「就職における最も危険な間違いは、好きかどうかでなく、有利かどうかで選んでしまうことです」
----- 堺屋太一
(日本人、作家・評論家、1935年7月13日生まれ)
ちょっと時間が経ってしまいましたが、先日の独立記念日の連休は、お友達のサプライズ・バースデーパーティーで盛り上がりました。
お友達の誕生日も、アメリカの誕生日も、共にHappy Birthday! でございます。
そうこうしているうちに、今度は
フランスの建国記念日(Bastille day)でありますな。
この日にどこかフレンチレストランなどに行ってみたいと思いつつ、今年も逃したなあ。
パーティーというと、昔はトランプやウノなどのカードゲームでしたけど、最近はめっきり
ジェンガ。
お子様も楽しめるだけでなく、むしろ大人より意外なパーツを上手に取ったりして、手強いです。
神経衰弱も全然敵わないし、ゲームをすると加齢を一層感じて切ないわ……(オマエだけだ)
そのトランプですが、なぜ52枚なの?という理由を、先日Twitterで教わりましたです。
「トランプが52枚なのは一年が52週であることを示している。
ダイヤが春、ハートが夏、クラブが秋でスペードが冬の四季を現していてカードの数字を全て足すと364になる。
そこにジョーカーを1として加えると365、一年の日数になる。 -crescentsky」
* * * * *
【アクティビティ】
4・5月は、幾つかのワークショップに参加した。
手始めは、Sさん主催の
ノーソルトダイエットの会。
文字通り、
「塩を摂らない無塩食」を体験する会なのだ。
周りのお友達で、何人かが参加して、皆がそれぞれ体験した”好転反応”の話が面白く。
無塩というと、ぱっと浮かぶのが
ゲルソン療法なんだけど、父の病気をきっかけに、前より興味を覚えていたこともあり。
あと、マクロビの西野先生が、無塩食を推奨されていらっしゃるのを拝見してたりね。
ゲルソンのような厳しいものではなく、月イチペースで、というノーソルトダイエット、
一度体験してみたいと思って、参加させていただいたのだ。
主催者のSさんのお人柄もあり、今ではすごい人気のノーソルトの会。
月のエネルギーを重視されるSさんは、新月か満月の時に24時間のノーソルトダイエットを実践することを推奨しておられるので、会もその時期に合わせての月2回。
今回も参加者は10数名で満杯状態。
リピートされている方が多数で、それだけ効果を体感されていらっしゃる方が多いのだな、と感心。
断食や半断食で、身体のデトックスを行ったり、腸内環境を整えよう、ということはだいぶ浸透してきたようで。
無塩食もその一端で、Sさんによれば、
「水断食よりも即効性があり、開始して24時間以降から、これ迄の食生活で体内に蓄積した毒素が溶け始めるそうです。
塩を断つ事で、私達の体を強制的に、飢饉の状態へと持って行きます」
というもの。
その為、この会でのデトックス効果を最大限にしたい人は、
前日の夜8時以降は、塩を一切摂らないこと、
当日の朝食は抜くか、果物だけにすること、
お茶や果物100%ジュースはOK、
というご指示をいただいて、私も前夜の8時以降から半断食を開始。
午前中は、普段から水分と果物メインなので、特に苦にすることもなく。
会は、Sさんのレシピとご指導に従って、皆で手分けして、10種類以上の無塩食メニューを作るのだ。
温かいカモミールティーをご用意くださって、それをいただきながら、リラックス&わいわいムードで、楽しいお料理の開始だよ。
マクロビオティックも勉強されたSさんの無塩食には、久司先生考案の甘い野菜のスープは欠かせない。
ホームレメディースープと呼んでいらっしゃったこちら、私もこれだけ大量のを作るのは初めて。
自分で作る時は、ひとつまみの塩で甘みを引き出すけれど、それがないのも初めて。
ほかのお料理も、対象人数が20人分ぐらいなので、使うお鍋もすごい大きさ。
なんとなく、学生時代の合宿を思い出したりね。
でもお料理上手な方ばかりなので、量にとまどうことなく、どんどん出来上がっていくよ。
そして出来上がった数々のお料理を、皆で美味しくいただきながら、Sさんのお話をうかがったり、リピーターの方の体験談をうかがったりと、大変充実した時間。
メニューの写真を並べながら、Sさんから教わったことをメインに、雑感などを書いてみる。
ビーツのピクルス、グリーンサラダとヘンプドレッシング。
ノーソルトダイエットの目的は、体内に溜まった
「古塩」を排出させること。
この「古塩」とは、直接的な塩分を意味するというより、「主に動物性蛋白質のナトリウムが蓄積されたもの」。
重金属やケミカルな物質などの”毒素”は、そういった体内の余分なたんぱく質や脂肪に溜まりやすい。
体内で固まった状態にあるこれらが、無塩食開始後、24時間以降から、不必要なたんぱく質や脂肪、砂糖や薬などの毒素と一緒に溶け始めて、汗や排泄物となって外に出される、という理屈。
カシューナッツとひよこ豆のカレー、小豆とデーツの煮物。
毒素が溶け出すということは、排出に至るまで、一旦その毒が体内を巡ることになるわけで。
その為、早い人はこの会から帰る時、すでに眠気やだるさを覚えたり、頭痛を感じたり、などの好転反応があるそうな。
実際、私も帰りの車で、まぶたが重かった。
じゃがいものジェノベーゼ、いんげんのごま和え。
塩とは、身体の生命維持活動に絶対必要な要素。
なのだけど、あちこちで減塩が叫ばれているように、現代人はむしろ塩分過多になっている。
自然に塩分を含む動物性食品を、さらに塩で調理することで、塩の持つ「引きとめ」「蓄積」の性質から、体内に溜め込まれた状態になっている、というのが主張の一つ。
飢餓状態に陥った時は、体内に蓄積された塩分が役に立つけれど、飽食の現代では、むしろ多すぎるどころか、塩分と共に、要らないたんぱく質や脂肪まで蓄積されているので。
塩を一旦断つことで、溜まった毒素を排出しやすい状態にしてあげよう、というのが無塩食の目的、なんだって。
大根ステーキ、きのこのソテー。
そして、出てきた毒素を中和する為に、野菜と果物を沢山摂ること。
毒素で一旦ドロドロになる血液を、サラサラにして流してやらねばいかんよね。
大森先生によれば、動物性食品を摂る時は、その3倍量の野菜を食べた方が良いのだからして、
このダイエットは、断食では全然なく、むしろ食え!もっと食え!な勢いで、いっぱい野菜と果物を食べた方が良いんだな。
「ノーソルトダイエットは、修行のような断食と異なり、精神的、肉体的なストレスがかかりません。
体が美味しいと喜ぶものを好きなだけ食べる事が出来ます」
無塩きのこ鍋、焼きフレンチフライ&無塩手作りケチャップ。
塩を抜くことで、身体を飢餓状態にしてやると、体内から毒素が排出されてくる。
それは、断食や半断食でも同様な理屈かと。
しかし、塩はやはり絶対的に必要な要素であるからして、長く続けるのは危険、とSさんもきっぱりおっしゃる。
24時間は続けていただきたいですが、最大でも48時間までにしてください、と。
「ノーソルトダイエットには幾つかのルールがあり、このルールを侮ると、デトックスの効果が無くなったり、命の危険もありすので注意が必要です!
断食をした場合、多くの人が、復食で失敗したりしますが、ノーソルトの場合は、普通と同じように胃も腸も働いているので、特別な復食期間も必要ありません。
然も、断食よりも体の中に溜まってしまった古塩や毒素を効率よく代謝します。
また、これまでの食生活で、腸壁に溜まってしまった、宿便も抜く事が出来るので、全身に健康な血液が巡るようになり、冷え性、アトピー、便秘などの様々な症状が改善され、お肌もツルツルになっていきます」
そして、それを月1回のペースで続ければ、半年後からかなりのデトックスが見込めます、と教えてくださった。
カリフラワーのカレー風味、ケールのナムル風炒め。
それを裏付けてくれるような体験談を、お友達のKちゃんが話してくれたよ。
彼女は今、授乳中なんだけど、月1回ペースで無塩ダイエットを続けていたら、半年目の時、なぜだか胸が固ーく張ったようになった時があって。
お乳を搾って、ちょっとなめてみたら、
すごくしょっぱくて驚いたんだって。
これが溶け出してきた古塩なのか、と思ったそうで、聞いていた私達も、おおぉ!ってびっくり、あんど、貴重な体験のシェアに感謝なり。
キヌアパスタの納豆和え、さつまいもとりんごのきんとん。
さて、私が今回体験して思ったこと。
試食時間になって、わくわくといただいてみたところ、まずはその味に驚いた。
塩を使わず、ほかの調味料で味付けをする、ということは、ほかの調味料を上手に使うこと。ヴィネガーや甘味料、スパイス類。
デトックス目的であるので、化学調味料や白砂糖は当然NGね。
元々自然な塩分を含む食材も、できるだけ避けること。
そうやって作ってみたお料理を、皆さんは「美味しい!」と感動して召し上がっていらっしゃったけど、
私はというと、塩がないだけで、こんなに薄く、物足りなくなってしまうんだ、ということに驚いた、というのが正直なところ。
決してけなしているわけではなくて、素直に驚いたんだよね。
マンゴー寒天ピューレ、いちご。
マクロビになってから、調味料を使う量も減ったし、塩もぱらりとするぐらい。醤油や塩糀もかなり控えめ、と思ってた。
外食でも、味が濃くて閉口することが多いし。
そんな食事に慣れた私の舌にも、ひとつまみも塩を使わないだけで、物足りなさを感じるなんて、
むしろ
塩というものが、どれだけ大切な調味料なのか、強く実感することになったのだ。
素材の味を楽しみたい、と思えば、ほかの調味料を使わず、塩ひとつまみで終わらせることもあるほどで。
その肝心要の塩を摂らない、というのは、こういうことなんだなあ、としみじみ感じたよ。
お料理には、数々の調味料が使われて、おお、こんな使い方があるのか、と勉強になったレシピも沢山。
塩を偉大な調味料と認めつつ、それを補って美味しくする為に工夫されたレシピ。
Sさんや無塩食に関わる方々の努力に、本当に頭が下がるのだ。
この会から帰宅する途中に、まぶたが重くなってきたけど、それ以降はそれほどでもなく。
夜は持ち帰らせていただいたお料理とグリーンスムージーですませて、早めに就寝。
ただ、翌朝起きた時、結構な頭痛があって、あー、きたきた、と思ったよ。
この翌月も、自己流で無塩食の日を設けてみた。旦那は絶対いやだというので、私だけ。(ちっ)
その時も同様で、その当日には眠くなるぐらいなんだけど、翌朝の頭痛がかなりのモノ。
半年続けられれば良いんだけど、なかなか自分ひとりというのは面倒で。
ノーソルト会をリピートされるお気持ち、わかるなあ、と改めてありがたさを実感だ。
私もまた参加させていただきたい希望。
締めのよもぎ茶。
ただ、無塩ダイエットは、ほんとに気をつけないといかんよな、と自分に思うのは。
老人ホームにいた祖母が、少しずつ具合が悪くなって、ある日、昏睡状態になって病院に運ばれたことがあって。
検査してもらったら、なんと
脳内のナトリウムが足りなくて、そうなっていたことが判明したんだよ。
老人食ということで減塩されていたんだろうけど、祖母の場合は、もっと必要だったんだね。
以来、やたらな減塩には注意、という気持ちがあるんだな。
それと私の場合、生野菜や果物を良く食べるので、むしろカリウム過多・ナトリウム不足の心配もあって。
きちんと適量の良い塩分を摂っていくことを心がけなくては、なんて気持ちも大きいの。
そう考えると、やっぱり旦那にやってほしいんだけどなー、ノーソルト。
まあ、これは強制できないことなので、日ごろの食事をもうちょっと工夫していかなきゃな、と思ってる。
その為のヒントを沢山いただいたのだから、きちんと役立てることでお返ししなくては。
優しいSさんと、素敵な皆さんとご一緒させていただいて、本当に楽しい会でした。
西野椰季子 無塩食ダイエット・ネットセミナー
(DVDなども発売されていらっしゃいます)
無塩食友の会
(無塩食レシピも色々)
たった3日でヤセ体質に!~塩抜きダイエット~
(体重を減らしたい方にも)
無塩のレシピ [クックパッド]
(なんとクックパッドでも検索できるとは)