求める光の在り場所は (14)

「愛国心は、国境を背にして初めて芽ぐんでくる。
ことに異国にあって祖国の不幸を見やるときに」
   ----- ハインリッヒ・ハイネ
       (ドイツ人、詩人、1797年12月13生まれ)


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もう一軒、東京エリアで、どうしても行っておきたかったレストラン。
吉祥寺にある、マクロビ食堂のヒトトです。

大好きなこちらのお店、なんとも悲しいことに、2月初旬に閉店されるご予定です……
お店が入ってるビルが取り壊されてしまうのだそうで。
オーナーの奥津さんのメッセージを拝読して、涙が溢れてしまいました。

なので、今回の日本行きで友人と会う時、おねだりして付き合ってもらいました。
変わらず、優しい、優しい味でした。

「住みたい街NO.1」に連続して選ばれる吉祥寺は、確かにとても良い街で、今回も友人達に案内してもらって、すごく楽しかったのですけれど。
ヒトトがなくなることで、私があの街に向かう動機は低くなるんだろうなあ、と思います。

料理だけでなく、その空間からも、与えられるものがあったお店でございました。
本当にありがとうございました。


ヒトト

* * * * *

【旅行】

5. クラクフ旧市街~中央市場広場

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さて、このクラクフという市ですが、実はポーランドの旧首都。
11世紀から17世紀の間、ワルシャワに遷都されるまでの、なんと約600年もの間、ポーランドの首都として栄えていたのです。

ヴァヴェル城を出て、しばらく行くと、城壁に囲まれたような旧市街エリアに辿り着きました。
戦火を免れ、今でも中世の町並みがそのまま残されている街です。




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ちなみに、私達が入ろうとした入り口には、こちらの慰霊碑がありました。
カティンの森の悲劇に捧げた慰霊碑です。


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それほど長い歴史があるとは思えないほど、美しく整った町並み。
修道院があって修道僧の人達が歩いていたり、教会や旧市庁舎があったりして、小さいながらも見所がいっぱいの街でした。


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普通の建物の顔をして、実は中欧で2番目に古い大学です。
1364年創立のヤギェウォ大学で、コペルニクスやヨハネ・パウロ2世も学んだ場所だとか。


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なんで大学だとわかるか、その印はもう一つ、ドアの上の紋章です。
昔は番地が読めない人が多かったので、こういう紋章を目印にしていたんだそうですよ。


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特に多かったのが、こういった動物の紋章で。
ゴールデンライオンの像は、クラクフでも最古のものだそうです。
いやー、ユニークな顔してはるわー。


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そして行き着いたのが、中央市場広場です。
クラクフ旧市街の中心地で、1257年に造られた広場で、広さは200m四方ほど。
中世の広場としては、ヨーロッパ最大だそうですよ。


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写真奥に見える塔が、旧市庁舎
厳密に言えば、その時計塔のみ、だそうですが。
1317年に建てられ、1820年に取り壊されしまったそうですが、時計塔だけはクラクフのシンボル的存在として、残されたんですって。

中に入って、塔のバルコニーから旧市街を眺めることができますよ。行ってないけど。
また内部には、クラクフの歴史的遺品の展示もありますよ。見てないけど。


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ガイドのCさんが案内してくれたのはこちら、聖マリア教会です。
13世紀頃に建てられた教会で、ゴシック様式としてポーランドを代表する建物なんだそうで。

なんとも運の良いことに、一年で我々が行ったこの日、イースターだけお休みで。(……)
でも中には入れたので、素晴らしいステンドグラスの芸術を拝見してまいりましたです。
撮影禁止だったのが残念だ……


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広場中央に横たわる建物は、織物会館
交易所として使われ、ポーランドの商業の中心地だった場所ですね。
こういうことを聞くたび、改めてクラクフとは、ポーランドの首都だったんだなあ、としみじみ。


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現在、建物の1階は、土産物屋が並ぶ商店街で、2階は、19世紀ポーランドの絵画が並ぶギャラリーに。
また、建物前にある銅像は、ポーランドの有名な詩人、アダム・ミツキェヴィッチの像だそうですよ。


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織物会館の裏も、青空マーケットになってます。
イースター当日だったこともあって、プラハのように、こちらでもやはり卵の工芸品が沢山。


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あ、Hot Cross Bunだー。
と思った後で、あれ、もしかしてアメリカだけだったりして?

ううむ、Wikiさんによれば、中欧は入ってないようで。
普通のパン菓子だったら、ごめんなさい。(誰に)
ウサギ型のクッキーとかは沢山ありましたよ。


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楽しかった旧市街散策も、いよいよ終わりになりました。
出口はなんと、こんな城壁から。
フローレンス通りの突き当たりにある、フローレンスゲートから、ですね。

ちなみにフローレンスは英語名で、ポーランド語ではフロリアン。
なんとなく、こっちの方が好きだなあ。聖フロリアンとか。


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その守衛所に当たるのがこちら、バルバカン
1498年に建てられた円筒状の砦で、この種のものとしては、ヨーロッパ最大の大きさを誇ります。
この砦の外側は堀で囲まれていて、壁の厚さはなんと3mもあるそうですから、そら見事な防衛力。


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だったのでしょうが、今では、こんなのどかな光景が広がるばかり。
のんびりと散歩や休憩を楽しむ皆さんで溢れている公園です。
なんでも、オーストリア・ハンガリーがゲートをつぶして、この公園を建てたそうですよ。


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クラクフ駅について、ガイドのCさんとはこちらでお別れです。
ポーランド人の彼にいっぱいお聞きしたいことがあったのに、言葉の壁が厚くて果たせなかったことが、至極残念。
私は英語がヘタ過ぎて全然ダメですし、彼も英語がネイティブ並みとはいかないので、お嬢の質問にも、ポイントがずれた答えが返ってきたりして。

同時に、私達が本当に聞きたいことは、かなりデリケートな内容だったので、聞いていいものかどうか、ということも大きかったですね。
そういう意味では、日本人ガイドさんのツアーを選べば良かったのでしょうけれど、でもそれはそれで、ポーランドの方々の大意をどこまでご存知かというのもあるでしょうし、うーむ。
まあ、どんな人の話を何人分うかがおうが、それはあくまで、その人個人の考えであることを大前提としなくてはいけないのですけどね。


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現地に何年も住んで、それでも、ようやく少しだけ見えてくるもの。
そこだけの経験に過ぎない、と自分に言い聞かせながらも、それでもぼんやりと形作られるもの。
ポーランドにせよチェコにせよ、一番知りたいことは、そういう類の、更に奥にあるものなのでありました。
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by senrufan | 2015-12-13 10:18 | Trackback | Comments(0)
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