井の中の蛙になるなかれ

「父親のテントに安住するな。
外の世界は前進している。それと一緒に前進せよ」
   ----- ジュゼッペ・マッツィーニ
       (イタリア人、革命家・政治家、1805年6月22日生まれ)


なぜB型差別は始まったの? 意外と長い血液型性格診断の歴史

何回かカミングアウト(え)しておりますが、B型です。

占いの類が苦手なワタクシ、血液型性格分類も信じているわけではないのですが、
ここまで色々言われるB型の性格って、B型の自分からすれば、むしろネタ扱いなんですよね。
で、自分の数多の欠点の言い訳にできるという、一種便利なグッズと。(最低)

でも、もし真剣に気にしている方がいらっしゃったら、私のそのテの言動は、その方を傷つけてしまっていたかもしれなくて。
こんな誰も来ないような日記でうぬぼれてんじゃねーよ、と言われるかもしれませんが、
それでも万一そういう方がいらっしゃいましたら、今更ですが申し訳なく思います。

ちなみに、先日読んだ記事を以下にリンクさせていただきます。

『血液型と性格は関係ない』という研究結果が出たらしい!

* * * * *

【時事】

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都議会:ヤジは鈴木章浩・自民都議 認めて会派を離脱へ

女性都議「やじは複数の議員から聞こえた」

前回日記で書いた、都議会でのヤジ事件。
「セクハラやじ」と書くと、どうしても「セクハラおやじ」と空目してしまう事件。

「結婚しないのか」というヤジについては、とある都議が名乗り出て(……)謝罪となりましたが。
その謝罪会見の内容で、またまた怒りをかきたてられたというか、もう脱力するしかなかったというか。
セクハラに対する謝罪会見で、更にセクハラを連発してどうするんですか。(棒読み)
この人達、「どうやって対処するか」については話し合ったかもしれませんが、
「本当は何が悪かったのか」については、全然話してないんだろうなあ、と思った次第です。




<都議会>反省している…鈴木章浩議員の謝罪会見・一問一答

「結婚していない人」というのは、「結婚できない人」だという価値観。
「子供がいない」のは、女性側だけの問題であるという認識。
悲しむべきことの一つは、そう思っているのは、何もこの都議だけではなく、男性だけでさえもない、という事実かもしれません。

そして、予想はしていましたが、ヤジが公けになった後に噴出してきた、「塩村さんの方も悪い」という意見や記事。
いじめがあるのは、いじめる方だけじゃなく、いじめられる方にも問題がある、というあの類。
彼女の過去をあげつらうなどのセカンドレイプが、幾つも湧いて出ていたので、なるべく見ないようにしていたですよ。精神衛生上悪いったらありゃしない。

「差別するな」というのは、口で言うほど簡単なものではない、ということは重々承知です。
誰だって、好き嫌いの感情があって当たり前。
なので、そもそもそれを失くせ、という、そんな不可能話ではないのです。

そうではなくて、自分には偏見があるということに自覚的であれ、ということ。
自分が意見を持つと同様、人にもそれぞれの意見がある、と承知して尊重する、ということです。

物事には、人の数だけ視点と解釈がある。
「普通」や「常識」、「一般論」という枕詞で、自分の意見を擁護することの不当性。
健全な想像力を持った人であればわかるはず、と自戒を込めて思います。
だから、鈴木氏のような意見の持ち主でも、私は否定してはいけないのですよね。(歯を思いっきり食いしばりつつ)
ただ同時に、そういう意見の方に、こちらを否定し傷つける権利は全くない、と思うのです。


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と、こんなことをグダグダ続けていてもきりがないので、個人的エピソードを。

私は(ピーッ)年前に、とある会社に総合職として就職したのですよ。
会社としては女性総合職は初めてではなかったものの、配属された事業部では初めてで。
なので当然、私が結婚した時も、育児休暇を申請した時も、そこでは”初めて”だったのですね。

職場では良い先輩や同期に恵まれて、本当に楽しく過ごさせてもらったのですが、そんな私にもアレな思い出はありまして。
私が結婚するまでは、役職者の方々は、「一生働くんだよね!」とか「初の女性役員を目指してもらわないと」などと、歯が浮くようなことをおっしゃっていたにも関わらず、
結婚した後は、私の異動希望に対して、「子供ができたら続けるかわからない人を異動させられない」、「次の配属先の迷惑になってしまうかもしれないだろ?」。

妊娠して、出産後も続けると表明した後も、「いつ辞めるかわからない」扱いや、
果ては、「僕は自分の妻に働かせなかったけどね」と、ドヤ顔で語った上司もおりました。

その頃、救いとなってくれたのは、年代の近い先輩や同僚、取引先の人達で。
こちらが何も言わないうちに、「で、いつ戻ってくるの?」と、私が続けることが当たり前として話してくれた彼&彼女達。
なので、今はこういう上司達が上にいるのはどうしようもないけれど、彼らが上になる頃には、きっとずっと良くなっているんだろう。
そう考えて、今ではセクハラと名づけられる行為を、表面上は流していくことができたのです。


なのですけど、あれから20年経っても、まだまだこういう意見はなくならない。
私が期待していた同年代の人達が、そういう意見を堂々と言ってしまってる。まあ、同年代よりはちみっと上ですが。(悪あがき)
勿論、誰もがあの時の彼らのような人達だと思うほどナイーブだったわけではないですが、それにしても、なあ。

結局、いつも自分達の心地良い場所、つまり自分と同じ価値観の場所にいる以上、
そして、外には違う世界がある、と認識していない以上、変わりようがないわけで。
彼らの間で通じる意見やウケる冗談が、「普通」だと信じて、疑いもしないまま。

私は、それを変えようと努力しなかった。言っても無駄、と思ってた。
新しくその中に入った同期や後輩達も、違和感を覚えていても、それを受け入れざるをえなかった、のかもしれず。
せめて、私はそういう態度はとらないようにしよう、とか、結婚・出産で悩む後輩達を励ますようにはしていたものの、結局辞めることになってしまったから。

自分の為以上に、後輩達の為に、後に続く人達の為に。
もっと何かできたんじゃないか。もっと上手いやり方があったんじゃないか。
あとなって、「セクハラ」という言葉が出てきた時、そういう過去を振り返って、何度もそういう思いを噛み締めました。
今回の塩村さんの姿に、あの頃の自分の一部を見る思いがするのです。

まずは、言い返す度胸と反射神経。それから、相手を味方に引き込む力量。
そんな理想は無理としても、せめてこれぐらいの切り返しができればなー。(おい、いいのか)


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もう一つ、日本にいるお嬢が言ったこと。
それは、電車の車内広告について、です。

一部週刊誌に並ぶ、女性関連の記事の見出し。
その広告を初めて目にした時、お嬢はかなりぎょっとしたそうです。

さらに先日、電車でその手の広告を、口をぽかん、と開けながら眺めていた小学生男子がいたそうで。
ああ、こういうところからも始まるんだなあ、と感じたと話してくれました。

いい加減、長くなりすぎてしまったので、何が、ということまでは書きませぬ。
ただ、服装だの挨拶だの、細かい規則にこだわる前に、変えなきゃいけないところがあるだろう。
またもやお嬢に教わったこと、でありました。


さてさて、ヤジ事件の今後はどうなりますやら。
トカゲの尻尾切りにならないことを、切に願います。
それにしても政治家の方々こそ、欧米に進出した日本企業で起こった幾つかの訴訟事件など、誰よりも積極的に学ぶべきなのではないかと思うのですけどねえ……

一つ素敵なニュースとしては、前回日記でリンクさせていただいた署名キャンペーンが、
なんと9万人以上という驚異的な数の署名を集めて、都議会自民党政調会事務局へ提出されたそうです。
発起人の方は、32歳の男性なんですね。
以下のページの「進捗状況・お知らせ」に書かれたことを拝読して、胸が熱くなりました。
また私達の、そして彼らの世代に希望を持ちたくなったです。ありがとうございました!

私たちは、都議会本会議内で女性差別発言をした自民党都議会議員を特定し厳正に処分するよう、自民党東京都連に対して強く求めます。


次回は、ようやく日本滞在記録。
……あれは、3月初旬のことでした。(ひゅ~るる~~)
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by senrufan | 2014-06-22 13:59 | Trackback | Comments(4)
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Commented by むしの日 at 2014-06-25 03:23 x
度胸と反射神経、なかなか身につけられないです。遭遇したときのあの内側からくる怒りというか衝動というか手の付けようのない気持ちと、ああすれば良かった、何も出来なかったと、何度も繰り返して襲ってくる後悔の波、それを経験している9万人が署名キャンペーンに繋がったのですよね。こちらの運動のことを教えてくださり本当にありがとうございました。都議会が「質問の返事が欲しかったら電話か手紙かFAXで(メールはだめよ)」と書いてあるのに対して、そのスピード感でぶっちぎりに「今」の可能性を見せてもらった、と感じました。
それから電車の中吊り広告、時々都内に出てあれを見てびっくりしてましたけど、そうですよね、子供も見ているんですよね。そういう意味では新聞の下段の広告も酷いのありますよね。そういうものだ、という無思考が自分の首を絞めているのだと気付かされました。
Commented by KawazuKiyoshi at 2014-06-25 11:34
男性、女性
なんと深い溝を作っているのか、と
本当にがっかりさせられています。
常不軽
男同士で、女同士でも
差別を作るのはいけませんね。
でも
今日もスマイル
スマイルには上下関係も何もありません。
スマイル
Commented by Miyuki at 2014-06-25 11:52 x
*むしの日さん
私も全然ダメダメです(涙)>反射神経 その場の空気を優先するのが身についてしまっているのか、深く考えないクセがついちゃってるのか、そして後で悔しがることばかりで。今回の塩村さんへの侮辱で、「あれは自分のことだ」と思った方はそれなりにいらっしゃったのではないでしょうか。
オンライン署名運動や寄付については、本当にありがたいですね~。特に海外在住の身にとっては。でも同じように集団的自衛権に反対する署名が175万人以上集まってるのだそうですが、こちらについては全然騒ぎになってないんですよね……
中吊りだけでなくコンビニに並ぶ男性向け雑誌とか、娘から聞くことは大体私が「普通」だと埋没させてしまっていたことが多いです。でも彼女のような帰国子女や海外在住日本人がそういうことを指摘すると、出羽守と言って嫌がられるのもまた日本という場所であるようです。
Commented by Miyuki at 2014-06-25 11:53 x
*Kawazuさん
私は昔から人の性別などを深く意識しないところがありまして。
その人がどういう人であるかということを、性別と結びつけて考える力が鈍いようで(恥)
でももしかしたら、それも私が女だからなのかもしれないなあ、と今回のことで思いました。
はい、スマイルは性別も人種も超えてくれますね~。


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