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望みうる限りの最高のもの

市内にElizabeth Gamble Gardenという庭園があります。1981年に92歳で亡くなったエリザベス・ギャンブル嬢が、その生涯のほとんどを過ごした家と庭園を、遺言で市に寄贈したもので、1985年より非営利団体として運営されるようになりました。そして今年は、その20周年に当たります。庭園は通常は一般に無料開放されており、誰でも好きな時に立ち寄って、四季折々の花々や木々を楽しむことができるのです。

望みうる限りの最高のもの_b0059565_11122954.jpg本日はこのガーデン主催による、Annual Spring Garden Tourに参加してみました。市内の選ばれた5箇所の家が、各々の庭を開放して見学させてくれるというThe Private Gardensをメインに、庭園内でのギフトショップ、草花の販売、ランチサービスなどのアクティビティ。このガーデンの会員・非会員に関わらず、沢山のボランティアの方々のご尽力により、暖かい日差しの中、なんとも眩しく優しい催しとなっていました。

このガーデンは、市内のうちold townと呼ばれる場所にあり、このエリアはとにかく先祖代々ここに住んでます歴史あります家はまあ3億以下では買えませんみたいな豪邸が立ち並んでいて、さらにいっぱいの緑や花に囲まれて、私のような庶民には大変贅沢な散策が楽しめるエリアでもあります。
友人とガーデンに到着し、5軒の家の地図を受け取ったところ、3軒はガーデンの近辺、2軒はオールドタウンからダウンタウンに行き、そのはずれの方。まずは一番遠い家を目指して歩き始めました。

最初の家に到着するまで、30分近くかかりました。
すでに汗をかいてました。
車で来れば良かったと後悔しました。
万歩計つけてれば励みになったのにと思いました。
友達は2時間しかいられないのに、地元民の私が気が利かないせいで時間を無駄にしたと深く反省しました。

そんな気持ちの数々をあっさりと飲み込んでしまうほど、訪れた庭園と家はどこも本当に見事の一言に尽きました。各家がそれぞれのテーマに沿って庭造りされており、雑誌に紹介されている家の現物を見て周っているようで。実際、紹介された雑誌を飾っていた家もあります。
広さと財力とセンスと。全て揃ってこそ、こういう家と庭が持てるのだねー、と何一つ持っちゃいない下界人はしみじみと思います。このエリアの散歩は週末の夕方のお気に入りなのですが、当然門前から見るだけが関の山だったところ、こんな風に内側を見る機会を与えてもらって、本当に嬉しい限りでした。目の保養、そして心の深呼吸を思い切り。

ツアー時間は4時までだったので、お嬢が学校から帰った後で一緒にガーデンに行き、今度はガーデン内のアクティビティを楽しみました。今が花盛りの美しい春の一日です。
望みうる限りの最高のもの_b0059565_11172248.jpg望みうる限りの最高のもの_b0059565_1117324.jpg


家の写真は↓にて。



ツアーに行けなかったお嬢はおかんむりだったが、ギフトショップにて可愛い小物を見つけ、あとでそれをアレンジして自分で作るべく、細部まで目に焼き付けることに集中していた。

「買って」という言葉をほとんど口にしたことのない彼女は、なぜか妙に無駄を恐れるところがあり、それもこれも私が貧乏という言葉を刷り込みすぎたせいではないかと危惧している。
お嬢2歳、一緒にスーパーのレジに並んでいた時の会話。

 「ママ、びんぼうってたべられるの?」
 「違うよ、食べ物じゃないんだよ」
 「それってこわいの?」
 「恐いというよりね、とーーーっっても悲しいんだよ~~

後ろに並んでいたおじさまが吹き出したのを覚えてる。
by senrufan | 2005-04-29 12:58


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