小さな足が、海を越え (1)

「大地は、できるだけ多く者を養うために人類に与えられたのであり、ある民族や国民が自らの生活と安らぎのために必要とする以上に他者が欲するものを抑制する権利などない」
   ----- ジェームズ・モンロー
       (アメリカ人、政治家・第5代米国大統領、1758年4月28日生まれ)


日本の大学のHPで、英語のインフォメーションがアップされている学校もありますよね。

例えば、日本語ならごく一般的な、学部名。
専攻によって分かれる前の、法学部とか理工学部とか、あの大きなくくりの表現が、
英語ではこう表現するんだー、と興味深かったりします。

が、お嬢の志望する文学部の英語訳で、こんな表現がありました。

「Faculty of Letters」

英語ダメダメな私ですら感じる、すんごおおおおい違和感。
なんか違うなんか違うなんか違うなんか違うなんか違うなんか違う………

* * * * *

【学校】

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3月分の記録が終わりました、ので。 ので。
そろそろ、帰国子女受験体験について書きたいのです、けど。 けど。

どーーーーしても気が乗らないというか、気が進まないというか。
や、残しておきたい気は満々なのですけどね。

正直、上手くまとめられる自信がゼロ、なんですよ……無理むり、オレにはムリー、みたいな。
そんなグズグズ感を少しでも払拭すべく、トップに可愛い犬の写真を(意味ねえええぇ)

無理感いっぱいなのは、どこから切っても、どこから手をつけても、
それが四方八方に波及してしまう、というか、日本とは・アメリカは、みたいになってしまうというか。
ただでさえ思考散漫型であるのに、これはもう、どうしようもなく広がってしまうだけで。
しかも、結論があるわけではない上、白黒さえはっきりつけられない、グレーだらけな思いのみ。

かと言って、お嬢がその時々に話してくれたことなど、自分的に残しておきたいものも、色々ありますから。
ぐだぐだぐだぐだの羅列であっても、あとで読み返した時に頭を抱えるようなものであっても、
少しずつ書いて残していくしかないのかなあ、と。

そんな感じですので、どうかお許しくださいませ。
って、誰に何を謝ってるんだ、っつー話なんですが。




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何から始めましょうか。
時系列的に最初から、ということで、まずは推薦状の話あたりから。

大学の帰国子女受験の願書や入試は、学校によってそれぞれなんですが、
大体必須とされるものは、高校の成績表、卒業証明書(または卒業見込証明)、推薦状。
そしてTOEFL結果に加えて、各国の統一テスト結果。これはアメリカなら、SATですね。ACTは、まだ受け付けられてないような。

アメリカの大学に願書を出すのは、シニア(高校4年生)の時の10~12月あたり。
学校内に、Registerという担当職員がいるので、その人に成績表など、学校が用意するべき書類を、皆が一斉に頼むわけですよ。

その中の推薦状ですが、これはアメリカの大学も必須でありまして。
役職のある先生や外部の誰かにお願いしたり、自分と仲の良い先生にお願いしたりと、これは自分で各々交渉&依頼するのでございます。


日本の帰国子女受験の場合、願書を出すのが、私立だと7月から、国立は11月ぐらいから。
なのでお嬢は、高校の皆とは完全にスケジュールがずれる為、推薦状を書いてほしい先生や、担当のカウンセラー(進学の)やレジスターの皆さんに、事前にお願いに回っていたんですよ。
事情を話し、5月に正式にお願いにあがりますのでよろしく、という内容で。

アメリカ大学受験時期に、一般生徒と一緒にお願いできれば、学校側も楽だったのでしょうけれど。
帰国子女入試要綱が発表されるのが5月以降で、その時にならないと、お願いしようにも、書式もインフォもないんですよね。
ようやくオンラインで発表されたら、それっとばかりに必要書類を確認し、学校や先生に記入してもらわなければならない書類をダウンロードして、ようやく正式に依頼ができたのでございます。

といっても、それで先生をせかすのも申し訳ないので、お嬢は前年度の推薦状の書式を印刷して、
3月ごろに各先生に、まずはこれを参考に下書きをしておいてください、とお願いしたんですけど。
この時点で、すでにぶっとぶ内容だったんですよ、これが。


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アメリカの大学の推薦状というのは、Recommendation Letterというのですが、文字通り「手紙」でありまして。
推薦する先生が、その大学に宛てて、○○はこういう生徒で、こういうところが素晴らしい、とつらつらと書いてくださるものなのです。
といっても、生徒が学校でどういう活動をしてきたか、などの個人的な履歴などのインフォを元に、どういう風に書いてほしいか、といったリクエストも含めた上で、書かれるLetterなのでございます。

一方、日本の大学の帰国子女受験の場合。
お嬢が願書を出したのは、結局3校だけだったので、そこに関してしかわからないのですけれど。
推薦状の書式というのがオンラインで用意されていまして、これがレターどころか、なんとアンケートのように、一問一答で記入しなければならないようになってるんですね。

しかも、その質問が。
「・この生徒は、クラスの何人中、何番目の順位の生徒ですか?」
「・この生徒がそちらのお国の大学に行くとしたら、どの大学がふさわしいと思いますか?」

お嬢も私も、絶句の一言でございました。

結局お嬢は、推薦状をお願いした先生方のオフィスに行って、口頭説明をしたのです。
先生方全員の爆笑を誘ったそうでございます……(そっと涙をふく)
一人の先生には、「アジアの大学ならそういうもの、というイメージがあるよ」と言われた、とゆってました。

ちなみに先生方全員、その項目については、「N/A」とご記入されたとか。うん、正しい。
そして、これ以来お嬢は、「日本の相対評価主義」に違和感を覚え、大いに悩まされるようになるのでありました。


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あくまで推測、なのですけれど。
日本の大学の入試は、センター試験と当日試験という、学力テストの結果で決まるもの。
なので、帰国子女受験の生徒の学力をも、なるべく一般入試の生徒の基準に近づけて判断したいのだ、ということではないか。

これは、なるべく全員をフェアに扱いたい、といえば聞こえは良いのですけど、
意地の悪い見方をすれば、それ以外の要素で、生徒の良し悪しを判断できないのではないか、
テスト結果の数字以外で判断する自信がないのではないか、と思ってしまうんですね。
お嬢が願書を出した大学では、面接が入試項目であったにも関わらず、こういう質問を投げかけてくる理由について、そんなことを邪推せずにはいられませんでした。

最初にこの質問を目にした時、とにかく、恥ずかしい、という気持ちにいっぱいになりまして。
日本の大学は、人を見る目に自信がない、と公言しているようなものだよーっ、とジタバタ悶えまして。
いろんな人にこの話をしては、皆で「恥ずかし~~~」と合唱してたのですけど。
それから色々あった今では、こういうことを全てひっくるめて、「日本」なのだ、という気持ちに落ち着きつつあります。

や、前からそう思ってはいたのですが、以前のような羞恥心を伴った気持ちではなく、
日本という国のやり方、日本が求めて積み重ねてきたもの、などへの改めての思い。
グローバルだの国際化だの言うわりに、ピントがずれてるんだよねえ、といううんざりした気持ちが高じたのか、そんなことを感じる機会が増えてきたようにも思います。

*-*-*-*-*-*-*-*-*

と、そこから話が斜めに拡散していく前に、ここで一旦締め。
めんどくさいので(またか)、この記録については、タイトル統一のシリーズで進めるです。
日本滞在記の合間をぬって、こっそりと。

ううう、次は何について書けばいいのだ……(おおっぴらに悩んでる)
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by senrufan | 2013-04-28 14:09 | Trackback | Comments(6)
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Commented by tomi at 2013-05-01 14:40 x
miyukiさん; こんばんは。
大変ね、子供が居ない私には実感が沸きませんが でも友人達の話では結構耳学問になっていますね、SAT が 一番大変と言いますよ~ いくら'試験が良くても 先生の推薦がものを言うといっていますね と なんだか 蚊帳の外からの感想です。
でも 日本語をマスターしたお嬢さんはリッパですよ、私の友人達の子供さんは 結局のところ カレッジに入り2年後には ジャンプアップ で 4年生に行かなければならない子が居ますし
又 奨学金では やはり成績がものを言いますから 友人の子は
UCLA を出るまでガールフレンドも作らず夢中で26時間勉強しないと 10番以内に入れないからそれでは 奨学金を受けられないと昔泣いていましたが 彼 頑張って 今は CPA の仕事について居ます、と共に 親は 毎年1万ドルの奨学金は大変助かったと言って居ます。 UCLA は今は 年間 5万ドルに跳ね上がりどうするのでしょうね? USC (私立)は6万ドルだそうで しかしこの学校は 医学部とサイエンス がしっかりしていますから 将来は安泰ですがこの金額もう学問もやめようかな~と考えます。
Commented by Miyuki at 2013-05-02 12:59 x
*tomiさん
こんばんは!
私もアメリカの大学については耳学問そのものなのですけど、今ではSATはあまり重視されないとか、それより学校内外での活動が一番大事とか、年々大変になってきているなあ、と思ってます。どれだけ要求されるんだろう、というのと、これをまたこなしてしまう子供達って……と感心するやら同情するやら。日本の学校しか知らない私には、めまいがするような勉強ぶりですよねえ……
UCの学費値上げについては、もう目を見張るしかないですね。公的援助がほとんどであるUCより、寄付が集まる私立の方が、かえって学費が安くなったりしてますものね。奨学金を獲得されたお子さん、本当にご立派です! そういう返還不要の奨学金が色々あるのも、アメリカの良いところですね。
日本の大学を選んたうちの娘は、とりあえず学費では親孝行してくれました(笑)
Commented by tomi at 2013-05-02 13:37 x
miyukiさん; 又伺いました、そうですね 私はこの頃沢山の学生が ボランテイア活動に来ます、何故か聞いたらこれが 単位につながるし、又 推薦も良い点が取れると聞きました と 今の子はノホホンとは勉強だけしていれば良いのでなくもっと他に努力する事が義務付けられて居ます、マアー若い内はやってーとおばさん言います、私だって月謝はおばあちゃんに借りて卒業後は一生懸命働いて返したんだから(笑)。私の世代のご婦人はお家の経済状態がよければ どの様な学校を出られても働かなかったですね。
私は 商学部を出てすぐに働きました、経理が出来ると言います事は強みです、その後夫と結婚して アメリカ駐在を15年そのあとは彼が商社を辞めて独立したので共に働くと、何か働いているばかりですね。
今はなんとなく健康になる努力中....。ロシアの 夏の宮殿 をUPいたしました、お暇の折は起こし下さい、なんてギンギラギンの宮殿かと驚かれますよん;
Commented by Miyuki at 2013-05-03 02:51 x
*tomiさん
やっぱりどこも学生さんはえらいですね~! 下心アリアリであっても(笑)、必ず学びはあるはずですし、それを続けられるというのは大したものだと思います。おおお、tomiさんのおばあさまは果報者でいらっしゃいますね~vv 
実学をますます重用しつつある日本では、経理の勉強も人気なのでしょうね。ご自分の糧をご自分で、ということをきちんとなさっていらっしゃるtomiさん、尊敬します~。
先ほどブログにおじゃましてまいりました。ほんとにギンギラの宮殿が!(笑) 目の保養でございました。
Commented by かん at 2013-05-07 04:25 x
日本の大学のアンケート様式の推薦状、さすがの私も失笑です。昔から日本ではそういうのが一般的なんですか?(笑)
私は中学から日本の私学だったので公立は知りませんが、成績評価は絶対評価と相対評価の混合で、席次制度はなかったです。(当然席次発表もなし) 中間や期末テストの点数が70点の子が次回のテストで平均点を73点に上げれば表彰されましたし(本人の努力を評価)、逆に95点の平均点の子が平均点を90点に下げればさぼりを反省のために居残り補習。生活面&全人評価もありましたし、座学より実学重視な場合も。。。テスト以外にもたくさんの部分からその生徒の総合評価をしていた学校でした。30年以上前の話です。。。
例えばCupertino学区では美術教育がないそうで、いざとなるとやはり情操教育<テストの点数、かと哀しく聞いていましたが、日本でも情操部分や人間教育より点数を追う傾向がまだまだ強いのですね。勉強になります。
Commented by Miyuki at 2013-05-07 10:36 x
*かんさん
私も現役生の書類様式は全く知りませんので、どうなんでしょうね。ただ、こちらに挙げたのは、あくまで帰国子女向けですので。
かんさんが在籍されたような私立の学校では、学校次第でいろんなことができたと思うのですけど、公立はいろんな”しばり”のせいで難しくなりますよね。教育改革が言われ続けて、一体何年経ったかなあ、です。自分と同年代の方々が運営側に立っている頃だと思うんですが、彼らが自分の頃の方針を良かれと思っているせいもあるのかな、とか。
こちらは学区ごとにカラーが異なりますので、学区選びが重要となりますが、少なくともそこで選択できる余地があるのは救いかもしれませんね~。


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