纏う鎧を脱ぎ捨てて (前)

「金を残して死ぬのは下だ。事業を残して死ぬのは中だ。人を残して死ぬのが上だ」
   ----- 後藤新平
       (日本人、政治家、1857年7月24日生まれ)


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先日Samantha-caさんが、Facebookでアップされていた、こちらの植物。
purslaneという名前で、雑草扱いだそうですが、Omega3が豊富ということで、最近注目を浴びているとか。
英語Wiki日本語Wikiの説明をご覧あれ。

ほほぉ、と拝見していましたら、なんと先日のファーマーズマーケットで売られていたではありませんか。
いかにも、どっかから引っこ抜いてきました的なお姿@泥つきで、1パウンド$2のお値段。
雑草にお金を払うのはちと悔しかったですが、少量買い求めてみましたです。

生でも食べられる、ということだったので、葉っぱを少し食べてみましたら、
ちょっと塩味で、ちょっとクセのある風味。ほんの少し、ドクダミっぽいような。

中東や東南アジアで良く食べられる植物だそうで、レシピを検索してみたら、色々とそちら系のお料理が見つかりました。
さて、何から作ってみようかなー。(腕まくり)

* * * * *

【アクティビティ】

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さて、前回に引き続き。
ゆかさんがシアトルからこちらに来られたのは、pyonさん主催による、きくちゆみさんのワークショップに参加されることが目的。
どおゆうWSか、といえば、Nonviolent Communicationの手法を使って、親子関係をより良いものにする方法を学ぶクラスです。
略してNVCと称されるこのコミュニケーションは、まだ日本ではあまり知られていないようですが、
日本語では「非暴力コミュニケーション」「共感のコミュニケーション」と訳されることが多い模様です。

私が最初にNVCの存在について知ったのは、きくちゆみさんのブログにて。
まだ日本には公認センターがなく、わざわざ渡米しては、ワークショップに参加して勉強されている、ということを拝読して、どんな内容なんだろう、と興味を持ったわけですね。




昨年の10月、きくちさんがこちらで様々なWSを開いてくださった中に、NVCの時間もあったのですけど、その時はどうしても都合が合わず、泣く泣くあきらめる羽目に。
そうしたら、なんとその後改めて、NVCのワークショップを何回か連続で行う、という企画を立ててくださって。
ハワイのきくちゆみさんから、スカイプでレクチャーを受ける、全8回の「共感のコミュニケーション勉強会」が、2月後半から4月上旬にかけて、開催されたのでございます。
きくちさんにもpyonさんにも、大感謝。

この時、シアトルのゆかさんも、スカイプで参加され。
私も途中、日本行きの為に3回欠席したものの、パートナーを組んだ方から、その間の内容を教えていただく形で、無事に8回コースを終えることができたのでございますね。

そしてこの夏、再びベイエリアを訪問された、きくちさん。
ハワイのご自宅に福島からの子供達に滞在してもらう、「ふくしまキッズハワイプロジェクト」を開催されるので、その資金を集めるという目的もあったのですが、
そのプロジェクトを応援し、また一度直接お会いしたい、というお気持ちもあって、ゆかさんは、日程の合ったこのWSを選ばれましたので。
運転手を勤める私も、この日に参加となり、また学びの一時を過ごさせていただいたのでございます。


この日の記録の前に、8回コースで学んだNVCの基礎の基礎を、まず先に。
NVCは、アメリカのマーシャル・B・ローゼンバーグ博士によって開発された、自分自身と、そして他人とより深く繋がる為のコミュニケーションの手法です。
概略は、Wikiさんの英語版日本語版をお借りします。(いきなり手抜きか)

NVCでは、
「あらゆる人のあらゆる行為は、なんらかの『必要(need/ニーズ)』を満たす為に行われる」

という考えを大前提とします。
自分のニーズ、他者のニーズ、それぞれを把握し、理解し、認めていくことによって、本質的な繋がりを得て、協力し合う間柄になること。
平和運動家でもあられるきくちさんは、「これこそ、世界平和の為の最高のツール」とおっしゃいます。

NVCは、全く新しい「言語」である、と言われていますが、その言語は2つの部分から成り立っています。
1つは自分、もう1つは相手・他者、ですね。
そしてどちらも、
・観察(Observation)
・気持ち(Feeling)
・必要(Need)
・お願い(Request)

の4つの要素で構成されています。
この4要素に意識を集中することで、そして他者もこれらに集中するように援助することで、円滑なコミュニケーションを生み、心を通じ合わせよう、というわけです。

自分側においては、
・自分を観察し、
・抱いている感情に気づき、
・何を本当に必要としているかを明確にし、
・人生を豊かにする為の要求をする

というプロセスになるのですが、これが他者に対しての場合は、
・相手を共感をもって観察し、
・相手が抱いている感情に気づき、
・相手が本当に望んでいることは何かを明確にし、
・相手の要求が何かを理解し、受けとめる

というプロセスを基本とします。
便宜上、「言語」という言葉を使っていますが、勿論、厳格な意味での「言葉」でなくても、このコミュニケーションは成り立つ、ということは、言わずともおわかりかと思います。

私達が嬉しく感じる時は、私達のニーズが満たされた時です。
私達が怒りを感じるのは、私達のニーズが満たされなかった時です。
では、この「ニーズ」をいかに正確に把握するか?
これが難しく、かなりのトレーニングが必要、というか、恐らく一生訓練し続けていくことになるんだろうなあ……と、いきなり遠い目ですみません。


「自分/相手の観察」をできるだけ正確に行わないと、ニーズは見つけられないのですが、
この過程を妨げるのが、自分が加えてしまう「評価」や「解釈」です。
「観察」と「評価」を区別する為に、NVCでは、以下の3種類の「言葉リスト」が用意されています。
このリストに載っていない「言葉」は、「評価」が含まれている可能性がある為、避けた方が無難である、という参考になるのですね。
1. 必要が満たされている時に体験する「気持ち/感情」
2. 必要が満たされていない時に体験する「気持ち/感情」
3. 普遍的な人間の「必要」

それぞれ、気持ちや必要を表現する「言葉」が並んでいるリストで、例を挙げると、
1. やさしい、夢中だ、びっくり、いきいきした、嬉しい、やる気
2. 心配、不愉快、うんざり、ぼんやり、退屈
3. 認めてもらうこと、思いやり、支え、喜び、休息

これらは「未完成」なリストで、これから追加がある可能性も大いに残しておりますし、
全ての感情を網羅したものでも、何らかの縛りを与えるものでもありませんが。
勉強会では、このリストを見ながら、リスト内の言葉を用いて、「観察」や「気持ち」を表現したり、相手の「必要」を表現したり、という練習を繰り返しました。

それ以外にも、「What's alive in you/us?」ということに集中しなさい、ということも。
今、その瞬間に、心の中で主張しているものは何だろう?
過去でもなく、未来でもなく、常にその瞬間にフォーカスするのが、NVCの方法です。
ですから、「いつも~」という言葉も、禁句の一つであるわけです。


4つの要素の表現をNVCの第一段階とすると、第二段階にあたるのが、「共感」です。
他者には「共感(Empathy)」、自分には「自己共感(Self-Empathy)」
「相手の気持ちや必要を推測することによって、相手と結びつくプロセス」であるわけですが、これを自身にも行うところが、大事なポイントです。

自分の内なる声に耳を傾け、余計な「自己評価」を取り除き、ありのままを「観察」する。
そうして、自分自身の「感情」や、本当に求めていた「ニーズ」とつながるようにする。
これが日本人には、文化的に難しい面がある、と、きくちさんがおっしゃっていましたね。
謙虚で、自己批判精神が強く、感情をありのままに出すことに抵抗を覚える人が多い、という理由から、ですね。

「~ねばならない」という気持ちは、「評価」です。
「自己共感」と「自己批判」は、完全に別物です。
「こうでなくてはいけない」というものは一つもなく、あるのは「ニーズ」だけ。

「自己共感」という根がしっかり張ってこそ、より広範な「他者への共感」が可能になります。
自分の気持ちとニーズを、目をそらすことなく直視して、きちんとつながること。
そのことが、より深いレベルでの他者への共感を生み出す力となるのです。


思いっっっきり、はしょりにはしょりまくりましたが、とりあえずこんなところとさせていただいて。
次回はNVCの手法を、どうやって親子関係に応用できるか、というワークショップの記録をば。
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by senrufan | 2013-07-24 04:29 | Trackback | Comments(4)
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Commented by KawazuKiyoshi at 2013-07-26 14:46
精力的に、夏を乗り切っていますね。
忙しいほうが、なんだか生き生きしてますね。
色んな草は、ほとんどが食べ物になるとおっしゃる人もいます。
挑戦も好い。
今日もスマイル
Commented by Miyuki at 2013-07-27 10:12 x
*Kawazuさん
いえいえ、先生のご活躍ぶりに比べたら、ほんとに自堕落に過ごしているのですけど(恥)
でも、知らないことを教えてもらえる、というのは、しみじみ幸せなことだなあ、と思います。
確かに、野草も含めて、相当数の”食べられる植物”がありますね!
人体実験という名の挑戦も良いかもしれません。(え!?)
Commented by KawazuKiyoshi at 2013-07-28 16:25
大雨は大変でしたが
どうにか家は無事のようです。
お気遣いを感謝いたします。
明日は期末試験。
夏休み前の最後の仕事です。
お元気で。
今日もスマイル
Commented by Miyuki at 2013-07-29 13:46 x
*Kawazuさん
そうですか、良かったです~。ほっとしました。
あと一息で夏休みですね!
きっと夏は夏で、沢山のことに取り組まれていかれると思いますが、まずはゆっくりお休みくださいね~。


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