人気ブログランキング | 話題のタグを見る

時の流れを受け入れて

「人間が幸福の夢を追うときに犯す大きな過失は、
人間の生来から備わっている あの『死』という弱点を忘れてしまうことだ」
   ----- フランソワ=ルネ・ド・シャトーブリアン
       (フランス人、政治家、1768年9月4日生まれ)


     IMG_1479

庭にある、スペアミントの鉢植え。
育て始めて3年になりますが、初めて花をつけました。
今まで花なしで、元気に繁殖してたので、花が咲かないと思っていた、
どころか、花が咲くものだという考えさえも浮かびませんでした……

だから私には、ガーデニングは無理なのですな。(しくしくううぅ)

* * * * *

【アクティビティ】

     IMG_0518

マクロビのFumi先生と、鍼灸のMiki先生。
尊敬するお二人の夢のコラボが、「更年期ワークショップ」という形で実現したんだよ。(拍手)
Fumi先生からうかがった時、ソッコーで申し込んだことは言うまでもない。

実際、更年期”障害”というほどのものはないにしても、それでも確実に、更年期に入ってから出てきたこと、というものはあって。
お医者さんに行くまでもないし、薬をもらう必要も全くないから、東洋医学&マクロビの視点から、日常生活で何かできることがあれば、学びたい。
そんな気持ちで参加させていただいたんだな。




まずはMiki先生が、東洋医学の視点から見た”更年期”とは、というテーマでお話を。
東洋医学だからして、大切なのは陰陽のバランスであって、病とは、そのバランスが崩れたところに起きるもの。
つまり、陰か陽か、どちらが不足して、どちらが過分かによって、症状も変わってくるし、治療も違ってくるわけで。
その見極めは、やっぱり専門医でないと難しそうであるし、素人判断で間違ったお手当てをすれば、悪化することにもなりかねない。

Miki先生によれば、更年期とは、閉経前後5年ぐらいの期間のこと、なんだって。
プレ更年期から閉経後5年までの約10年間。
そう考えると、人生において、結構な割合を占める期間であるんだな。

初期・中期・後期と分けると、ややこしいのは、後期に見られる症状は、更年期によるものと加齢によるもの(……)が重なること。
皺やたるみの肌の衰えとか、肩こりや腰痛などの骨格系の衰えとか、筋肉の衰えとか、衰えとか(もういい)
ってことは、私は”障害”はないと思っているけど、あー年のせいだわー、と思ってるアレやコレが、もしかしたら更年期のせいであるやもしれず、え、え、そんな。

なんつって、見極めなきゃいけないのはそこじゃなく。
身体の中に熱が増えているのか、それとも血が減っているのか、血が滞った状態にあるのか。
判断後、それぞれに必要な運動と食事があるんだな。

有効な漢方薬やツボも、幾つか教えていただいて。
沢山の素晴らしい情報に、大感謝&大満足の後は、一旦休憩タイムに移ったよ。


IMG_0519

Fumi先生の心尽くしのリフレッシュメントは、もちろんマクロビスイーツ。
さくさくのきなこサブレと、まだ試作中だとおっしゃる小豆ブラウニー。
どちらもすごく美味で穏やかで、特にブラウニーには感動だ。
お嬢がいなくなって、すっかりスイーツ作りから離れてしまっているけど、久しぶりにいただくマクロビスイーツは、じんわり・しみじみ美味しくて、改めてその優しさを体感だ。

ほっとしたところで、Fumi先生による後半がスタート。
マクロビオティックの視点から見た”更年期”と、その対処法の講義だよ。

やはり陰陽から語ることになるんだが、厳密に言えば、東洋医学の陰陽と完全に一致するわけではなく。
それでも「バランス」を重視して、「中庸」を目指すという方向を同じくする。
なので、食生活や運動についても、重なる事柄が多くあるのだな。

Fumi先生のような方からうかがうマクロビの話が嬉しいのは、足し算と引き算の視点が共に在ることだなあ、と思うのは。
身体の具合が悪いと、○○の薬を飲むとか、△△を食べた方が良いとか、ついつい足し算対処が多くなりがちで。
「××を食べれば健康になる!」とかって、その典型。
いやもう、それ一つだけ食べて健康になれたら、どんなに楽かと思うけど。

かと思えば、食養生にはまった方からは、「○○は食べてはいけない!」という、こちらは極引き算。
いやもう、お肉を食べなければ誰でも健康になれるというなら、世界平和も夢じゃない。

まずは不必要なものを引いて、それから必要なものを足す。
それは、人によって違うこと。一人にとっても、その時々によって違うこと。
この見極めが、私のような地頭悪なヤロウには、大変難しくあることで。
そして、今実際に不具合があって、それを治したいなら、生活のどこかを変えなきゃいかん、という基本のきが、強欲且つ怠惰な私には、ハードルが高くてなあ。(遥か彼方を見つめる目)

それでも、マクロビを知ってから、7~8年。
全てはその時々の「バランス」であるということが、さすがに頭でも身体でも、少しはわかるようになったから。(少しかよ)
Fumi先生が説明してくださった、「避けた方が良い食べ物&習慣」や「推奨する生活習慣」について、強く頷きながら拝聴したんだよ。


IMG_0520

Fumi先生のお言葉によれば、マクロビオティックとは、
「常に変化する自分&環境に、最大にアジャストする為のツール」
今あるガンを消すものではなく、ガンになりにくい身体を作りたいと思う人にとって、正しく使えば役に立つ知識。
そして、この「正しく」が大変クセモノのね。

Miki先生が講義の中で、「受け入れる」という言葉を何度か使われたんだけど。
東洋医学にしても、マクロビオティックにしても、これは大切なキーワード、だと思うんだ。

幸い、すごい不調はないにしても、そらあもう、はっきり・きっぱり・確実に、私は更年期。
更年期である自分を受け入れて、今現在の身体と心の状態を受け入れて。
シワや白髪やたるみに抵抗するんじゃなくて、あ、ちょっとはするけど(え)、
そういう変化の中に素直に身を置きながら、その中で相応に元気に過ごす為。

そのことについてのヒントやアドバイスを、沢山いただいたワークショップでありました。
by senrufan | 2014-09-04 11:52


<< 眺めるだけでは物足りず 名残りの夏に手を振ろう、秋待ち... >>