冬来たりなば、春もまた

「人の世に生まるるや、一の約束を抱きて来たれり。
人に愛せらるる事と人を愛する事、これなり」
   ----- 北村透谷
       (日本人、詩人・評論家、1868年12月29日)


先日、楽しい忘年会の宴席で、お友達ご夫妻と盛り上がったのが、映画「The Great Gatsby」について。
アメリカきっての名作だけあって、数々の映画が作られていますよね。
ご夫妻と私の頭には、最新作のレオナルド・ディカプリオ版があったのですが、旦那は「ロバート・レッドフォードの?」と言いかけました。

ご夫妻のツッコミどころは、タイトル和訳
あれは「華麗なる」じゃないだろう、
むしろ「華麗になろうとした」とか、「華麗っぽいと見せかけた」の方が合ってるんじゃない?

なるほどなー、と思ったので、後でお嬢に、どう思う?と聞いてみたんですよ。
彼女はハイスクールでLiterature Clubにいたんですが、ギャツビーがテーマだった時、
皆で以下のようなことを話したんだそうです。
Greatという言葉には、”マジシャン”、”幻影”、”イリュージョン”といったイメージもある。
なので、Great Gatsbyというタイトルは、「ギャツビーという実のない幻」とか、
「ギャツビーというイメージを作り上げる仕掛け」といった含みを持つのではないか。

ギャツビーという名前さえ本物ではなかった彼が、必死で築き上げようとした幻想。
改めて、彼の為に泣きたくなりましたです。

お嬢達の推測が合っているとしても、やっぱり和訳は難しいので、皮肉を込めて、「華麗なる」に落ち着くのかな、なんて。
まあとにかく、お友達ご夫妻と意見が一致したのは、
デイジーに、世界最大の災いあれ
でございました。

* * * * *

【アクティビティ】

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2013年最後の日記は、楽しい女子忘年会と、寂しい送別会……の合同パーティーなり。
サンドラさんの素晴らしいコーディネートのおかげで実現した、素敵な半日の記録だよ。




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皆さんとの楽しいおしゃべりは数知れず、なのだけど、それは大切に胸の内。
やはりここは、美味この上なかった、皆さんの持ち寄りお料理の記録だな。


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蕎麦花さんが持ってきてくださったのは、クラブケーキ
たっぷりの蟹だけでなく、素敵な隠し材料も加わって、すんごく美味しかったのーー
クラブケーキって、手作りだとこんなに美味しくなるんだねえ。(要は今まで作ったことがないという)


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むらさきちゃん製の松前漬け
子持ち昆布に切り干し大根たっぷりで、むちゃうまーーっ!
この松前漬けでお正月を迎えられたら、最高だよね。


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この豪華なシーフードサラダ、ドゥーですか。
Kさんの見事な力作サラダ、外見も味もすんばらしい。
家では食べられないものばかりで、山盛り取っていただきました。


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サンドラさんのちらし寿司も、はあぁ……とうっとりするぐらいのお味。
私は、いつまでもお寿司がヘタなんだよなあ。
今度サンドラさんにコツを教わらねば。


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時間差で登場されたTrさんは、サーモンのオードブル
チーズとアスパラをくるり巻いた、とってもおしゃれなオードブル。
勿論、お味も抜群です。


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そんな中、一際みすぼらしかったのが、私が持参した一品……野菜のテリーヌ
クリスマスカラーの赤と緑にしたかったんだけど、そこまで濃い色にならなくて残念。


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シャンパンで乾杯した後は、一旦自己紹介。初めてお会いする方々もいらしたので。
で、楽しく盛り上がってきたところで、サンドラさん企画が発動だ。


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到着早々に小さな紙に記入したのが、以下の3つの質問に対する答え。
1. 好きな食べ物
2. 好きな映画かテレビ
3. 似ている有名人、なければ小さい頃のあだ名
こっそり書いて折り畳んだ紙を、1人1枚ずつ引いて、中に書いてあることを読み上げ、誰が書いたか当てるのだ。

好きな食べ物とかで当てるのは難しいので、「似ている人」で当てようとするんだけど、これまた難しー。
誰かわかってみれば、ああ!と思うんだが、いやそれ違うっしょ! もっと美人でしょ! というのも多くて、爆笑に次ぐ爆笑。
ちなみに私の3番の答えは、人でさえなかったよ。


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もう一つのお楽しみは、プレゼント交換。
大人になっても、やっぱりクリスマスプレゼントは嬉しいに決まってる。
各自が持ち寄ったプレゼントを、くじで決めた順番で、欲しいものを選んでいくのだよ。


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大きいつづらか小さいつづらか、で悩みながら選んだプレゼントは、これも皆さんのセンス溢れる逸品が。
私は、ちょうど欲しかったもこもこスリッパをいただいて、大満足。
更に、主役のTさんから全員に、美しいチョコレートもいただいて、思わずほろりの一幕も。


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サンドラさんの美しすぎるブルーベリーチーズケーキが出されたところで、お仕事があった私は、涙の退場をば。
わざわざ切って持たせてくれたケーキは、旦那も大喜びした美味しさでありました。


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せっかく知り合えたTさんが、ベイエリアを離れられるのは寂しいけれど、
2年の日本駐在というご予定とうかがって、喜ばれたお友達も多いことと。
ご本人もずっと希望されていたということなので、ここは拍手で送らなくては、と自分を励ますよ。
2年経って戻ってこられたら、ぜひまた皆で集まりましょう。
楽しい赴任生活になりますよう。

素晴らしい企画をしてくださったサンドラさんに、そして集まった素敵なれでぃー達に、心から感謝した時間でありました。

*-*-*-*-*-*-*-*-*

さて、今回が今年最後なので、一応ご挨拶など。
今年も、大変お世話になりました。(深々)

個人的に今年を振り返るに、正直、全く良い年とは言い難く。
愛しいインコの旅立ちを始め、両親の病気や入院など、次々と襲ってくる災難に、翻弄され続けた年でありました。

身近な同年代の友人達も、親御さんの病気で日本を往復することが度重なり。
私達も、そういう歳になったんだね、と言い合いつつ、気持ちを共有して励まし合える友人達がいてくれることに、改めて感謝しております。

水色が旅立った時、やはり友人から、
ペットというのは、飼い主の為に、自分で旅立つ時を選んでるんだよ、
と言われたのですよ。

じゃあなんで、お嬢に会える直前で旅立ってしまったのか、と意味を考えていたのですが、
そのすぐ後にお嬢が来てくれて、私は本当に慰められたのですよね。
2人で水色の写真を整理して、水色の思い出話をいっぱいして。

更にその直後に、日本の父の病気で、すぐに日本に発つことになった時。
こうやって、いつでも私が行けるように、今を選んで逝ったのかなあ、と思ったら、
今でも泣けて泣けて、どうしようもありません。

それでも、どんなに大変になっても、君に生きていて欲しかった。
4ヶ月経っても、まだふとしたことで水色を思い出しては、涙することも少なくないというテイタラクでございます。
家族が笑顔でいてくれさえば良い、とずっと思っていましたが、その為には、健康が絶対前提になる、という当たり前のことを、痛感した年でありました。


気がつけば、来年の夏で、この日記も10年になる模様。
日本にいる友達に近況報告を、と始めた日記は、今でも彼女達を含め、ごく親しい友人達に向けて書いているわけでありますが。

身近な友人達がブログを離れて、Facebookなどに移っていく中、変わらず時代に周回遅れで生きているままでいる自分。
10年、という節目で、さすがに何か変えた方が良いのかなあ。
と、うっすら考えながら、まあそれは、その時になってみて考えよう。(爆)

何はともあれ、本年も本当にありがとうございました。
来年もまた、ゆったりペースで続けていきますので、お暇な時限定の場所ということで、よろしくお願い致します。

皆様にとって、笑顔が絶えない一年となりますよう。
どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。

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by senrufan | 2013-12-29 12:15 | Trackback | Comments(12)
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Commented by むしの日 at 2014-01-01 02:11 x
お礼をお伝えしたく初めてコメントさせていただきます。
思いもよらない夫の赴任話が出たのが今年の初夏、それから実際に私がサンノゼに来たのは11月末なのですが、その間のあれやこれやの葛藤に翻弄された薄ぼんやりな日々を照らしてくださったのがこちらのブログです。今日の記事を拝見して、こっそり日記を隠れ読みさせてもらっていたことが申し訳なく、でもこのブログのおかげで前向きな気持ちになれた人間がいることをお伝えしたく、ペン、ではなく指を動かしております。本当にありがとうございます。
私も友人に請われるがままブログを始めましたが、更新を続けること、そしてそれを読み応えのあるものにすることがいかに大変かを知りました。ですので余計にこちらのブログの素晴らしさを感じております。ご無理のない範囲でこれからも隠れファンのために続けてくださると嬉しいです。末尾となりましたが、どうぞ素敵な新年をお迎えください。
Commented by Miyuki at 2014-01-01 10:49 x
*むしの日さん
初めまして! コメントくださいまして、本当にありがとうございます。
こちらに来られたばかりの頃は、どうしても身の回りのことの把握に追われてしまいますよね。そんな中、こんな駄日記が時間つぶしのお役に立てたなら、本当に嬉しく思います~。
特に役立つ情報もなく、ただただ日々のつぶやきのみの場所に、分不相応な温かいお言葉をいただけて、こんなものでも続けてきて良かったなあ、と、じ~~んとしてしまいました……色々あった一年が、最後の最後でむしの日さんのコメントのおかげで、とても良いものに思えてまいりましたです。重ねて、ありがとうございます!!
ブログを始められたのですね。もしよろしければ、URLを教えていただければ嬉しいです~。きっと日本のお友達の皆さんも、むしの日さんのご様子を喜んで拝見されていらっしゃることでしょう♪
むしの日さんにとって、思い出に残る素敵な一年となりますように。これからもどうぞよろしくお願いいたします!
Commented by KawazuKiyoshi at 2014-01-03 07:14
あけまして、おめでとうございます
今年も宜しくお願いいたします
いつも忘れずに
今日もスマイル
Commented by むしの日 at 2014-01-03 08:08 x
あけましておめでとうございます。役立つ情報が無いなんてとんでもないです。宝箱のようです。そして、こうやってネットの海に飛び込む機会を作ってくださってありがとうございます。さて我がブログなど、という逡巡が脳内を駆け巡っておりますがお正月の勢いを借りて送信ボタンを押してみます。
これからも素敵な写真と記事、楽しみにしております。
Commented by Miyuki at 2014-01-03 15:10 x
*Kawazuさん
明けましておめでとうございます!
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
今年も沢山の先生スマイルを期待しております♪
Commented by Miyuki at 2014-01-03 15:11 x
*むしの日さん
明けましておめでとうございます! 新年早々、過分なお言葉に舞い上がっております……豚が木の上に登ったら降りられないんですがどうしたらいいのか(要は照れまくり)
そしてリンクを教えてくださって、本当にありがとうございます!! 私には何よりのお年玉です! 早速おじゃまさせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします~(歓喜)
改めまして、本年もどうぞよろしくお願いいたしますvv
Commented by ノンノン at 2014-01-04 03:03 x
うーん、そうなんでしょうね~、「ギャツビーという名前の、華麗な世界」を作り上げたかった男性の物語なんでしょうね。そういうふうに思ってギャツビーさんの心情を考えるとさらに切ない。。。うそ~、ギャツビーさん、幸せになってほしかったな~(だからこれはお話なんだって、私(笑))
Commented by Sarah at 2014-01-04 11:03 x
Miyukiさん、
明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。

華麗にそうに見えたギャツビー、グレイトにはそんな言葉の意味もあるんですねーーー。お嬢さん、さすがだな。(しみじみ)

それにしても美味しそうなお料理の数々、うらやましいです。荒野からの旅行帰りの私には眩しすぎる。(笑)
Commented by Miyuki at 2014-01-04 15:19 x
*ノンノンさん
私も私も! 本当にギャツビーはかわいそうで哀れでもう……(涙)
海外小説を読むと、ギャツビーというかフィッツジェラルドのことが結構出てきたりするんですよね。日本で言ったら太宰治的存在?なんて勝手に思ってたりします。多分、絶対間違ってる。
Commented by Miyuki at 2014-01-04 15:20 x
*Sarahさん
明けましておめでとうございます! こちらこそ、今年もどうぞよろしくお願いいたします~(深々)

いやいや、これは文芸部の意見ということで。でも実はあのすぐ後に、旦那が面白いラジオの録音を聞かせてくれまして。それがバークレーに住んでいる日本人の映画評論家さんの「ギャツビー」評で、この中で彼がアメリカ人にとってギャツビーとは、と解説されていたんですよ! 次回日記の冒頭にでも、また簡単に書きますね。

ご旅行、いかがでしたか? また楽しいお話を聞かせてほしいなあ♪ そう、荒野旅行、いこーる、食の砂漠紀行ですよね……こちらも最終日の今日の夜、ようやくまともなご飯が食べられましたよ……もー、食べたいものがなくて、お昼抜いたりしてましたから。
Commented by ノンノン at 2014-01-05 04:34 x
あ、いや、太宰治も耽美的な傾向があると思うし、似ている感じがするのわかります。ザ・スコット・フィッツジェラルド・ブック(村上春樹著 文庫になってます)は、フィッツジェラルドさんについて書かれた本なのですが、ご本人の人となりや「ジャズエイジ」といわれたフィッツジェラルドさんの生きたアメリカの時代の雰囲気がよくわかりました。太宰治は大正時代に少年、青年時代を送りましたが、大正時代に人々が感じていた「新しい時代なんだ」というはつらつと楽しくて開放されていて(でもどこか地に足が着いていなかったかもしれない)時代の空気と、アメリカのジャズエイジ時代の空気も、根本のところで強い共通点があるような気がします。
Commented by Miyuki at 2014-01-06 12:43 x
*ノンノンさん
うおー、そうやって解説してくださる知識、そしておマヌケ意見に寄せてくださる優しさも、さすがノンノンさん……! 本年もどうぞよろしくお願いいたします。今頃かよ(殴)
ジャズエイジ、私も好きな時代でもありますが、実はかなりのアメリカの方々もそう思っていらっしゃるんですね。それがフィッツジェラルド人気の理由、と↑の評論家さんがおっしゃっておられて。ノンノンさんのおかげで、「新しい時代」というキーワード繋がりが見えてまいりました。村上さんが書かれていらっしゃるんですか~、それは読んでみたいなあ。村上さんの小説は手を出さないくせして、エッセイは好きなのであります。……ファンの方に軽蔑されそうですな。


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