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自然が許す範疇は (上)

「予知するために予見する。
予見するために観察する」
   ----- オーギュスト・コント
       (フランス人、哲学者、1798年1月19日生まれ)


前に書きましたが、今年は新しいカレンダーを使ってます。
自然派の食事やお手当ての本を多数手がけていらっしゃる、編集者の吉度日央里さんが、
やはりマクロビオティックの著作や指導で名高い岡部賢二氏と、共に製作されたカレンダー。
旧暦の日付と月齢、土用など、月のリズムと季節を意識した生活を送れるよう、
様々なヒントが散りばめられているんですね。

で、新月と満月の日には、塩入り入浴・玄米甘酒プチ断食・小豆入り玄米ご飯・願い事メモのマークが並んでて。
要は、浄化のエネルギーが強い新月の日と、吸収のエネルギーの強い満月の日に、
そのエネルギーを最大限に生かすべく、こういうことをするといいですよ、というアドバイス。

というか、昔からの知恵と言ってもいいのかも。
おついたち(お朔日)には小豆と言って、毎月1日と15日に小豆を食べる習慣がありますが、
腎臓に良いとされる小豆を定期的にいただくことで、身体のむくみを取って労わってあげよう、ということなんですね。


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ストイックとは程遠い生活を送るワタクシは、定期的なプチ断食とか無理むりー、ですが(おい)、
小豆は時々食べてます。小豆入り玄米ご飯とか小豆かぼちゃとか、大好きすぎてどうしよう。

で、最近作ったのが、小豆甘酒です。
炊いた小豆+糀+お水を、愛しのヨーグルティア君にセットして、8時間。
出来上がった甘酒をブレンダーにかけて、滑らかに。
お湯を注いで、ホット甘酒ドリンクとしていただくのですが、この一杯が美味しくてもう。

甘酒はかなり栄養分が豊富な為、1日1杯(200cc)までが適量だそうですが、
私は大匙3杯ぐらいの量を、ぬるめのお湯で溶いて、1日1回飲んでます。
ほっこり、まったりの幸せタイムでございます。

* * * * *

【アクティビティ】

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さて、上記のカレンダーを製作された、吉度日央里(よしどひをり)さん
オーガニックライフスタイル・ジャーナリスト、という名称が示す通り、今まで大勢のマクロビオティックの先生方の著書の出版を、編集者として携わられ、
またご自身も、マクロビを20年以上続けられ、3人の息子さんをマクロビで育てられたという、スーパーレディでいらっしゃる。

昨年10月に、またまたpyonさんを始めとするベイエリアのマクロビネットワーク繋がりの方々が、日央里さんをベイエリアに招んでくださって。
様々なテーマで、10回の講座を企画・開催してくださったの。
そなの、ほんとにこのエリアは、すごい方々が揃っているんだよー。だよー。(勝手にぢまん)

で、またその尻馬に乗って(え)、いそいそと2つの講座に参加させていただいたので、
その記録を2回に分けて続けるよ。
まずは1回目の、「身近な食品で症状をラクにする! 自然のお手当て講座」から。




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最初は、日央里さんの講義から。
今までのご自身の経歴から始まって、マクロビの陰陽の基礎編を。
初めてのお子さんが酷いアトピーであったことから出会った、マクロビオティック。
当時のお話は、聞いているこちらの目に涙が浮かぶほど、大変なご経験。
16歳からアトピーが始まったお嬢でさえ、一緒にいて、どれだけ切なかったことか。

ステロイドを使えば良いのに、という周囲の薦めも良くわかるし、使いたくないと葛藤された日央里さんのお気持ちも、痛いほど。
そんな闘争(?)の末に辿り着かれた自然派お手当てのお話は、確かな体験談として拝聴できるのだ。


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そして、作り方&お手当ての仕方のデモに移ったよ。
教わったお手当ては、全部で5種類。
まずは、第一大根湯
陽性の発熱や、熱が出る前の寒気、あとは肩こりや耳鳴り、アレルギー性鼻炎など、陽性の諸症状の改善に。


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きんかんの葉の煎じ汁は、炒り玄米を作るところから。
これも、陽性の咳や子供の咳に良いんだって。

問題は、きんかんの葉なんだな……
こっちで手に入るところは、どこにあるんだろう。(遠い目)


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私が大好きな葛湯葛練りもね。
整腸作用のある葛なので、腸が原因の熱や陰性の下痢に、そして身体の冷えや嘔吐にも。

葛練りは、お嬢に時々作っていたけど、ゆっくりじっくり、木べらで練り続けるのが好きだったー。
なんかこう、瞑想的な感じでね。(むーーん)
そのままでも良いけど、梅や醤油、生姜などを入れてもいいし、りんごと合わせれば、おやつにも。


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そして大物(?)は、生姜湿布里芋パスター
先にパスターの用意から、ということで、皮をむいた里芋を摩り下ろし、生姜と小麦粉を混ぜて、こねこねするんだね。


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そのパスターを、タオルとさらしの上に広げて、いよいよ人体実験にかかります。
美しいモデルは、お宅を提供してくださったMさんです。(ありがとうございます!)


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と、その前に、長い長いさらしを出して、Mさんの身体のサイズを計られた後、
そのサイズに手早く縫って、裂いて、という準備がいるんだな。
針仕事の苦手な私は、ここですでに挫折しそうです。(ダメすぎ)


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里芋パスターは、生姜湿布で患部の血行を良くしてから。
この生姜湿布、前に私もやったことがあるんだけど、ほんとーーにぽかぽかで気持ち良いんだよ。
つーても、かなり手間がかかるので、家でやったのは1回きりだけど。(クズ)

肩こりや腰痛から始まって、胃腸炎や気管支ぜんそくまでお手当てしてくれる、この湿布。
いっぱいいっぱい生姜をすって、お湯に入れて作った生姜湯に、タオルを浸して、そのタオルを患部に当てるんだけど、まあ、これだけじゃないんだな。前後や当て方に色々な。


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そして血行が良くなったところで、里芋パスターの登場だ。
タオルで包まれた里芋パスターを、患部にのせて、その上からさらしをぎゅぎゅっ、と巻くんだね。

里芋ということで、かぶれが心配になるけれど。あ、混ぜる小麦粉も。
そういう場合は、患部にごま油を塗ってみて、それでもだめだったら、別なパスターに換える方が良いみたい。
里芋の毒素吸出し力は相当なものだそうだから、かぶれなく使えれば、それが一番良いけれど。

それにしても、今回のお手当て講座を通じて、改めて思ったのは、
出ている症状が陰陽どちらのものなのか、その見極めが肝心で、しかも難しい、ということで。
東洋医学にしてもそうだけど、どちらが原因かによって、対処法が違ってくるわけだから。
見極めが間違ったら、いくら懸命にお手当てしても効かないってこと、なんだよね……

マクロビだと、梅醤番茶を万能薬のように言う方もいらっしゃるけれど、
あれも症状によっては、別なものを使った方が良い場合もあるのだし。
お手当て法は、こうやって講義や本である程度学べるものの、
肝心の見極め方こそ、もっとっもっと学ばなきゃいかんのだよな、自分。


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お役立ちな講義の合間に、美味しいランチもいただいた。
小豆玄米ご飯にお味噌汁、お漬物や和え物まで揃ってて、大変美味しゅうございましたです。(感謝)

自然派お手当ての本で、我が家のバイブル的一冊が、大森一慧さんのこちらの本
お手当てのやり方は勿論のこと、季節に合わせた食材や食べ方、調味料類などについても詳しく説明されているので、マクロビを始めた頃から現在に至るまで、何度も手に取らせていただいた。

そして昨年の春に、今度は大森先生と加藤千枝さん監修・日央里さん編集で、こちらの本を新しく出版されたのね。
前の本は食事&お手当てだったところ、今度はお手当てに集中した内容となっている。

もうすでに持っているので、と購入しないつもりだったのだけど、
見本を拝見したら、カラー写真が豊富で、前よりかなりわかりやすく作ってくださっていて。
前の本はお手当てについては、文字での説明に、簡単なイラストがあるぐらいだったから、これはかなりありがたく。
迷ったけれど、えいっ、と買わせていただいて、日央里さんに素敵なサインまでいただいてしまったです。(えへえへ)


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この翌日は、また別な講座に参加だよ。

(続く)
by senrufan | 2015-01-19 14:44


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