求める光の在り場所は (17)

「子どもという名の新しい生命は、生命体の必然として自ら“育つ”のであって、
けっして周囲 、はたの思わくや計算や努力で育てられるたちのものではない」
   ----- 住井すゑ
       (日本人、作家、1902年1月7生まれ)


          ピアノの森

ずっと読んできたマンガ、「ピアノの森」最終巻が発売されました。
先日買って、改めて最初から最後まで、通して読み返したのですけど、
しみじみ良いマンガだなあ、と感動再びです。

主人公の海(カイ)と先生は、ポーランドはワルシャワで開かれるショパンコンクールに出場することを目標としていたので、マンガの後半は、ショパンコンクールが舞台になってるんですよ。
で、前は普通に読んでいたところ、4月に訪れたおかげで、ぐっと舞台が身近になりまして。
うんうん、ホールの外見、こうだった!に始まって、旧市街やビル、教会など、
我々が訪れた場所がそのまま描かれているので、更に読み応えが増して、嬉しかったですねえ。

他の音楽マンガで気になっているのは、「四月は君の嘘」でしょうか。
1巻を読んでみたんですが、絵がすごくきれいで、続きを買おうかどうしようか迷ってるところです。

でも今は当分、「ピアノの森」を何度も読み返して、気づかなかった色々や、新しい感想を楽しもうと思います。
いや、仕事しろよ。

* * * * *

【旅行】

10. ワジェンキ公園 番外編

IMG_8697

さて、↑の「ピアノの森」のワルシャワ編で、大きな位置を占めていた舞台の一つが、ワジェンキ公園です。
雄大なショパン像があって、小さなリスト像があって(……)、美しい宮殿があるところ、ですね。




     IMG_8702

で、この広大な公園をゆるゆると散歩していた時、鳥フリークなお嬢と私は何度か、うおおぉ、と声に出さない歓声を上げることがありまして。
だって、鳥がいるんですよ! 沢山いるんですよ!


IMG_8700

こーんな風に、ひっそりとお昼寝しているカモ達がいたりするんですよ!
これに喜ばないでいられましょうか。
あああ、今見てもうっとりです。(変態)

でも騒いだら驚かせてしまうので、声に出さずに、口の形だけで、ああああ、と。うおおお、と。
傍から見たら、ほんとに変態以外のナニモノでもなかったワタシ達。


IMG_8710

そして宮殿に行き着くと、なにやら人だかりがしているな、と思ったら、
人々の視線の先に、華麗な羽を広げたこの子がいたのでございます。


IMG_8714

え、なんで? 求愛するようなクジャクは、ほかにおらんがな。
辺りにはハトが何羽もいるだけなのに、羽を広げたまま、ゆったりとその場にいるんですな。

周囲の人々は、やはり声をひそめながらも、大喜びで写真を撮りまくり。
宮殿をバックにしたクジャクのご開帳だなんて、なんと絵になる一幕よ。

ラッキーだったねえ、とそのまま眺めていましたら、小さなドラマを目撃したのでございますよ。


IMG_8709

彼の目の前にいたハトが、急に飛び立って、お空の彼方に消えていき、


IMG_8718

それを、じっと見送る彼の後ろ姿。
クジャクのお尻、初めて見ましたよ……


IMG_8719

IMG_8722

しばらく空を見ていた後、ゆっくりと後ろを向き、静かに静かに羽を畳んでいったのです。

えーと、君が求愛してたのは、もしかして、 あ の ハ   ト



種族を超えた失恋劇を目撃した、らしいです……(ちーん)


     IMG_8734

元気だせよ! いいことあるよ!
つか、他のクジャクはおらんのかい。一人ぼっちでこの庭にいるのかい。
だとしたら、ハトに求愛するのも無理はないよなあ、うんうん。


IMG_8736

そんなささやかな一幕を、彼がいる宮殿の前庭を背にして、池を縁取る彫刻と水面に射す陽光を眺めながら、お嬢と語り合ったのでありました。
心あるハトがいれば、ぜひ彼の支えになってほしい。
いくら立派な宮殿にいても、一人(一羽)じゃ寂しいだけだから。


IMG_8737

ねー、と振り返ったところが、彼がいた庭から数m離れた場所だったんですけど、

いるじゃん、ほかのクジャク。

しかも、雄が1羽に、雌が5羽というバランス。
これを、ハーレムというのではないのかね。

つまり、あの彼は、別の雄にぜーんぶ雌を取られちゃって、あぶれちゃって、
とうとうハトに走ったと、そういうこと、なんだろうか。


IMG_8727

もう、なんでもいい……
雌クジャクでもハトでもなんでもいいから、誰か彼と一緒にいてやって……
この際、君でもいいからさ。>赤リス

冬来たりなば、春遠からじ。
彼の幸せを祈りつつ、その場を後にしたのでありました。


IMG_8707border=

*-*-*-*-*-*-*-*-*

って、ほかの旅行記録がたまりまくってるのに、なんでこんな記録に一回割くんだよ!(殴る蹴る)
[PR]
by senrufan | 2016-01-07 03:30 | Trackback | Comments(2)
トラックバックURL : http://senrufan.exblog.jp/tb/25250334
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
Commented by むしの日 at 2016-01-12 22:59 x
大変遅くなりましたがあけましておめでとうございます。
歴史とか時事とかレストラン情報などの記事もいつも楽しみに拝読して(最近は読み逃げばかりでスイマセン)いるのですが、こういう記事も大好きです!
今は旅行番組とかで世界一周の気分が味わえますけど、きっとこういうドラマが旅を自分色にしてくれて、きっとこれぞ旅の醍醐味なんですよね~
Commented by senrufan at 2016-01-13 12:31
*むしの日さん
あけましておめでとうございます! 本年もどうぞよろしくお願いいたします。
わ、私もむしの日さんのブログ、いつも読み逃げばかりですみません~~。でも欠かさず拝読しておりますよー。
そうですよね、素晴らしい歴史的建造物に触れても、一番心に残るのは、こんな些細なことだったりして(笑) 彼は今頃番いを発見したでしょうか……(遠い目)


<< 甘くて苦いご褒美を (前) 門出に薔薇を捧げよう、大きな笑... >>