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儚く泡と消える身も

「深い悲しみと失望が怒りを生み、怒りが妬みを、
妬みが恨みを、そして恨みが再び深い悲しみを生む。
それらがすべての循環の完結するまで尽きることはない」
   ----- デイヴィッド・ヒューム
       (イギリス人、哲学者、1711年5月7生まれ)


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お嬢が帰宅しました。
って、あれ、こっちの日記では書いてなかったっけ。
3月下旬に大学を卒業し、9月に大学院進学の為に渡英するまで、しばらく実家にいるのでございますよ。
大学4年+受験の為の1年の合計5年間の日本生活についての感想は、機会があればまた。

で、お嬢がお土産に持ってきてくれたのが、写真のお菓子。
グリコのビッテと「ベルサイユのばら」の特別コラボ、「愛のビッテスタイル」だそうですよ。
見るなり爆笑、並べて爆笑、オスカルー! アンドレー! と叫んで、また爆笑。
青春時代の黄金の名作が、年数が経って、これほどの笑いの対象になろうとは、あの頃は思いもしませんでしたがな。


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個包装が、また秀逸。
全部で12種類だそうですが、いろんなカップルが、
「壁ドンビッテスタイル!」、「船上ビッテスタイル(タイタニックのアレ)」、
「はい、あ~ん、ビッテスタイル!」、「なろ抱きビッテスタイル!」、
「耳つぶビッテスタイル!」(ぶるぶる)(笑いが止まらねー)
なろ抱きってナニ!  あすなろ抱きってゆうんだよ。
耳つぶって!  耳元でつぶやくこと。
いまや立派に日本の若者文化に馴染んだお嬢が解説してくれたです。
こおゆうことを、そばで一緒に盛り上がれるのっていいなあ。
そんなことで娘の帰宅を実感してどうするワタシ。

味も、特にアイボリーの方が、濃厚でなかなか、と思ったら、発酵バターを使ってるんですね。
ベジィになる前は乳製品フリークだった私、濃厚乳製品風味、いまだに大好きです。


もう一つ、ちょっとだけ写真に写っているのは、茶の輪というところの抹茶わらび餅。
とにかく抹茶味が大好きなお嬢と私、Sちゃんからもらったお濃い抹茶さくろーるがいたく気に入って、日本滞在中にいそいそと買い求めたんですよ。
都内では日本橋の三越にしか店舗がないので、田舎からわざわざ行ったですよ。
と思ったら、お嬢が今回羽田で売っているのを発見して(ええええ)、わざわざ買ってきてくれたです。良くやった。(親指立て)

ベイエリアでも、Green TeaやMatchaのドリンクなどがメジャーになりつつありますが、いかんせん、我々の好みからすれば、絶対的に抹茶風味が足りなさ過ぎ。
Peet'sのMatcha Latteは、いつもワンスクープ余分に抹茶を足してもらってます。が、まだ足りない。
日本の抹茶スイーツは、きちんと抹茶風味が味わえるのが嬉しいでありますな。
ビッテでも抹茶味、出してくれないかなー。

* * * * *

【イベント】

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最新日記を先に、となると、先週末のビアフェスティバルの記録かな。
Sarahさんご夫妻にお誘いいただいて(大感謝)、うちから3時間ぐらい北上したところにあるMendocinoのBoonvilleという町まで行って、にぎやかに泡と屋台メシの祭典を楽しんできたですよ。

メンドシーノって、何回か聞いたことがあるのですけど、確かかなり健康意識の高い市だったような。
ローフードの先駆者的な学校の近くの町で、生徒さん達はこちらに週末お出かけしたりして、学校内でも学校外でも、安心してオーガニックフードを楽しめるとか何とか。
誤情報だったらすみません。

ってなわけで、一度行ってみたいと思ってた町に、まさかビール祭りで行くことになるとはなあ。
人生、何が起こるかわからないもんですな。(なんのことやら)




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さて、そのビアフェスティバル。
Sarahさんが色々とインフォを送ってくださって、事前にオンラインでチケット購入も終了。
事前チケットは$45、当日だと$60のキャッシュオンリーだそうなので、そら事前に買いますな。

チケットには2種類あり、レギュラーチケットはビール飲み放題、フードは有料。
もう一つ、$5のドライバーチケットというのがあって、それはビールは飲めないけれど、参加はできるし、フードも購入できる、らしい。
らしい、というのは、Sarahさん達も買ったことがないので、その時点ではどんなものかわからなかったんですよ。

でもお酒に弱い私は、$45の元を取ることなど不可能ですし、帰りの運転のことを考えても、どうせほとんど飲めないし。
旦那のビールをちょっともらうぐらいはできるかな、できなかったらそれはそれで、と思って、ドライバーチケットを申し込んだのですね。


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さて当日、えっちらおっちら渋滞を抜け、会場に到着。
路上駐車なので、スペースを探すのに、しばし待て。

入場前、チケットを持ってる人の列に並んで、係員の人にチケットと身分証を提示します。
その後、参加者である印のリストバンドを巻かれるとは聞いていたのですが、
係員の人に2種類のチケットを見せたものの、特に中を見ずにピピッとバーコードチェックして、そのまま別の係員の人に、レギュラー用のリストバンドを巻かれるところだったので、
慌てて、私はドライバーチケットなんですけど、と言いましたら、
えー、私、持ってないわ、ねー、誰かドライバー用のリストバンド持ってるー? と大声でお尋ねになったところ、
あ、私、持ってるわよ、と遠くに座っているおばあちゃま係員。
おばあちゃまのところまで行って、手首を出しましたら、NO DRINKINGのバンドをきっちりと巻いてくれました。

つまり、私が言わなかったら、レギュラーバンドを巻いてもらえた、ということで。
そしたら、$5でビール飲み放題だった、ということで。
……嘘のつけないB型(え)だったオノレが悲しいです。
なんつって、21歳過ぎた良い子はやってはいけません。多分。


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会場の入口で、レギュラーバンドを巻いた人には、プラスチックのコップが渡されます。
当日は、これを各ブースに出して、欲しいビールを注いでもらうという仕組み。


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片やドライバーバンドの人は、入口で「運転ありがとう」という言葉だけをもらいます。
が、旦那のコップから一口飲んでても、幸い誰にも咎められなかったので、美味しそうなビールは時々飲ませてもらいましたですよ。


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ぐんと気温が上がった週末、正にビール日和で、とにかく沢山の人、人、人。
みんな笑顔で、飲まずにその中にいるだけでも、思わずうきうきしちゃいます。
こおゆうイベント、ほんとに久しぶりだったんですよー。

当日出店していたブリューワリーは、なんと50店。
しかも1つの屋台につき、2~3種類用意されているところが多かったので、これを全部飲んだら、一体何パイントいっちゃうの。(くらっ)

厳選して飲まなきゃ、と思っても、知識がないと難しいよなあ、と思っていたら、そこはビール通のSarahさんご夫妻が、お薦めブリューワリーを教えてくださって。
人混みをぬって、目当ての屋台に歩いていくご夫妻の背中が、とっても大きく見えました。うん、酔ってない。


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人気の屋台の前には列ができ、開場2時間で早々と売り切れになっていたお店もあり。
どれだけビールを持ってくるかというのは、お店の方の裁量なのかなあ。

Sarahさん旦那様がざっくり計算してくださったところによると、渡されたコップで15杯以上飲むと、元がとれるかな、だそう。
それでいくと、旦那は無事達成。日焼けだけでなく、顔が赤黒くなってたような気が。

しかし参加したブリューワリーさん達、出店料とか払うんでしょうかね。
しかも在庫がある限り、全員タダで飲ませなきゃいけないわけですから、そらあ持参する量は自分で決めないといかんですよね。

参加する側からすれば、ビール好きな人には嬉しいイベントですよね、これは。
これだけの数のビールを一時に試せるチャンスなんてなかなかないし、新しい味との出会いがあれば、更に万々歳。
ただ、飲める量に限りがあるという壁が。
と、また最初の地点に戻るという。


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ちなみに飲ませてもらった中で、私が気に入ったのは、こちら(↑)です。
すっきりしてて、口当たりが良く、爽やかな。

昔よりずっとビール好きになったとはいえ、濃くて苦いのは、いまだに得意ではなく。(弱)
そんな私でもすごく美味しかったのは、やっぱりチェコで飲んだビール達
要はピルスナーを選べばいいのかな、でも、IPAでも美味しいと思ったビールは色々あるんだけど。

そこで、Sarahさん達がバーで聞いた話をうかがって、びっくり。
ピルスナーって作るのが難しく、逆にアメリカで流行りのIPAは、比較的作るのが簡単で、早いのは3日ぐらいで出来るのだそうですよ。
当たり前ですが、作り方が違えば味が違うというわけで。


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先日、ワイン好きな友人とご飯を食べてる時に聞いたことなのですが。
私はじぇんじぇんワインのことはわからないままだけど、今まで美味しいと思ったワインは、なぜかカリフォルニアよりヨーロッパのだったりしたんだよね、と言ったところ、
ヨーロッパのワインの方が、アメリカよりアルコール度が低いこともあるんじゃない?と言われたんですよ。
ええええ、そうなのおおお!?

加えて、先日ビアレストランに行った時、旦那やほかの友人が頼んだビールが、なぜかえらく苦く感じられ。
なんでだろ、とメニューでアルコール度を確認したところ、彼らのビールは7~9%ぐらい。
チェコで飲んだビールについて、その場で検索してみましたら、高くても5.0%、なんですね。

その時の体調や気候など、左右される要素は多々あるものの、結局酒に弱いなら弱いなりのものが美味しいよ、ってことなんですかねー。


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フード屋台も色々出てましたよ。
肉系・がっつり系が多い中、ギリシャのGyroの屋台があったので、Sarahさんと私はそちらで、男性陣はステーキサンドをゲット。


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青空の下で食べるファストフードはうまうまでしたが、ちょうどそばでバンド演奏が始まって、それがなんというかかんというかなんというか。(察してください)
でもすごく楽しそうで、周囲の人達もノッてて、それを見ているのは楽しゅうございましたです。聴くんじゃないのか。


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一眼を持って歩いていたので、何人かに声をかけられましたですよ。
中には、素敵なポーズをとってくれたハンサムなお兄さん達もいらっしゃったり。
その中でもキッコーマンTシャツのお兄さん、髪の毛までカラーコーディネートされてて(ほんとか)素敵でありました。


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ビール屋台が閉まる5時ぐらいまでいて、それから近くのキャンプ場に移動。
ここ数年、キャンプはSarahさん達に誘っていただいてばかりな上、行ったら行ったで、食事から何からおんぶに抱っこで、ほんとにどうしようもない夫婦です。
でも、幸せ過ぎてやめられない。(やめろよ)(そこは大人として)
トイレやシャワーも綺麗で、すごく良いキャンプ場でありましたですよ。


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久しぶりの屋外イベント、続くキャンプまで、大いに楽しんだ週末でございました。
結論は、「Sarahさんご夫妻に足を向けて寝られない」。
それって、いつものことですね。





by senrufan | 2017-05-07 01:35


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