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身体の中の渓流を

「疲れた人は、しばし路傍の草に腰を下ろして、道行く人を眺めるがよい。
人は決してそう遠くへは行くまい」
   ----- イワン・ツルゲーネフ
       (ロシア人、作家、1818年11月9生まれ)


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我が家の浄水器君が、新しくなりました。

こちらに来たばかりの時、一々飲料水を買うのはめんどくさいので、何か浄水器を買いたいね、となりまして。
日本人の方がビジネスで取り扱ってらっしゃったのが、ハーレーとシーガル。
そのどちらかにするか、それとも、もっと手軽で頻繁に換えるタイプの方がいいかな、としばし悩んだんですね。
今みたいに、簡単にネット検索ができない頃でしたからねー……(遠い目)

ところが、日本からの引越し荷物の中に、「暮らしの手帖」が数冊あったのですが、
その中の一冊が、ちょうど浄水器の比較テストをやった号でして。
見てみたら、ハーレーもシーガルも載っていて、性能的にはハーレーがベスト、しかし10万円以上というのは高すぎる、という結論になっていたんですね。

アメリカ製のハーレーですから、ありがたいことに、こちらではその1/3ほどの価格。
早速、その時販売されていたハーレーⅡを購入し、使い勝手も良く、以来10年以上愛用しておりましたです。

途中、7年目の時、中のカートリッジを交換していただいたのですが、
それから更に7年以上経ってしまったので、どうすべー、と思っていたところ、
タイミング良く(え)、蛇口のアダプターが破損いたしまして。
これは買い替え時であろ、と思い、今度はハーレーⅢを購入いたしましたです。


中身が見えない浄水器より、見えている方が安全なような気もしますし、
いっそ飲料水を定期購入する方がいいのかな、と時々心がぐらつくんですけどね。
そのたびに、「暮らしの手帖」が保障してくれたんだから、と思い直すんですよね。

母が愛読していたおかげで、子供の頃から親しんできた雑誌。
できるなら、ずっと購読していたかったなあ、なんて思ってしまったりするのです。

* * * * *

【アクティビティ】

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末尾で「また後日」と書きながら、3週間ほどあけるのが、私クオリティ。
はい、とあるマッサージというかエクササイズというか、のワークショップの参加記録です。

そのエクササイズの名は、天城流湯治法
杉本錬堂先生が考案された健康法で、腱や筋肉をほぐしたりゆるめたりすることで、
身体の様々な痛みを取り、元の状態に戻したり、体調を整えたりするものでございます。

最初にこの方法を教わったのは、愛しのEmikoちゃんから。
日本からサンフランシスコまで来てくださった錬堂先生のワークショップ、
参加してみたら、そのすごさは感動モノだった、とおっしゃるではないですか。
プラクティショナーとしての彼女を信頼しているワタクシは、その後で再びSFでのクラスのお知らせを拝見して、急いで申し込んだのでございます。

錬堂先生個別のクラスは、2日間。
1日目は「痩身と小顔療法」、2日目は「セルフケア 身体の痛みの取り方」&「免疫力アップのセルフケア法」という内容。
せっかくのチャンスなので、できたら2日目のセルフケアに、と思ったのですが、
何ヶ月も前にチケットを購入していたコンサートと日時が重なって、泣く泣く諦める羽目に。(くっそおおぉぉ)
それでも、1日目のセミナーに無事申し込めたのは、僥倖でありました。

以下、セミナーの時の写真を挟みつつ、ちょっとしたきっかけや感想などを記録してみるですよ。




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あれは9月中旬、忘れもしない、Bay Area HEARTのチャリティーガレージセールの2日前の夜。
ジムでZumbaのクラスに出ている最中、前々から痛かった右膝が、急に”やられた”状態になってしまったのですよ。
なんというか、ぎっくり腰の膝版的な?
なんとか最後までがんばったものの、家に帰ってから、あら、痛くて立てないわ。

セール準備とセール当日は、仲間の温かいサポートのおかげで乗り切れたのですが、
セール翌日の日曜に、その疲れがどっと来たように、んまあ、結構な痛み具合。
寝てたり座ってたりする分には、痛みもなく大丈夫なのですが、
”立つ・歩く”で膝に負担がかかる動作が、うっぎゃああぁぁ、なレベルで痛いったら。
友達が見かねて持ってきてくれた松葉杖にすがって移動したりしてたのですけど、
あれって例えば、お茶のカップを取ってこようとして、松葉杖でそこまで行っても、
カップを持って戻ることができないんですね……


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そんな時に思い出したのが、Emikoちゃんから初めて天城流湯治法について聞いた時のお話で。
セミナーの参加者で、ちょうど膝が痛い方がいらっしゃったのですけど、
錬堂先生がぐぐっ、くくくっ、と施術されたところ、イッテーーッ!となった後で、
すぐに、あれ、痛くない!とびっくりされたんだそうで。
そういう話だったと思っているのですが、老婆ゆえ、間違えてたらスミマセン。

錬堂先生は、FacebookやYoutubeで、バンバン施術方法をシェアしてくださってるんですよ、とEmikoちゃんが言ってたな、と思い出し。
ぐーぐるさんで検索したところ、おお、ありました、膝の痛みへの対処法の動画が。
以下の動画を拝見しながら、見よう見真似でやってみたのでございます。




動画を見ていただければおわかりと思いますが、ふくらはぎをぐっ、ぐっ、と手で押したところ、ぐりぐりした塊が幾つか感じられて、
しかもそれを押すと、イッデエエェェ、なんですよ。
これが先生のおっしゃる”滞り”かな、と思い、涙目になりながら懸命にほぐしていって、なんとか一通り終了。
ちょっと、と立ち上がろうとしたら、なんの痛みもなく、すっと立ち上がることができたのでございます
クララが立った! クララが立った! と絶叫しながら、旦那のところに見せに行ったのは、言うまでもありません。

ですが、施術後すぐに楽になるものの、しばらく座ると、また筋肉が固まってしまって、元の木阿弥に。
なので、以来何回も、ごりごり→うおぉぉ、というのを繰り返していましたら、
2日目には、足が青アザだらけになったとさ。
お嬢に言ったら、はっ、情けな、と鼻で笑われましたです。どの口が言った!とねじりあげてやりたかった。

しかし、後でうかがったところ、最初はまだまだ筋肉や腱がほぐれてないので、
痛んだり青アザができるのは、良くあることだそうで。
その通り、それから毎日やっていくうちに、どんどんふくらはぎが柔らかくなってきて、
いつしか指でわかる”滞り”は消えてくれたのでございますよ。

この「即効性体験」を得て、ますますわくわくとワークショップに臨んだのでありました。
この時は、まだちょっと足を引きずっていましたけど、それでも自力で立って歩けるって、ほんとに素晴らしい……(しみじみ)


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ワークショップは、先生の元気な掛け声で始まりました。
座学や前置きは何もなしで、いきなりガンガン、デモンストレーションの連続です。

まずは小顔編からスタートで、頬の脂肪、頬横の脂肪、口元の脂肪など、
順番に、身体のここをほぐすと、滞っていた脂肪が流れていく、というポイントとほぐし方を教えてくださいます。

事前にうかがっていたワークショップの説明では、
「全身53ヵ所のポイントにアプローチし、顔、おなか、足など、気になる部位の脂肪を流す天城流湯治法メソッド。
同時に、脂肪を落とすために体の滞りをほぐしてバランスを整え、体の不調和を改善していきます。
ただスリムになるだけではなく、その人本来の自然で健康的な体を目指します。
今までのセミナーで、セミナー直後に6キロ程体重が減った方がいらっしゃいます」

という内容でありました。

テキストや図があるわけではないので、皆で必死にメモったり、動画を撮ったり。
私も、ひたすらカメラで撮りまくりましたとも。

で、先生が一箇所を、ぐりぐりぐり、とやると、ほーら、ここのラインがしゅっとしたでしょ、とおっしゃる。
そして皆さんが、わーっ、ほんとだー!と歓声を上げられる。
んですが、ぶっちゃけ私の目には、違いが分からなくて困ったです……
なんで? なんで皆さんはわかるの? なんで私はわからんの?
もう、取り残され感がハンパないったら。

なので参加者同士、2人一組になって、互いに施術しあった時に、
お相手の方のBefore & Afterの写真を撮らせてもらったのですよ。
そして帰ってから、PCに落としてみたら、確かにお顔の輪郭が変わってらして、驚愕です。
まあ、整形したみたいに別人に変わっていたら、むしろ問題ですが、
その方の滑らかな頬のカーブが、施術後は、わずかながら締まっていたんですね。


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顔の次は、身体の痩身に移ります。
誰もが気になるお腹の脂肪から始まって、わき腹、お尻と進み、あとは二の腕とか、太腿とか。

この部分の流れの出口はここだよ、この出口が詰まっちゃってるから、うまく流れないで脂肪が溜まるんだ。
そんな感じで非常に分かりやすく、歯切れ良くなされる説明をうかがいながら、
これは東洋医学の経絡と重なる部分も多いんだろうなあ、と思っておりました。
双方の図を比較してみても面白いんだろうなあ。

ですが、東洋医学の”ツボ”となると、ド素人の私には良くわからない箇所もあるのですけど、
天城流のは、ずっとわかりやすいんですね。
ツボというピンポイントの一点より、この骨にくっついている腱をはがすように、とか、この筋肉をゆるめるようにほぐす、とか。
動作も大きいし、その箇所全体を手当てする分、繊細になりすぎることなく手を動かせるのが良いですねえ。


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と言いつつ、やっぱり私はダメだなあ、と思ったのは、二の腕の脂肪を取るデモのモデルになった時。
先生に、ここをぐりぐりとやるんだよ、と押されて、アダダイタタ、としばし耐えた後、
二の腕を触ってみたら、えーっ、ぶよぶよがマジで減っている!

カンドーして、早速自分で反対側をやろうとしたのですが、
あれ、ここ? それともこっち?という微妙なズレが。
わたわたしているところに先生が来てくださって、ここ!と該当箇所をぱっと突いてくださるんですが、
先生が離れられた後、まーた微妙にわからなくなっちまう、という情けなさ過ぎることが何回も。
前述の通り、東洋医学のツボよりはずっとわかりやすいものの、
それでもわからんアホもいます、という良い見本です……

なんでも教えてくださって、動画までシェアしてくださっている天城流。
ですが、やはり先生のゴッドハンドのレベルに、いきなりなれるわけもなく。
指導者養成コースに出席してみたら?とは、Emikoちゃんのアドバイス。
指導者になるとかではなくとも、そういうコースの方が、より細かくきっちりと習えるでしょうから、と言われて、なるほどぉ、と膝ポンです。


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あっという間の1時間半。
覚えることが多すぎて、写真撮影とメモに必死すぎて、頭がくらくらです。
でも、すっごく、すっごく、楽しかったなあ。参加者の方々も、とっても優しい方ばかり。
効果があるって信じながらのお勉強に、身が入らないはずはないのです。(あくまで当人比)

しかし、自分メモを全然信じられないワタシ、錬堂先生のご著書を買いました。
実はこのご本、Amazonではマーケットプレイス販売しかなくて、しかもプレミアがついて激高価。
セミナー会場では一般値段で販売してくださる、とのことだったので、絶対買いたかったのです。
でもほんとは、お友達の分も買いたかったのに、あっという間に完売……
出遅れた私も買えなかったところ、2日目のセミナーも出られるという方が、
明日買えますから、と譲ってくださったのであります。
ありがたや、でございました。(感涙)

DVDも販売されていらっしゃいましたぞ。
こちらは、Amazonでも購入可。
単発動画も色々シェアしてくださっていますが、DVDはワークショップを録画されたものだそうなので、よりトータルでわかりやすいかと思われます。


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さて、ワークショップ以降、時々マッサージしております。
教わった中から、ここは気になるな、という部分をピックアップして、ぐりぐり、むぎゅむぎゅと。
相変わらず、自分の目で見る限りでは良くわからなかったのですが、
ある日、鏡を見た時、頬がコケてて、びっくり仰天。
やっべえぇ、私の場合、脂肪を落とすと、単に老けるだけじゃんかーー。って、ちょっと予想してたけど。
つーことで、顔の脂肪取りは程々に。

お腹や二の腕も時々やってますが、うーん、これは良くわからんです。
細くなった気もしますし、変わってない気もする、というか、
その時の食事量とかジムとかあるので、どれが要因なんだか、なー。

別に負け惜しみではなく、この年齢になると、痩せたいわけではないのですよ。
つか、太っても痩せてもいかん、現状維持するしかない、という。
だって、太ったら皮膚がのびて、その後痩せたら、そののびが戻らず、ただのたるみと化すからです……
って、なんて赤裸々な。

あ、でも膝は、おかげさまでかなり良くなりまして、ジム通いも復活しております。
いまだに痛みはあるのですけど、我慢できる範囲であるのと、
運動しないと筋肉が固まって、かえって悪化するんですよ。
なので、適度に動かし、適度にマッサージを続けていこうと思います。
錬堂先生のように、くっきりと骨と筋肉が分かれた脚になれたらいい。


ご興味のある方は、天城流湯治法で検索していただければ、色々見つかると思います。
そして以下のブログで、順にシェアしてくださっていて嬉しいです。(ありがとうございます!)

ドラゴン整体・ドラゴンアート 


またきっと、サンフランシスコまで来てくださることと。(ちょー希望)
その時こそ、基礎編とか身体のメンテの方法を教わりたく存じます。


錬堂塾

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さて、2日目のワークショップを諦めてまで行ったコンサートとは?
それは、またいずれ。(こればっか)
by senrufan | 2015-11-09 16:40


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