大地に根を張る方法を

「正義って相手を倒すことじゃないんですよ。
アンパンマンもバイキンマンを殺したりしないでしょ。
だってバイキンマンにはバイキンマンなりの正義を持っているかも知れないから」
   ----- やなせたかし
       (日本人、漫画家、1919年2月6日生まれ)


都教育委員に就任する乙武さんの教育への厳しく暖かい信念

ちゃんと覚えてなくて悔しいのですが、以前に聞いた言葉。

「傷を負った時、こんな傷ができたと人に見せて泣くのが子供、
傷が癒えた後、こんな傷があったと見せるのが大人」

乙武さんの記事を読んで、なぜか思い出した一言です。

* * * * *

【アクティビティ】

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LAにいらっしゃるマクロビオティックの先生、河合さん。
pyonさんのおかげで開かれた、ベイエリアでのマクロビお料理教室に参加したのは、昨年の3月下旬のこと。

数ヵ月後、今度は完全に「ベイエリアでマクロビ教室を」という目的の元、数日間に渡って、こちらに滞在され、数回のお料理教室や講演会、交流会をこなしてくださったの。
それもこれも、pyonさんの企画力とご尽力あってこそ。本当にありがとうございます!(心からの感謝)

勉強熱心で、食への意識が高い方々が多くおられるこのエリア、早速沢山のお申し込みがあったそうで。
その中で私は、Mikaさんがご自宅を提供してくださった教室に、大切なマクロビ仲間達と参加できたのだ。




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前回は、全材料の下ごしらえから、であったけど、今回はほとんどの材料は、先生が準備を済ませてくださって、幾つかの食材のみ、ポイント説明しながらの、デモ形式。
なので、自分で包丁を握ったりすることはなかったのだけど、その分、先生の手際とお話に集中することができて、また楽しくも学びいっぱいのひと時になったのだ。


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今回のテーマは、「マクロビオティックでホリデーミール」
スープ、メイン、サイド、デザートの、華やかな4品を習ったよ。

日本の伝統食をベースにしたマクロビだけど、こうやって西欧的なイベントでも何でも、柔軟に姿を変えられる。
必要なのはその姿勢だから、お料理の形式や名前じゃないんだな。
というより、元々「こうあるべき」という姿にしばられたり、理屈をこねたりするようなものじゃない。
しかし、マクロビを実践している人の中でさえ、そのことについての姿勢は、様々だ。


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そんな意見の対立を目にしたり、何気ない一言をもらったりすることで、そうじゃないと思うんだけどなあ、と悲しくなることもあるのだけど。
河合先生のお料理教室は、そういう些細なささくれを、さらりと癒してくれるのだ。


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栄養の成分表は物理的なもので、”命”はそれだけで計れない。
種が芽吹いて、育っていく過程で、それまでになかったものが入ることで、実ができる。そのことの意味を考える。

ゆったりと流れる時間の中で、でも着実に調理を進められる、先生の手。
前も思ったけど、先生の手つきが、とても美しくて見惚れるの。
食材を手に取る時、切る時、混ぜる時。
緩急豊かにこなされるその手には、なんというか、食材への思いが自然に表れていて、胸がほっこり温かくなるんだな。

ああいう風に料理された食材は、幸せだなあ、と思うんだ。
マクロビオティックの「食べ物」とは、食に限らず、自分を取り巻く環境全てを指すもの、と考えれば、余計にね。


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そうして出来上がった、ホリデーメニュー。
七面鳥もチキンもなくたって、十分過ぎるご馳走が並んだよ。


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最初のParsnip Cream Soupから、大好評。私も、これが一番気に入った。
白人参とも言われるパースニップ、たまねぎ、昆布&椎茸出汁。ほとんどこれだけで、滋味という言葉がぴったりのスープの出来上がり。
ホリデーらしく、ビーツとアルグラ、グリーンピースで、おめかしも。


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主菜のHoliday Stuffed Squash
かぼちゃを丸ごと蒸している間に、ハーブ風味のクスクスを調理。
野菜が沢山で、クルトンに見立てた高野豆腐も入ってる。

このハーブクスクスが、美味しいの。香りが豊かで、優しくて。
これだけで、丼いっぱい食べたいよ。
今まで食べたスタッフドかぼちゃは、大体甘い系だったので、ちょっと違和感もあったけど、素材の旨さでいけちゃうよ。


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見た目に楽しいCandied Sweet Potato Medleyは、3種類の芋を使ってる。
それに芽キャベツを加えて、かぼちゃの種をアクセントに。
芋によって、味わいと食感が違うのが、食べていて楽しいね。


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最後のデザートは、Apple Pecan Pie
挽き割り小麦(Bulgar Wheat)で作ったクラストに、りんごとレーズン、寒天で作ったフィリングを詰めて、上にペカンナッツを並べたもの。

最後に軽く焼くだけ、なパイは、焼きしめた小麦製品より、身体に優しい仕上がりで。
葛粉と寒天でとろみをつけて、りんごの自然な甘みがじんわり浸透してるのだ。


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食事しながらの談笑の間も、私達からのいろんな質問に、誠実に答えてくださって、これも大切なレッスン。

良く言われるのが、「~はダメ」という言葉。肉や魚はダメ、白米はダメ、白砂糖はダメ……
でも何度も書いてるけど、マクロビに「ダメ」はないんだよね。
大切なのは、バランスで。ダメとか良いとかじゃなくて、その「食べ物」がもたらす”影響”を考えて決めよう、ということなんだよね。

マクロビには大事な法則はあっても、規則はないのだから。
自分で感じて、自分で考えて、自分で決めて、バランスをとるように。
それを目的とするならば、ガチガチに規則でしばられてたり、やっきにルールを作ったり、
そんな揚げ足取りをしてたら、できるわけがないんだな。

でもやっぱり、これが一番難しく。私も、そこが一番難しく。
だから、たとえばこういうクラスに参加した時、些細な事柄への質問を並べたり、細かい調味料の量などにこだわる方がいらっしゃると、
わかりますう、と手を握りたくなっちゃったり、なんとか緩めてあげたくなったりね。

先生は、レシピはどんどん人に伝えてくれて構わない、とおっしゃる。
そこに書かれた分量は、あくまで目安でしかなく、あとは自分に合わせて、量も材料も、好きなように変えていってください、とおっしゃる。
でもこの、「自分に合わせて見極める」ということが、どれほど難しいことか。いわんや家族をや。

「自分」という芯が、きちんと地に足をつけて立っていないと、できないこと。
季節の流れを、日で、土で、食材で感じていくこと。
マクロビオティックとは、「食べ物」全てを通じて、そういう心身を作っていく為の生活実学、なのだよな。

ナンチャッテとか、ゆる~く、とか、そんな感じで送る日々。
それでも時々こうやって、先生のような方に教わることで、仲間の皆と話せることで、
改めて、マクロビに出会えて良かった、と実感するのだな。
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by senrufan | 2013-02-06 10:52 | Trackback | Comments(2)
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Commented by peartree22 at 2013-02-17 17:36
昨日中島デコさんのマクロビ料理教室に出掛けて、まっさきにMiyukiさんのブログを読みたい!と今日はゆったりとした日曜日なのでまとめ読みしてます。そうなんです。デコさんも「調味料の量も水加減なども自分で加減してくださいねぇ」と絶えずおっしゃってました。「まじめな人ほど、マクロビが目的みたいになってしまうと辛くなってしまうわよ。(冗談まじりに)だから一部の人に”マクロビって宗教?”って思われちゃう」とも。
自分の体の声を聴くは簡単ではないけれど、自分なりの楽しい生き方を探して行こうと思うのです。
Commented by Miyuki at 2013-02-19 07:16 x
*ちゃんさま
デコさんのお教室とは、本当にうらやましいですー! 一度でいいからお話をうかがってみたい方のお一人です。……デコさんの後に読むには、あまりにアレなブログですみません……
そうそう、そうなんですよ~。ほんとにおっしゃる通りと思います。マクロビって、知れば知るほど、むしろ自分を自由にするものなのになあ、と。
自分なりに楽しい生き方、それであってこそ! ですよねー♪


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