディナーの後、会社に戻って、机の上でいつの間にか2時間寝てしまったそうで。
明け方に我が家に戻ったものの、それから眠れないまま、今日の夜はデンバーに。明朝の朝食ミーティングに出た後、ロスに飛んでお客に会って、最終便で戻る。
その翌日にはニューヨーク予定。来週からは日本行き。
「飛行機で眠れるのが楽しみ」と言いながら家を出ていった。

別宅がもう一つ増えたんじゃあるまいか。

* * * * *

【読書】
さて、読んだ本がたまってる。少しずつね、少しずつ。ボキャ貧な我が身が恨めしい。

b0059565_1235199.jpg岩城宏之著「九段坂から」を読む。国指定の難病の一つ、頚椎後縦靭帯骨化症に20年来悩まされていた氏が、病気の経過及び手術・入院の様子を中心に語ったエッセイ。

この小難しい病気はなんぞや? それは、頚骨の中の靭帯に骨ができて脊髄を圧迫する為、身体に麻痺がおこり、萎縮していく。もし転んだりすると、圧迫されて細くなった神経が切れて、半身不随になることもあるという、大層オソロシイ病気である。
指揮者とは、なかなかな重労働な職業だ。何時間にもわたって何万回も指揮棒を振り続ける。ボディランゲージ商売なので、大げさなアクションも入る。徐々に襲ってくる末端からの麻痺を、氏は最初は職業病と思っていたりする。
岩城さんらしい軽快でリズムの良い文章で綴られていくので、悲壮感があまりないのだが、実は感じておられた恐怖感は並大抵のものではなかったと推察する。
自分の手足が段々言うことをきかなくなってくる、しかも加齢によるものではなく。医者に見せてもわからない。鍼やカイロでも効果がない。そんな、徐々に自分を侵していく恐ろしいものと戦いつつ、ハイペースで世界各国を飛び回って指揮を続けていく氏の精神力。圧倒されるの一言だ。
担当医を信頼し、前向きにリハビリに取り組まれる様子、自分の過去の病歴、担当医との談話なども含まれた、厳しいはずなのに温かい一冊となっている。

b0059565_12363852.jpgジャネット・イヴァノヴィッチ著「気分はフルハウス」を読む。ステファニー・プラムシリーズの作者であるイヴァノヴィッチがスタートさせた新シリーズ。

実は本来ロマンス作家として有名だったイヴァノヴィッチ。この小説も元は'89年に別名義で出版された本をベースに、友人作家と大幅加筆し、新シリーズとして生まれ変わらせたということ。
なので作品の中心は、大富豪のニックと、バツ一子持ち女性のビリーとの恋愛にあるんだな。ろまんすだな。
とはいえさすがというか、主役だけでなく脇役も相変わらずはじけてる。ハイパー気分屋の従妹、天才児の甥、超高慢ちきな富豪美女などが繰り広げるドタバタは、ステファニーと同様に楽しめる。
ロマンスに重点が置かれた分、ミステリーとしての面白さは減ったけど、これはこれで良し。次作が楽しみ。
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by senrufan | 2005-09-20 12:33 | Trackback | Comments(0)
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