いただく気持ちが元になり

「自分一人でつねに集団の全員を説得できるリーダーはいない。
だが、押しの強いリーダーなら集団のなかのかなりの人数を説得することはできるだろう。
そして、相当な人数が信じているという事実が残りの人たちを納得させる」
   ----- フィリップ・デルヴス・ブロートン著
         「なぜハーバード・ビジネス・スクールでは営業を教えないのか?」より


・湯上がり娘
・なつのまい
・おつな姫

これらはなんの名前でしょう?
なんとエダマメの品種名だということを、金田妙さんのネットコラムで教わりました。
……絶対、業界のオジサン達が考えた名前に違いない。

ほかにも笑える野菜の名が色々書いてあって、
青菜系の、たべたい菜・よかった菜・うまい菜、とか
コーン類の、おひさまコーン・キラキラコーン・みわくのコーン、
きゅうりの、なるなる・ピノキオ・イボ美人、
筋肉ゴーヤマン、なべちゃんネギ、葉大根のハットリくん、スイカのカメハメハ。

品種改良に余念のない農業界、次々と登場する新品種の名づけにも苦労されるのでしょうなあ。(ハライタイ)

でも名前といえば、私の中で、小林製薬に敵うものはございませんですよ。

ネーミングに迷ったら小林製薬に習うべし!全95種類の商品名からアイデアを得よう

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【アクティビティ】

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一年に5回、陰陽五行にのっとったマクロビオティックの法則とお料理を学ぶ、マクロベースの会
尊敬するFumi先生が教えてくださるクラスは、ストイック過ぎず、ベイエリアの風土に合わせての内容で、本当に楽しく学ばせていただいた。

私が受けたのは2013年で、それからもいろんな生徒さんが、1年クラスを受けていらっしゃって。
今は、お友達のYokoさんが習っておられるのだけど、そのクラスのメンバーに、興味深いフードビジネスに携わっていた方がおられると。
良かったら、お話を聞いてみませんか?と、Fumi先生から大変温かいお申し出をいただいたの。

先生のクラスは大好きだし、Yokoさんにも会えるし、何よりそのお話、ぜひ聞いてみたい。
お言葉に甘えて、クラスの末席におじゃまさせていただいたよ。




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この日のテーマは、「夏」
私達の時は、こういうメニューとお話だったよね。
メニューが重ならないかしら、と先生は気にしてくださったのだけど、新しく教わるメニューも幾つかあって、とってもお得でありがたい。

しかし、こうやって過去メニューを見てみると、何度も作ってるメニューが沢山あるんだなあ。
改めて、Fumi先生のクラスに参加して良かったな、としみじみしちゃうよね。


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わいわいと楽しい調理の時間が終われば、お待ちかねの試食&お話タイムだね。
Sさんのお話はすごく濃くて、色々勉強になったのだけど、こおゆうところに詳しく書いていいのかどうか、なので。
ごくごくざっくりしたアウトラインと、先生や皆さんからうかがったお話を、ぼんやりと記録しておくに留めよう。
教わった料理の写真と名前を挟みつつ。

なので、以下はまーたいつものぐだぐだタワゴトになりますので、これ以上進まれないか、もしくは料理の写真と名前だけ見るだけに留めておいてくださいまし。


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(Sweet Corn Chowder)

Sさんは、とある大企業の方に、ベンチャー的なフードビジネスに誘われて参加。
それは、地元産の野菜を直接消費者に届けるという、農家と消費者をダイレクトに繋ぐ試みであったのね。


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(White Fish with Wakame, steamed)

まずは道の駅的な、”置き野菜”から始まって。
決まった日の決まった場所に、野菜とお金を入れる箱を置いて、欲しい人が取って、お金を入れていく、という仕組み。

え、大丈夫なの?と思いきや、これがきちんと成功し、なかなか好評でもあったので。
段々とグレードアップしていった過程は、うかがっているこちらがわくわくしちゃうようなことも色々あったのね。


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(Black Beans and Quinoa Salad)

宣伝はしないで、口コミで。
Nextdoorなどのオンラインは利用して。
協力してくれる家を募って、そこに専用の冷蔵庫を置いて、野菜はその中に入れるように。
農家が選ぶ野菜だけでなく、買う人が欲しい野菜も持ってきてもらえるようにしよう。

Sさんを始めとするメンバーの方々の努力で、少しずつ評判は広がって、固定客を抱えることができるようになったのに。
親会社から次の期の予算が下りず、泣く泣く諦めざるをえなくなったこと。
本当に、残念で無念でならないよ。


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(Jicama and Arame Salad)

うちは、青果はほとんど週末のファーマーズマーケットで買う為、土日の冷蔵庫はパンパンで。
でも、農家の方に直接お金が払えることや、オーガニック野菜がグローサリーで買うより割安なこともあって、やっぱりまとめ買いになっちゃうの。

なので、週3回マーケットがあるBerkeleyがうらやますぃ。しかもオーガニック品ばっかでしょ。
うちの方にもあったら、もっと少しずつ、その時々の取れたて野菜が買えるのに。
そういう意味でも、Sさんのプロジェクトが終了したのは、真に悲しいことであるんだな。


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(Steamed Vegetable)

しかしだね、ビジネスという視点から考えた時、農業ビジネスへの出資が難しいのも理解でき。
それは、家族への食育も同様で。
要は、何年も先を見越した投資をして、しかも結果が思うものになるという保証がない。
自然現象にも左右される農業ビジネスに、企業が二の足を踏むのを、簡単に責めることはできないが。

作り手と消費者を直接結びつけることは、誰が考えても、プラス要素は幾つもあり。
規格外の野菜も販売できて、売上が上がり、売れ残り品は減り。
消費動向を直接知ることから、翌年以降の作付け計画に反映させることができるとか。

だからこそファーマーズマーケットが、あんなに盛況に続いているんだよね。
まあ、カリフォルニアだから、というのもあるけれど。


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(KI Pumpkin Seed Dressing)

しみじみと皆の意見が一致したのが、「食」に対する人の態度を変えるのは、本当に難しい、ということで。
例えば奥様が菜食にしたいと思っても、旦那様やお子さんが嫌がる、というのは、非常に良く聞くパターンだよね。
少なくとも毎日の食事については、男性の方が保守的傾向があるような。

Fumi先生がやってらっしゃるNPOは、低所得者層に良い食生活と健康を、という、正にこういう”変革”をもたらすお仕事なので、大変なご苦労であることは間違いない。
家族でさえも大変なのに、というのは実はそうでもなく、むしろ他人から言われた方が受け入れられたりするのだけど、そこを丁寧に、手を替え品を替え、結果に結びつけていこうとされる先生の努力には、ほんとに頭が下がります。

特に印象に残ったのは、そのコミュニティでリーダー的な人を、まずは教育する、という手段。
その人にモデルになってもらえれば、周囲の人達の態度も変わっていくからね。
やはり、基本は”人”でありますな。


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(Sauteed Chicory)

野菜を買いなさい、食べなさい、というだけではダメだよね。
どんなメニューが作れるか、どういう風に料理するか、を同時に知っていかないと。
むしろ、こういうメニューが食べたい!から入っていっても良いぐらい。

そして、料理をする人が作ったご飯を、家族が美味しく食べてくれるかどうか。
家族が喜んでくれないと、続かないもんね。
その為には、家族で同じものを、同じ時間で食べるようにした方が?
そんな感じで、一家庭が必要としている変化とサポートは、非常に細部にまで渡るのだ。
どんだけ、って思うよね。


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食生活を変えることに大きな抵抗があるのは、それが人の生活の根源を成すものだから。
単に材料を変えればいいってもんじゃない、んだよね。

ここで何度も書いているように、「食べ物」とは食事だけじゃなくて、人間関係や環境、その人を取り巻く全てのものをひっくるめての総称で。
だから「食べ方」とは、イコールその人の生き方、にもなりかねないほど、大きな意味を持つものだ。
そして私個人としては、食事の材料を変えることも大事だけれど、それ以上に「食べ方」や「食べる量」を変える方が、更に効果があると思ってる。
というか、それが変わらないと、材料だけ変えても、あまり意味はないのだと。

マクロビの中にいると、どうしても極端な意見を目にする機会も多くてね。
日本は穀類を食べていたから争いがなかった、西洋は肉食だから戦争ばかりだった、なんて、
歴史の知識だけでなく、他国や他者を尊重する気持ちもないということをさらけ出しているようで。
そういう人に菜食を絶賛されても、絶対なびきたくなくなるよ。

動物だって野菜だって、”命”をいただくことには変わりなく。
だったら、どういう命を、どういう風にいただくのが、自分にとって納得できるのか。
材料の質から始まって、その材料を作り出している企業の姿勢やビジネスの形、情報の見極め方、知識の取り入れ方、等々。
「食べ物」の「食べ方」とは、そういうことをちゃんと考えて、柔軟に選んでいこう、いうことに尽きるのだ。


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なのでフードビジネスは、当たり前のことだけど、食材を含む「食べ物」トータルでの提供が必要であるわけで。
ベイエリアでここ数年増えてきた宅配サービスは、その一例。
業界側が提供する様々なサービスを、自分のライフスタイル、自分の価値観を考えた上で、選んで作っていけば良い、のだが。

なんつーか、それでもやっぱり、小さい頃からの食生活って大事よね……
大人になってから、がらりと変えることも可能なのだけど、小さい頃に育った価値観って、時間と共に堅固になったものだから。

そう思うと、Edible Schoolyardを始めとする、幼少期からの食育が、
いやいや、だったら家庭のご飯が一番でしょ、両親への啓蒙を、
そんなの、仕事で忙しい人には無理でしょ、出来合いのものでも良いじゃないの、

となるから、食と教育の話は、ほんとーーーに難しいのよね。
まあ、とどのつまりは、自分に合ったものを選んで、他の人の選んだものも尊重しよう、ってだけのことなんだけど。
なのになぜか、自分と違う意見に出会うと、自分を攻撃されたと思って反撃する、アレはなんとかしてほしい……もちろん、自分も含めてな。


と、相も変わらず、ただの垂れ流し思考でしかなかったけれど、たまに原点に返るのも良いものだ。
あ、垂れ流しが原点というわけじゃなくて(え)、結局ずっと私の気持ちは変わってないんだなー、ということね。
……成長がない、ともいうけどね。
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by senrufan | 2016-09-29 11:54 | Trackback | Comments(2)
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Commented at 2016-10-01 14:02 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by senrufan at 2016-10-02 07:20
*非公開コメントさん

かしこまりました。後ほどメールさせていただきますね~。


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