彼の眠りを覚ますもの

「他の人ができることを決してしてはいけません。
 他の人ができないこと、しないことがあるなら、それをしなさい」
   ----- アメリア・イアハート
       (アメリカ人、冒険家、1897年7月24日生まれ)


自家製クッキーの味や食感を変える意外な材料

以前、佐藤さんシリーズで、白砂糖以外の甘味料について書いたことがありますが、
↑の記事は写真付で、見た目の差もわかって面白いです。
ほかの材料は変わってないのに、こんなに違うんですねー。

* * * * *

【映画】

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映画「Godzilla」を観に行って来ました。
まだまだ大丈夫、と思っていたら、あっという間に2ヶ月経って、今ではすでに二番館での上映。
大画面で観られる間に、と慌てて行ってきたですよ。

小さい頃に大好きだった、というわけではないのですが、やっぱり昭和生まれとして、それなりの感傷はありまして。
親に連れられて観に行ったのは、「ゴジラvsヘドラ」ぐらいじゃなかったな。しかも覚えてないし。
でも、ザ・ピーナッツの「モスラ~や♪」とか、キングギドラとか、愛らしい(え)ミニラとか、
上に兄がいたおかげで、フィギュアや歌には、それなりに馴染みがあるんですよ。

そのゴジラのハリウッド版で、前作と違って評判も良いし、行ってみるかー、と思っていて、早2ヶ月。(愕然)
おかげで安い値段で、ほとんど貸切状態で観られたので、許してやろうと思います。(誰を)




さて、あらすじは。
1999年、フィリピンの炭鉱で、Monarch研究所のDr. Serizawa達は、巨大な化石状の物体を発見します。
同じ頃、日本のJanjiraにある原子力発電所のJoe Brodyらは、謎の振動を感知。妻のSandraのチームが原子炉の検査に向かいますが、突如、大地震が発生し、発電所は崩壊、サンドラを含むチーム全員が帰らぬ人となってしまいます。
その15年後、ジョーとサンドラの息子であるFordは、14ヶ月に渡る海軍での訓練を終えて帰宅。しかし家族で過ごすこともままならないまま、東京で逮捕された父・ジョーの元に向かうことに。15年前の災害以降、ジョーは一人で調査を続けていたのですが、立ち入り禁止区域にフォードと共に入った為、パトロールに捕まってしまい、連れて行かれた先はモナーク研究所。
そこで2人は、フィリピンで見つかった巨大生物の目覚めに遭遇することに……

というあたりで、映画の3分の1ぐらいですかね。まだゴジラのゴの字も出てきてないし。(爆)
目覚めた巨大生物というのは、蛾の怪獣みたいなヤツらで、羽がある雄と羽がない雌の2匹。え、2頭?
その名も、MUTO。Massive Unidentified Terrestrial Organismの略だそうですが、発音がムトー(ムゥトー)なもんで、こら日本で上映された時は、全国のムトーさんはイヤだろうな、と思いました。(小学生並み)

映画の冒頭は、ゴジラ誕生の引き金を引いた、ビキニ環礁での核実験のシーン。
ゴジラが出てくるのは、時間は見てなかったですが、結構後半になってからでした。
それまでは、ジョーやサンドラ、フォードのあれこれや、芹沢博士や海軍など、”人間”が主に描かれていましたね。
あ、勿論、地震や原発事故のシーンはちゃんとありましたよ。


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日本人としてツッコミたいところが何箇所もありましたが、それは些細なこととして。(ジャンジラってなに)(まさかまたニンジャ好き命名か)
むしろ、ゴジラとムトーが戦うのがサンフランシスコとオークランドで、ゴールデンゲートブリッジの上で車が立ち往生して、怪獣達に半壊させられるとか、チャイナタウンやBARTの駅が崩壊していくとか、そんなところにハラハラ。
なんとまあ、景気良く壊してくれるじゃないですか。って、撮影は別の場所らしいですけどね。

いつものごとくの下調べなし鑑賞だったのですけど、唯一聞いていたのが、Godzillaの発音を、芹沢博士を演じた渡辺謙さんが、「ゴジラ」と日本発音を貫いた、ということで。
英語発音だと、えーと、ガッズィーラ、みたいな感じ? とりあえず、チケットを買う時はそれで通じた。
なので上映中、そこだけは気をつけて観ていて、謙さんが、
「We call him ゴジラ」
と言った時、おお!と。
ですが蓋を開けてみたら、そもそもほかの登場人物達は、セリフの中に「ゴジラ」という言葉がほとんどなかったです。(にっこり)


今までのゴジラ映画をちゃんと観てないので、今度の映画が往年の作品と比較できないままの、全くの個人的な感想は。
全編を通じて、一生懸命に人間ドラマが描かれるわけですよ。
ジョーの苦悩とか、フォードの奮闘ぶりとか、妻と子の不安に怯える様とかね。
軍人さん達も、「俺達が救わないで誰がやるんだ」と泣かせてくれますし。

でもね、必死の爆撃も、怪獣達の前には、小石をぶつけた程度なんですよね。
なすすべもなく、ムトーが起こした津波に流され、飛行機が落とされ、町が壊されていくんですよ。
それは正に、自然災害の前に、人間はどうしようもなく膝を折るしかできないのと同様で。
彼らが必死なドラマを演じるほど、その落差を更に感じたのでございます。

というか、怪獣達のCGが見事で、臨場感たっぷりの仕上がりなので、
ある意味、彼らの本能むき出しの戦いの方に目を奪われて、
かえって人間ドラマの方が安っぽく感じてしまったりしたこともあったぐらい。
あ、でもフォードが一矢報いた時は、やった!と思いましたよ、勿論。


で、時限式の核爆弾を使おうとする海軍司令官に対して、芹沢博士は言うわけです。
ゴジラはムトーを倒して、自然のバランスをとろうとしているのだ、彼にまかせるべきだ、と。

市民を守る為だ、と決行を決めた司令官に対し、芹沢博士が手渡したのは、古い懐中時計。
8時15分をさしたまま止まっていた時計をいぶかしがる司令官。
時計が壊れたのは、1945年8月6日、ヒロシマの原爆が落とされた瞬間であり、父が持っていたものであった、と博士は静かに告げます。

アメリカのハリウッドで作られた映画ということを考慮すると、これはかなり勇気のあるシーンだったのでは、と思います。
なので、芹沢博士のお父さんが原爆で亡くなるという設定、いやそれ年齢的に無理だろ、というツッコミは忘れることにいたしました。


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放射熱線を吐くゴジラ、本当にかっこよかったです。
もうだめか、と思わされて、でも最後の最後で、そうきたか!とやってのけた時には、思わず拍手しそうになりました。
去って行く後姿に、思わずうるるん。
これぞ、昭和のプロレスだよ。(身も蓋もねー)

そういう風に、ゴジラって、往年のファンの方にとっては、形式美とか様式美とか、そんな楽しみ方があるのでは、と思うんですよ。
この映画も、いよっ、待ってました!的な見所も色々あったのではないかなー、と。
なんというか、すでに歌舞伎的?

でも、そうではないワタシにとっては、脳内であれこれツッコミつつ、
いやー、人間、ほんとに何もできないわ、とくらくらしつつ、
それでも東日本大震災の後だからこそ、余計に身に染みた、基本中の基本のこと。

原発事故や津波のシーンを見ながら、これは今の日本では作ることができなかったなあ、と思わずにはいられず。
元々ゴジラとは、人間の核実験によって生まれた怪獣なんですよね。
人間が生み出して、でも人間の手に負えなくて。
それは結局、人類は進化したつもりで、実はコントロールできないものを生み出しかねないこと、
また、どんなに発展しようとも、大自然の前には人間は無力なのだ、ということを描くことにも繋がるわけで。
そういうことを、しみじみ噛み締めた映画でありました。


GODZILLA Official Trailer (2014)



Godzilla (Official Website)

ゴジラ (オフィシャルサイト)
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by senrufan | 2014-07-24 02:46 | Trackback | Comments(4)
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Commented by さく at 2014-07-26 07:25 x
わたしはあまりゴジラに興味が無いので、たぶんDVDになるまで、もしかしたらそれでも見ないかも、と思っていたのですが、みゆきさんのブログを読んで見てみたくなりました。ほんとうです。お世辞は言わない主義なので。
Commented by Miyuki at 2014-07-26 12:10 x
*さくさん
えへ、嬉しい。私こそ、さくさんには面白映画情報を幾つももらったクチです。
もうすぐ終わっちゃうだろうから、良かったら見てみてー。やっぱり大画面で見るのが楽しいよ、これは。
Commented by tomi at 2014-07-28 14:10 x
miyukiさん; ゴジラを観に行かれたのね、うらやましいです。
只今 私は 例のおばあちゃんの家の部屋の明け渡しでてんやわんやです、合間に ナーシング ホームから ベットから落ちてけがはないですがなんて電話が来るしね。

でもこの頃なんで 大人が観て楽しいといいますか しっとりした映画が少ないのかしら。でも miyukiさんご推薦の ゴジラ を観るかな~
兎も角8月にならないと時間が無いから大変です、それまで二流館の何処かで上映しているかな?。
Commented by Miyuki at 2014-07-29 09:59 x
*tomiさん
わー、お疲れ様です! tomiさんのお力がないと進まないですね、それは。

あはは、私は本や映画に関してもすんごおおく子供なので、しっとり・シリアスな映画はかえって観ないんですよ。なのでゴジラ。
8月になって、ゆっくり時間がとれるようになったら、レンタルなどでいっぱい映画を楽しんでくださいねー!


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