さえぎるものがない場所で (6)

「普通の人が懐疑家だとか無信仰者だとか自称する時は、たいていの場合、
何事でも最後まで考え抜く気持ちのないことを覆い隠すただのポーズである」
   ----- トマス・スターンズ・エリオット(T.S.エリオット)
       (イギリス人、詩人・劇作家、1888年9月26生まれ)


Loma Fire: Wildfire In Santa Cruz Mountains Grows To 1,500 Acres

昨日は日本に戻るお嬢を空港まで送った後、やっぱりどうしてもこう、ぼけ~~っ……としてまして。
まあ、また1~2ヶ月以内に会えるはずなんですが。

山火事のニュースは途中で入ってきたものの、きちんと場所を確かめず。
そしたらなんと、tamachan宅の近くだということを、お友達からの連絡で知りました。
一体なにやってんだろ自分、と愕然です。

お友達のおかげでtamachanの無事を知り、ほっと一安心でありますが、まだまだ山火事は収まる気配がなく。
このエリアにお住まいの方々は勿論のこと、消防士の皆さんのことを思うと、胸が痛くてたまりません。
この国で消防士は大変尊敬される職業であることを、改めて深く納得する思いです。

山火事は、例えば松が種を飛ばす為であったり、何かの再生の印であるかのように、畏怖の念を抱くこともありますが。
大変ちっぽけな私の場合、それが何らかの命に被害を与えうるものである限り、やはり無事を祈らずにはいられません。
何かの意味がある、と言われても、それは全てが終わった後、様々なものが落ち着いた頃に、ようやく考えられることなのでは、と思うので。

とにかく、これ以上の被害が出ないよう、ひたすら祈るばかりでございます。
ほんと、情けないなあワタシ……

* * * * *

【旅行】

前回からの続きです)

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Paw Holeを出て、またまたガッタガタの道を、ジープチェロキー君に揺られて進みます。
今度はCottonwood Coveという、South Coyote Buttesの北東側のポイントに車を停めて、誰もいない、トレッキングルートも目印も何も無いエリアを、さくさくと雪と砂を踏みしめながら進むのです。




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Paw Holeより更に広大なエリアなので、今度はもうちょっと気をつけてGPSを使いつつ、また来た道の風景を写真に撮っておいたりして。
ヘンゼルとグレーテルだね、パンくず持ってくれば良かったね、などと話ながら歩く夫婦です。(おバカ)


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そして、こちらでも広大なWaveの風景が。
正直、何も書かずに写真の羅列だけでいいんじゃないのかな。
ただただ、圧巻です。


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途中途中で、赤い砂岩の上に、こんな黒い点々が見られたんですが、はて何だろう。
岩の上で、持ってきたランチを食べて、再び歩きます。


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地図で見ると、それほど広大な場所に思えないのですが、さすがに人間一人にとってはそうではなく。
あっちがNorth Coyote Buttesかな、時間があったら、歩いて入ってもわからないんじゃなかろうか、なんて夢(え)も持ってしまったり。


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TVなどでNorthの方が有名になりましたが、こうやってSouthを歩いてみると、これを上回る風景がほんとにあるのかな、と思うぐらい。
それほどにWaveの創り出す光景は、言葉がないほどに素晴らしく。

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ただ、前にも書いたように、本当に脆い岩々なので、歩くにはそれなりの注意を払う必要があり。
なので、雪が残るこの季節に行けたことは、かえってラッキーだったのでは、と思ったり。

Waveだけのオレンジ色の風景も、さぞ素晴らしいことと思いますが、それに近い風景も見られつつ、雪の白とのコントラストも楽しめて。
尚且つ、雪が残っているおかげで、岩へのダメージを軽減しながら歩くことができたのでは、なんて思うのですよ。
まあ、夏と違って日が短いので、早く出なくてはならないことを考えると、プラマイゼロ、なのかもしれませんが。


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去り難くて、もっと遠くに行きたくて、まだいられる、まだ大丈夫、と時計を見ながらのトレッキング。
それでも、どこかで元のポイントに戻る道筋を辿らざるをえないこと。
まだ歩けるのに、体力的にはOKなのに。
最後の方で、お互いに無口になっていたのは、この時間が少しでも続いてくれないか、
そんな思いで歩き続けていたせいかもしれません。


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結局、最後まで他の人に会うことはありませんでしたが、私達が来た道の、私達の足跡を辿るようにして、他の人の足跡があったので、どうやら少々お役に立てた模様。
車のところに戻ると、他の車が2台停まってました。
昨日、抽選会場で会った人達だな、きっと。


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さて、長々と綴ってきたというか、単に写真を並べただけというか、なSouth Coyote Buttes訪問記録は終了です。
これから行くことを考えておられる方は、ぜひ以下のサイトをご覧ください。
我々は時間がなくて、ちゃんと見られなかったのですが、こちらに必要な情報はほとんど載っているようです。

The Wave Info.


こちらはガイドツアーも幾つかあり、ビジターセンターでインフォがもらえます。
ガイドは許可証は要らないので、自分が抽選に当たってから、そのままビジターセンターでガイドに連絡を取る、という形で大丈夫かと。

何の目印もないコヨーテビュートですが、やはり幾つか有名なポイントはあるので、そういうのをきちんとおさえた訪問にしたい方には、ツアーは良いのでは、と思います。
抽選に当たるのが大変な場所なので、その一回を実りあるものにしたいですものね。
遭難の危険も回避されるでしょうし。

ですが同時に、他の人に遭わず、自分達だけでその風景と対話できる時間と空間が、コヨーテビュート訪問の、何よりも得難い宝。
そう考えると、GPSを用意して、ポイント情報を↑サイトなりできちんと調べてから、自分達だけで訪問する、というのも、大いにアリだと思います。
私達はあまりに時間がなかったこともあって、見逃した有名ポイントも色々あると思いますが。
負け惜しみではなく、我々だけで歩けて、本当に良かったと思ってます。
目にする風景全てが、忘れがたいものばかりでありました。


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抽選でしか行けないコヨーテビュート、我々は前日抽選での10人の枠に入ることができての訪問でしたが、これにプラスして、4ヶ月前のネット抽選もございます。
同様に、1日につき10人まで。
例えば12月のどこかで行きたい場合、候補日を3日選んで、8月中にネットで申し込むと、9月1日に抽選が行われる、という仕組み。
前日抽選と同じく、グループの人数は6人までだそうですよ。

Obtaining a Permit (The Wave Info.)

Coyote Buttes Permit Area - How to Obtain a Permit

これに毎月のように申し込んで、どこかで当たれば、その日に何が何でも行く、という方が、準備その他に時間がかけられるし、良いんじゃないかなあ。
前日抽選だと、数日休暇を取って、ビジターセンターに通っても、当たるとは限りませんからね。
その場合、当たらなかった日の過ごし方も、合わせてプランしておく必要がありますね。

でもネット抽選で当たって、当日が悪天候で行けなかったり、不慮の事態が起こって行けなくなったりすることもあるわけで。
改めて、博打だわ……
しかし、その甲斐がある場所であることは保障いたします、なんつって。
つか私自身が、ネット抽選を試してみたい気が、かなりアリ。

同時に、幸運にも一度行けたのだから、これ以上は身を引いた方が良いのかな、という思いもありまして。
まだ見ていない人のチャンスを、ほんの水の一滴に過ぎなくても増やしたいという気持ちと、
非常に脆く貴重なものでできているあの場所を、少しでも守りたい気持ちを、共に持っているんですね。

自分が行けたら、他の人は行けなくてもいい、と思っているわけでは決してありません。
でも、あの場所を守る為にレンジャーさん達が払っている努力を思うと、出来る限り尊重したいと考えずにはいられないのでございます。


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コヨーテビュートを出た後、もう一箇所だけ寄りました。
それは、次回にて。

(続く)
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by senrufan | 2016-09-26 09:57 | Trackback | Comments(0)
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