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くぐる暖簾を掲げたら (11)

「欲望は、海水を飲むことに似ています。
飲めば飲むだけ、喉が渇くのです」
   ----- ダライ・ラマ14世
       (チベット人、宗教家、1935年7月6日生まれ)


7月4日は、アメリカの237歳の誕生日。(ぱちぱち)
あちらこちらで、楽しいお祝いが聞こえてきた日でございました。

お嬢が、「今年は初めて独立記念日を忘れてたなあ」と、しみじみ言いながら、
全然残念そうじゃなかったことも、印象に残りましたネ!(ハツラツ)

我が家は、というと、ここのところ連続で、Sarahさんご夫妻とSan Francisco Symphonyの独立記念日コンサートに行ってたのですが、
今年は、さすがにもういいかあ、と訪問せず。
ただ、やっぱりこの日あたりでお2人にお会いできたら、という思いがあり、
2日後の土曜に、「みぎや」でにぎやかに宴会をいたしました。

以下は例によって、この時ばかりは、たまってる過去日記を差し置いて、珍しくリアルタイムでの記録でございます。

* * * * *

【料理】

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数日に渡って、熱波に襲われていたベイエリア。
カウンティから電話で、「独立記念日を戸外で過ごす時は、帽子と水、日焼け止めを忘れないように云々」というメッセージが回ってきたぐらい。

でもって、その真っ最中にみぎやのメニューを考えたもんで、思いつくものは、サラダとかサラダとかサラダばっかりで。
結局、ローフード多め・地中海系・最後にあったかいモン、な組み立てになったとさ。
のほほん、と構えていたのは、Sarahさんが持参されるお料理が心の支えになっていたから、に他ならない。(正直)




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そして、お料理だけではない、すんばらしいお土産が。
ビールがお好きなお2人から、お薦めペールエールを3種類も。旦那も私も、喜んだのなんのって。
暑さにふさわしく、ビール祭りの開催だ。

どれも美味しかった上、とにかく香りが素晴らしい。
泡もクリーミーで、味はコクと深みがあって、思いっきり楽しませていただきましたです。
うー、ビアパブに行きたいなあ。


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乾杯のお供は、バゲット&ブリーチーズに、アプリコットの酵素ジャム
庭に大量のアプリコットが生ってくれたおかげで、酵素ジュースも楽々仕込めたの。しかもこの暑さで、すごい発酵力。
その酵素がしゅわしゅわのジャムは、すでに杏酒の風味。


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今回のみぎやは、新しく買った清野玲子さんのレシピ本から、色々と。
おつまみ用には、ひよこ豆のスパイシースナックを。
炊いたひよこ豆を素揚げして、カレー粉やパプリカをまぶしたの。
レシピのおかげで、後引く旨さであったけど、個人的には、もうちょっと豆を固めに炊けば良かったなあ、と反省。

このあたりで、あれ、こんなに地味な食卓な予定だったっけ、と首をひねったんだが。
Sarahさんディッシュが登場したら、そんな疑問は露と消え。


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メキシカン・ビーンズサラダ、大好きだ。アボカドたっぷりで、嬉しいのだ。
適度にスパイシーで、トマトは甘く、がつがつという勢いでいただいた。


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更にもう一つ、目にも美しいメニューは、帆立のマンゴーサルサのせ
見るからに新鮮で大きな帆立に、甘さと辛さが絶妙なサルサが、非常にマッチ。
シラントロは苦手なくせして、サルサには絶対入っていてほしいのだが、このシラントロ率もばっちり。


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ローパスタ2種は、まずケルプヌードルサラダをば。
タヒニや味噌で作ったソースを絡めて、ちょっとバンバンジー風?
すいません、適当に作りました。(殴)


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こちらは、Mika先生の大好きなレシピで、マリナラソースのローパスタ
パスタには、ズッキーニと大根を。
この夏、もっとローパスタソースのレパートリーを増やしたい所存。


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揚げ物をもう一つ、清野さんレシピのベジタブルパコラ
ブロッコリー、カリフラワー、ズッキーニでやりました。
パコラかパコダか、日本名の呼び名は難しい。

Garbanzo Bean Flourにクミンパウダーなどを混ぜた衣で、野菜を揚げるの。
パコラ自体は何回か作ったことがあるんだけど、ひよこ豆の粉では初めて。
グルテンが出ないから使いやすいし、さっくり揚がって気に入った。


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メインの1つは、サーモンのシチュー
ヴィーガンじゃないよー、ないんだよー。(主張したいらしい)

先日tamachanに、とっても良い和食レストランに連れて行ってもらったんだけど。
その時、ワイルドサーモンのかまをどーん!とお土産にくださって、感動しきりであったのね。
どういう風なお料理が良いと思いますか?とうかがったら、野菜と一緒に圧力鍋で炊けば、骨まで食べられるわよ、と教えてくださったので、それを実行してみたんだな。

まずはサーモンだけをことこと炊いて、大きな骨は取り除いた後で、野菜を加えて、また炊いた。
おかげで、小さめの骨はそのまま食べられる、ほろほろ具合。
ちょっと味が薄めになっちゃったけど、Sarahさん達には気に入っていただけたようで、一安心。

大切なお土産だから、大事にいただきたかったの。
そのお店の記録も、早く書きたいなあ。


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写真がボケてしまったけど、清野さんレシピの、ひよこ豆のスパイシーピラフ
なんでひよこ豆続きか、と言われれば、お豆レシピの本だから。

玄米に、ひよこ豆や玉ねぎ、にんじん、ドライトマト、スパイス類を混ぜて、これまた圧力鍋で炊く。
出来上がるまでわからない、ひやひや感が苦手なので、あまり炊き込みご飯は炊かないのだけど、
それをお客様が来られた時に、ぶっつけ本番で作るって、どおゆうこと。(きっ)
でも、なんとか普通に出来てて、これまた一安心。


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デザートもやっぱりローで、仲園さん&山口さんのレシピの、3種のベリートライフル
最後だけ、ちょっと独立記念日風に、星条旗カラーでね。

チョコ風味のクランブル、ベリーソース、カシューナッツクリームを重ねるこちら、ベリーが旬になった今こそ、楽しみたい。
フルーツが豊富な、カリフォルニアにいられる喜びを噛み締めるレシピでもありますな。


いつものことながら、話が尽きることない、楽しい楽しい数時間。
お2人とも、ちょー多忙スケジュールの合間の貴重なお休みに、私達にお時間を割いてくださることの幸せよ。(しみじみ)
そう思うと、何かイベント的なことの方が更に良いのか、と思ったりもするのだが、
こうやっておしゃべりしていることが楽しくて仕方がないので、やっぱりいっか、とにっこりしちゃうのだ。

で、お2人が帰られた後で、冷蔵庫を開けてみたら、出し忘れたジュレサラダをそこに発見して、絶叫・愕然。
ふえええん、ドレッシングにちょっとだけ苦労したメニューだったのに。でも大したことないけど。(あっさり)
道理で、何か足りない感がしたハズだよ……

ブログで日記をつけ始めて、今日で9年経ったのだけど、果たして10年目まで続けていけるのか。
そんな大いなる不安を押し隠し、まずは遅ればせながら、
Happy Birthday, America!
と唱えておくのだよ。


     07/06/13 史佳ちゃん&愛輝さんのご来店
by senrufan | 2013-07-06 14:12


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