形になって残るもの

先日、体育の授業中に吐いたことが心にあるお嬢は、自主的に食事を少なめにしている。ほんの2・3日なのに、すでにジーンズがゆるくなった。
私はここ1ヶ月、やはり夕食をかなり少なめにしているが、ほとんど体重は変わらず。この差は一体なんだというの。(年だろう)(つか間食やめてないし)

友人2人が拙宅に。うち1人が、我が家にあるアメリカの地図の刺繍をやってみたいということで、図案の貸し出し&刺し方を教える日が今日なのだ。や、実は私も良くわからないから一緒に考えようというノリで。(最低だな)

私が渡米した頃、今よりずっと駐在員夫人世界というものが確かに存在していたように思う。うちのようなお気楽企業はともかく、老舗企業ではなかなか恐ろしいエピソードも多々あったらしい。
そんな奥様方が猫も杓子もという勢いで手を出されていたのが、シャドーボックストールペイントを代表とする手芸の数々。日本人向けのクラスも色々とあり、知り合いの輪も広がるので、滞米生活のとっかかりとして手頃だったのだろうな。
その他に、やはり沢山の奥様が記念にということでトライされることが多かったのが、アメリカの地図のキルトとクロスステッチ刺繍。刺繍の方は図案も糸も決まったものを使うので、出来上がりはあまり差がないのだけど、キルトは各人で布や縁やキルティングに工夫を凝らす為、今まで拝見したどの作品もとても見応えがあった。

私はといえば、そういった奥様の常道にどうしても興味がわかず、ただ黙々とデンマークのクロスステッチをやるのみで。昔も今もひきこもり。が、そんな刺繍を気に入ってくれる人もちらほら現れてくれて、そのうちの1人から、アメリカの地図の刺繍をデンマークの材料でやってみないかというお誘いを受けたのだった。
正直言って私好みの絵ではないのでしばらく渋ったのだが、ちょうどお嬢の部屋に飾る大きめの刺繍をやりたいと思っていたところでもあったし、思い切ってやってみることに。友人が入手してくれた図案と糸を見ながら、デンマークの材料に置き換えた簡単な表を作り、一緒にやる仲間を募り、ドイツに材料を発注し……という手順を踏んで、ようやく作成にとりかかったのは、カレッジをスタートすると決めていた月より6ヶ月前だった。
カレッジが始まると、どれぐらい時間がとれるかわからなかったので、なんとかそれまでに完成させてしまおうと、必死に刺しまくった半年間。オリジナルの図案を幾つか入れたのだが、創作能力ゼロ以下の私は考えるのにやたら時間がかかり、なんでこんなことを始めてしまったのかと頭を抱えたことを覚えている。

ようやく完成して額入れを済ませた絵、前の家ではお嬢の部屋に、今の家ではリビングの壁にかかっている。作成にとりかかったのは2001年の春。一緒に始めた友人4人、まだ誰からも完成したとの声を聞かない。
b0059565_11383561.jpg

さて、此度の友人がやるのは、DMCというブランドの材料を使ったオリジナルのもの。ところが私はDMCの経験がないので、結局彼女にしてあげられたことと言えば、図案を睨みながら、おそらくこうやればいいのではないかと思われる刺し方や材料の扱い方。それってヘルプじゃなく、ただの推測って奴ではないのか。せめて彼女の幸運を祈る気持ちは人一倍。おしゃべりを楽しんだのは2人の数倍。

手芸の種類は問わず、何か持ち寄ってやりながらおしゃべりを楽しむというのは、やはり奥様方の特権です。アメリカではキルトの会のことを、The Quilting Beeと呼ぶそうですね。



b0059565_11392057.jpg彼女のそばで私もちくちくと進め、ようやく仕上がった遊園地の第2のモチーフ。ハンマー叩きかな。

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by senrufan | 2005-04-15 11:28 | Trackback | Comments(2)
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Commented by pannaGO at 2005-04-19 01:16
糸の色が本当に綺麗。この糸は本場からの取り寄せ?DMCっていうと、うちの母が刺繍糸はDMCが一番、と子供のころつぶやいていたなあ。(性格矯正のためにクロスステッチをさせられていたのでした。てへっ)。
Commented by Miyuki at 2005-04-19 07:37 x
うん、今はドイツにある会社から買いましたー。草木染の手染めという素朴さが魅力だったんだけど、ドイツ資本になってから機械っぽくなったんだよなあ。DMCはもっと色が鮮やかで明るいんだよね。え、クロスステッチをやると、性格が矯正できるのか!? じゃあ私は実はもっと歪んでいたのに、これでもマシになったのか!?


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