「青年者が偉大な行為を為そうとする感情によって激動せられている場合には、
これを呼んで新世紀が開けたというのである」
----- エレン・ケイ
(スウェーデン人、社会思想家、1849年12月11日生まれ)
Big storm’s aftermath: Russian River expected to flood
旱魃に悩んでいたカリフォルニアですが、20年ぶりかというほどの規模のストームが、ベイエリアを直撃しました。
停電や洪水など、各地で被害が相次ぎましたが、皆様のお宅は大丈夫だったでしょうか……
せめて、これで少しでも水不足が解消されてほしいのですが。
友人とサンフランシスコに行く約束は、ストームの予報が出たところで延期。
一日中家にいて、携帯やタブレットなどをずっと充電していたのですが、幸い停電もなく、無事に過ごすことができました。
強いて言えば、ここのところの雨続きで、裏庭に出てきたきのこが、たった1日でこんなに大きくなったことでしょうか。
左が10日、右が11日撮影です。きのこ、すげえ。
我が家の裏庭は、一部コンクリート敷き+屋根があって、そこに1日1回、鳥の餌を撒くので、
DoveやFinchが何羽も来てくれて、鳥命の私の日々のささやかな楽しみになっています。
が、いつもなら、食べ終わったらすぐ飛んでいってしまう鳥達も、この豪雨ですから、何羽かじっとしたままの子達がいて。
私が外に出ると逃げてしまうので、合間を見ては餌を撒くこと、4回。
野生ですから、あまり餌をやるのは良くないのですけれど、こおゆう時は許していただきたい。(誰に)
うちの子になってくれたらいいのになあ。
* * * * *
【レストラン】
嵐の後だし、なんか明るい話題がいいなー。
お嬢は9月頭が誕生日なので、夏の帰省の時にお祝いしたんだけど、その記録でも。
何年も前に、ありすさんから薦められたお店。
あの
Millenniumのシェフが独立して作ったというお店であるからして、当然のようにベジタリアン。
ずっとずっと行きたかったのだけど、Wine Barということで、未成年のお嬢と一緒に行けないし、と諦めていたんだよね。
ところが今年に入って、なんかの記事で、今は
Restaurant & Wine Barになっているというのを読んで。
だったらお嬢も行けるじゃん、いっそバースディディナーを予約しちゃおうぜ、とな。
大好きなSarahさんご夫妻もお誘いして、8月末に行ってきた。
お店に着いてみたら、あら、シンプルで簡素なビルって感じ。
次々とお客さんが訪れていて、うわー、やっぱり人気だね。
予約を告げて、しばらく経ってから案内してもらったよ。
バーがあるだけあって、ドリンク類が豊富。
ビール好きな大人達はビールを、未成年のお嬢はSpindrift Sparkling Orange Mangoを。
さてさて、何を頼もうか。
一味も二味も工夫されてるようなメニューが並んでて、ううむ、ううむ、悩ましい。
なんとかかんとか、前菜から2品、サラダから1品、メインから3品をお願いしたんだよ。
前菜から、
Moroccan spiced carrot and red lentil spread。
それに、自家製のオートミールクラッカーが添えてある。
いきなり、すんごく美味しいよー。
さくさくクラッカーに、適度にスパイスが効いたスプレッドが、良く合って。
これはビールが進みます。
前菜のもう一つは、
Stuffed dates with Redwood Hill Farms goat cheese。
上にのせられたのは、walnut 'honey'となっていたけど、蜂蜜じゃなければ何を使っているのかな。
これも、んまかったー。
シンプルだから、自分でも作れてしまうアペタイザーではあるのだけど、
こんなおしゃれな組み合わせは、やっぱりレストランならでは、だよね。
Arugula, mixed greens, stone fruit, toasted hazelnuts, goat cheeseのサラダ。
シャンパンヴィネガーのドレッシング。
野菜の新鮮さ、盛り付けの美しさが、さすがの一品。
ドレッシング控えめでお願いすれば良かったかな。って、いつもじゃん。(学習しろよ)
メインから、
Pizza crackers topped with sun dried tomato sauce, cashew cheese, sun dried olives。
ほかに、マリネしたグリーンとくるみのトッピング。
日干しオリーブとな、ほほぉ、なるほど。
軽いクラッカーの上に沢山の具で、この取り合わせも良いものだ。
味は結構しっかりめだったのは、お酒と合わせてのことなのか。
BBQ tempeh plate with root beer baked beans。
グリーンのソテーと、Green onion入りのコーンブレッド、Jicamaとキャベツのコールスロー添え。
運ばれてきた時に、すごいボリュームに驚いたけど、なるほど、ひとつはコーンブレッドでしたか。
テンペにつきもののクセのある味も、濃い目の味付けのせいか、感じられず。
ベークドビーンズもふっくらしてて、良かったよ。
メインの最後は、
Portobello piccata with smoked tomato creamed spinach and kale。
加えて、ソテーしたズッキーニと、ピスタッチオとレモンをまぶしてローストしたポテトがどーん!とな。
主役のポータベロは、大量ポテトと野菜の上に、玉座の上のようにのってるの。
調理の具合は良いし、ポテトはほくほく香ばしく、スモーク風味のトマトソースも美味で、これも真似したい。
なんだけど、やっぱり味は濃いんだな。
メインをいただいて、改めてこちらはワインバーというか、お酒を飲むことが前提になっている味付けなのでは、と思われ。
美味しいご飯でお腹はいっぱいでも、別腹のデザートもいっちゃおう。
なんと、3種類もオーダーしちゃって、どうしよう。(嬉)
Magic cookie ice cream sandwich with chocolate and caramel sauce。
見るからに甘そー、なアイスクリームサンドは、うん、しっかり甘い、甘い。
でも、歯応えが良かったのと、材料が上質なおかげか、ご機嫌で口の中でもぐもぐできる味。
Butterscotch pudding with coconut lace cookie。
小さい頃、バタースコッチキャンディが大好きだった私には、懐かしさもあって嬉しいプティング。
レーシークッキーは飾りにも良く使われるけど、ココナッツで作るのか、いいなあこれ。
最後に、
Zucchini pumpkin bread pudding with coconut vanilla ice cream。
ずっしりブレッドプティングは美味しいし、ココナッツのヴィーガンアイスはこたえられないし、
これもまた満足・満足なデザートなり。
ベジタリアンメニューが基本で、各メニューにヴィーガンオプションあり。
そんな柔軟性が、またえらい。
それにしても、ナッツベースのクリームやチーズは、このエリアではすっかり一般的になってきたな、嬉しいなあ。
繰り返しになるが、美味しいけれど、味は全体的に濃い目。
まあ、でも私の好みよりは、なので、実は普通かも。(自信なし)
なので、ほんとはお店の人に色々聞いて、ワインとのペアリングを楽しむのが良いのかな、とな。
シェフが出身の
Millenniumも、毎月、工夫をこらしたペアリングディナーを提供してて、
Sarahさんご夫妻が体験されたところによると、とってもとっても美味しいらしい。
ワインバーから始まったお店だし、いくらワインのことは全然わからない私でも、
むしろわからないからこそ、こういうところで楽しみ方をちょっぴり教わってもいいのかな。
来年、お嬢が21歳になった時に来れるようなら、思い切ってやってしまうかも。かも。
ということで、お嬢、20歳になりました。
つっても、この日はまだ19歳で、誕生日当日に日本に戻っていったのね。
生まれた時間で考えると、機中で20歳になったのだ。
日付変更線と共に、年齢変更線も越えたのだ。
去年の
19歳の誕生日の時に、20歳の誕生日も一緒にいたい、と書いたけど。
その瞬間にいられなかったのは、今年が初めてであったのな。
でも、20歳の時には一緒じゃなかった、んじゃなくて、19歳まで一緒だったのが幸運だったんだよ、
って知っている。
一緒にいられないのが、当たり前。
そんな「普通」の最初の年が、今年だったというだけのこと、だって知っている。
Sarahさん達から素敵なプレゼントをいただいて、大喜びしていたお嬢。
私達には何をねだるんだね、と聞いたら、クリスマスまで待って、
誕生日プレゼントと一緒にした、何か大きなものを頼むから!と言ってたよ。
で、そろそろクリスマスなんだけど、いまだにおねだりはされてない。
いらないのかあ、ふうん、別に私はいっけどぉ。(にやにや)
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