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積もる話の演出に

「方向を間違えたり、やり過ぎたりしないようにするには、まず『本当は重要でも何でもない』1000のことにノーと言う必要がある」
   ----- スティーブ・ジョブズ
       (アメリカ人、経営者、1955年2月24日生まれ)


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マクロビ仲間のIkuraちゃんが引っ越す時に、蕗の苗をいただきました。
プランターに植えた後、ナニモノかに食べられて、根しか残らなかったという悲劇に見舞われましたが(おんのれええええ)、その後もまた無事に葉が出てくれて、冬の間は枯れて、となっていたんですよ。

暖かくなってきて、気づいたらちょこん、とつぼみのようなものが。
そです、ふきのとうが出たのです。

天ぷらにしたいところでしたが、1つしかないので、諦めて。
さっと茹でてアク抜きした後、味噌とみりんを軽く煮詰めたものに刻んで混ぜて、蕗味噌を作りましたです。

全部で大さじ3杯ぐらいしかない味噌でしたけど、香りの素敵なことったら。
はと麦入りの玄米ご飯を軽く握って、上にちょこんとのせて、しっかり拝んでからいただきました。
春の香りと味でした。



あ、また料理ブログのネタを減らしてしまった。(ちっ)

* * * * *

【レストラン】

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ブログを通して知り合った、LAにお住まいのアヤコさん
もう何年になるかなあ、というぐらい、大切な時間を積み重ねていっているお付き合いなのだけど、実はオフでお会いしたことは、過去1回限り、それも30分ほど。
メールやコメントでアヤコさんが下さる言葉が大好きで、いつも感謝しきりの私には、その1回が、好意の更なる後押しになって。
いつかゆっくり、もっとじっくり、と、ずっと願っていたのだよね。

そうしたら、なんとこちらに来られる機会があるので、その時にお時間をとってくださると。
大喜びでデートの場所を決めようとしたら、日曜の昼間ということで、お薦めのお店はお休みのところがほとんど。(愕然)

こんなことでは、意中の彼女にフラれてしまう。
思春期男子より焦った私、日曜ブランチで人気のお店を幾つかご提案。
その中でアヤコさんが選ばれたのは、ミシュラン1つ星のレストランだったのだ。




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白と焦げ茶のコントラストに、暖かい陽射し。ゆったりした雰囲気が、とても良い。
再会が嬉しくて、メニューそっちのけでおしゃべりしたいのを必死にとどめながら、2人で幾つか選んだよ。
サラダにオムレツ、パンケーキ。その後は、デザートまで頼む気満々で。


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Bosc Pear and Pomegranate Salad
ヨーグルトソースの上にのせて、フリゼを散らして、ミント風味付き。

シェアするから、と言っておいたら、ちゃんと2皿に分けて、サーブしてくれて。
熟し度がばっちりな洋梨に、多すぎないソース、加えすぎない調味料。
シンプルなように見えて、実はしっかりポイントを押さえてる。


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French Omelette with Fines Herbes
上には、ブリーチーズがおすまし、鎮座まし。

フランス料理道は、オムレツに始まり、オムレツに終わる、という伝説があるぐらい(嘘です)、シェフの技量がわかってしまう、プレーンオムレツ。
でも、それを判別できる舌がない私が食べてもなー、なんだけど、このオムレツは、とても美味だった。
余計なものが入ってない味、と言えばいいのかな。

焼き具合は好みによるだろうけれど、こちらはふんわりと、でも具が流れるような柔らかさではなく。
私はこれぐらいが好きであったのと、何より優しい、という言葉がぴったりな味わいに、ほっとした。


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Sugar Pie Pumpkin Pancakes
ペカンナッツ入りのバターがのってます。

シロップも一緒に出されたんだけど、かぼちゃ入り生地のほのかな甘さがちょうど良かったので、使わずじまい。
ふんわり、と空気感があるのに、適度なもっちり感も残してて、これも美味しいねえ。
えらぶらない、上品なパンケーキ。


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デザートと飲み物も、追加でお願い。
アヤコさんはコーヒーを、私はCamellia Blossoms
一瞬、東洋茶をお願いしたっけ?と焦るような、鉄瓶でサーブされました。
いっぱい入ってて、まったり満足。


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デザートは、2品頼んだよ。
1つ目は、Warm Beignets。ベニエこと、揚げドーナツ。
Tahitian Vanilla Anglaiseと、Huckleberry Compoteの、2種類のソースが添えてある。

ころん、と一口サイズのベニエは、空気感が残っている軽い揚げ具合で、まぶした砂糖も品が良く。
バニラソースも甘すぎず、ハックリベリーはきちんと甘酸っぱく。
つけても美味しいけど、そのままでもOK。


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ウェイトレスさんがお薦めだった、Warm Spiced Chocolate Cake
Horchata Ice Creamと一緒にね。
このオルチャータというものを全然知らなくて、アヤコさんに初めて教わったんだけど、チャイのような風味で、んまいのだ。


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ケーキの中は、こんな感じ。フォンダンショコラ、だったのね。
さすがにこれは甘かったけど、しっとり・どっしりケーキの食感が良かったし、キャラメルソースのコクもグッド。


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どれも、すごく美味だったー。
穏やかで優しくて、ゆったりと作られたメニューは、職人技。
アメリカンなお店であるのに、といったら失礼だけど、”過ぎる”ことないお味に感動だ。

あとね、お店の人達がとても良くってね。
担当してくれた、凛々しいお姿のおばさまは、ざっくばらんな風でいて、礼儀を忘れることなく、気が利いて。
お客様が出た後は、テーブルクロスを替えるだけでなく、なんとアイロンまでかけてたよ。


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バーカウンターと暖炉も素敵なお店は、ブランチも大人気で、ほとんどのテーブルが埋まってて。
お隣のテーブルでは、ハッピーバースディのお祝いの真っ最中だったんだけど、主役にサーブされたマカロンのお皿が、すごく可愛かったのだ。

何より、アヤコさんといられた時間が、お店の好印象に思いっきり拍車をかけているのは、言うまでもない。(堂々と偏見)
次はいつ会えるかなあ、私もLAに行きたいなあ。
別れて間もないのに、すでに次の機会を、首を長くして待つのだよ。


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The Village Pub
2967 Woodside Road
Woodside, CA 94062
by senrufan | 2013-02-24 14:04


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