貴女に会うまでの時間さえ

「言うまでもないことだが、賞をあたえるうえで候補者の国籍はまったく関係がない」
   ----- アルフレッド・ノーベル
       (スウェーデン人、発明家、1833年10月21日生まれ)


ええと、私と同年代の方々へ、クイズです。(つまり現在28歳)(嘘ですすみません)
以下の現代語の意味をお答えくださいまし。
答えは、日記の末尾にて。

1. アブる
2. 与謝野ってる
3. ラピュタ
4. ひじき
5. 高倉健
6. しょっぱい

* * * * *

【アクティビティ】

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9月の日本滞在記、ようやく最後でございます。
1ヶ月半前という、大変発酵した記録……昨今の発酵ブームにふさわしく(殴)

最後は、今回も行ってきましたよ、美術展、というお話。
6月に日本に行った頃、大宣伝していた美術展なのですが、幸いにして終了日前に間に合って、お嬢と一緒に行くことができたのであります。




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それは、東京都美術館のリニューアルを記念して、オランダのマウリッツハイス美術館から出品された、数々の名画達。
17世紀オランダの黄金時代の絵画を中心にした、こちらの展覧会は、日本で大変人気の高いフェルメール、レンブラント、ルーベンスといった画家達の作品が並び、開始以来、大変な人数を動員したようです。

これだけの人出をよんだのは、なんてったって、とある少女の来日が理由。
フェルメールが描いた、「真珠の耳飾りの少女」がやって来てくれたから、でありましょう。


     真珠の耳飾りの少女

Wikiさんから、画像と説明をお借りして。
6月の宣伝期には、「世界で一番有名な少女が来日します」というキャッチコピーと一緒に、あちこちに大きなポスターが。
フェルメールが、そして、この絵が大好きなお嬢と私が、大層色めきたったのは、言うまでもありませぬ。

というより日本では、フェルメールはとても人気の画家ですが。
アメリカ、というか、私の周りでは、実はそれほどでもないんですよね。
美術にあまり興味のない方々は、名前を言っても知らなかったり。

ちなみに、フェルメールと言っても、通じません。
Vermeerと書いて、ヴァーミア、ヴァルミア、ヴェルミア、ヴァミア、ああああ、カタカナでどう書いたらいいか、わからない! ったく、なんでもアメリカ読みにするゴーマンさにはついていけないわ!(ただの逆ギレ)

実は私の両親が、大変なフェルメール好きでして。
寡作の彼の作品は、全部で33~36点しかないのですが、そのうち22~3点を観た経験が。
そして、この「真珠の耳飾りの少女」は、今回が初めての鑑賞ということで、楽しみにしていたんですよ。

そんな両親を差し置いて、なんとワタクシ、今回が2度目の鑑賞でございます。
絶対前に見た、いや、これが東京へは初めてのはず、と両親と喧々諤々だったのですが、
調べてみたら、やはり1984年に、東京の国立西洋美術館に来てるのです。(ざまあ)

但し、その時は、「青いターバンの少女」という邦題で。
だからなのか、今でも私は、「真珠の耳飾り」より、ターバンの方がしっくりくるんだなあ……
だってフェルメールの場合、青がとにかく好きなので。


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まず両親が先に行ったのですが、途中で携帯メールが届いたところでは、
「チケットを買うまでに、1時間待ってる」
「ようやく入れたけど、中に入るのに、すでに40分待ってる」
「少女の絵の前に列があって、そこで50分並んで、ようやく観られた」
お父さん、お母さん……! と涙しました。

翌日に行く予定にしていたお嬢と私の為に、入場券を買ってきてくれた上、あれこれと策(?)を授けてくれまして。
そのアドバイスに従って、開場時間の少し前に着きました。
その時点でも列はできていましたが、少なくともそのまま会場内に入ることができ、10分ほど待ったところで、無事入場。
何はさておき、そのまま2階の少女の絵まで直行いたしました。

絵の前には、蛇行状に張られたロープがあって、絵を正面で観たい人は、そこで並んで順番を待つ、という形。
正面でなくても良ければ、横から絵は鑑賞できるようになってます。
でも、やっぱり一度は正面から、ということで、列に並んだのですが、こちらも10分ぐらいで到着することができました。

と言っても、正面に来ても、そこで立ち止まることは許されず。
少しずつ、少しずつ、足を進めながら、その間に眼に焼き付けていけるように。
離れた後は、横から飽きずに眺めておりました。


初めて観たお嬢は、まず絵の小ささに驚いておりました。
そうなんですよね、どアップであちこちに宣伝されているので、ついつい大きく考えがちですが、実は44.5cm×39cmと、佳作サイズの作品なのですよね。

しかし、その控え目な広さの中で、だからこそ余計に鮮やかに眼に映る、ターバンの青。
絵の顔料は、あの宝石のラピスラズリを使ってます。鉱石ゆえに、退色が少ないのですね。
特に地中海を越えて、中東からもたらされたこちらは、ウルトラマリンブルーと呼ばれる、当時相当高価な画材でありました。
そのターバンの青が、頭頂部の黄色と合わされたことで、更に輝きを見せています。

「光の画家」と言われるフェルメールの輝きは、少女の耳飾りにも、遺憾なく発揮されていて。
輪郭をはっきりと描いたわけではなく、むしろ、たった2~3回の筆で描いたように見える真珠が、これほどまでに光の反射を表現しているとは、と驚きです。

その光の技法は、少女の瞳にも、唇にも。
軽く開かれた口から出ようとしたのは、言葉であるのか、ため息か。
右端にちょん、とつけられた白い点は、94年の修復の時に発見されたものだそうです。
背後の暗い色にバックアップされて、際立つ唇の赤を、白のハイライトが更に鮮やかに見せているのですね。


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これほどまでに、国際的な人気を誇る絵ですが、来歴によれば、この絵はフェルメールが存命中は、売らずにいたそうで。
死後、約220年経った1881年に、初めて競売にかけられたのですが、保存状態の悪さから、わずか2ギルダー30セント(現在の1万円にも満たない)で落札されたそうです……
それが、もし現在取引されれば、100億円はくだらない、と言われるのですから、全く運命ってわからない。

ゴッホといい、フェルメールといい、どうして生きているうちに、と嘆かずにいられないのですが、
それも時代の評価であり、巡り合わせ。切ないなあ、と思います。
一度でいいから、「キターー、俺の時代!!」と言わせてあげてほしかった。(それもどうか)


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ほかにも、沢山良い絵が来てくれていて、本当に充実した展覧会として、心から楽しませていただきました。
今回は、警備員さんから話しかけられなかったし。(てへぺろ)

両親のおかげで、快適に鑑賞できた我々ですが、会場の外に出たら、すでにチケット購入だけで1時間待ちの列。
買った後で、更に入場の為の列に並ばなきゃいけないんですよね……
残暑厳しい中の日傘の列に、思わず泣けました。

で、そんな苦労をした後に知ったのですけど、
なんと少女は、来年早々、サンフランシスコにも来てくれるんですよ!
もう一回、会えるんですよ!

 de Young Museum : January 26, 2013 - June 2, 2013
 Girl with a Pearl Earring: Dutch Paintings from the Mauritshuis


ということで、他の絵の感想は、その訪問記録の時に。
少女だけでなく、再会したい絵が、両手の指の数じゃ足りないぐらい、あるのです。


東京都美術館 : 2012年6月30日~ 2012年9月17日
【特別展】「マウリッツハイス美術館展 オランダ・フランドル絵画の至宝」


マウリッツハイス美術館展 (公式ウェブサイト)

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冒頭クイズの答えです。

1. 海外に行くこと
2. 髪が乱れてボサボサなこと
3. 周囲から浮いている人
4. マスカラを塗りすぎたマツゲ
5. まじめで不器用な人
6. 情けない、ダサイより上のダサさ

お嬢が図書館で借りた本、「ジェネレーションY―日本を変える新たな世代」に載っていたそうです。

この「ジェネレーションY」というのは、バブル後、75年以降に生まれた世代の総称なんですって。
それより前に生まれた私達、60~74年生まれを、ジェネレーションXと言うそうですから、
お嬢達、90年代以降生まれは、ジェネレーションZになるのかなー。
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by senrufan | 2012-10-21 07:33 | Trackback | Comments(4)
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Commented by ノンノン at 2012-10-24 10:40 x
ウルトラマリンって、「ウルトラ級にきれいなマリン色」だからそう呼ばれているんだと、今日まで思ってました。
こんな神秘気的な青色なのに、「ウルトラ級」なんて大雑把感漂う呼び方はないですよね~ 笑。
Commented by Miyuki at 2012-10-25 09:33 x
*ノンノンさん
わははは、と笑いつつ、なんで今までそう思わなかったんだ自分!と思いっきりツッコミました。ノンノンさんの感覚、シャープ~♪
Commented at 2012-10-26 06:04 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by Miyuki at 2012-10-26 11:07 x
*非公開コメントNさん
実は私も、一つも当たりませんでした、よよよ。いいのです、私たちはジェネレーションXですから!
気に入っていただけて良かったあ♪ あの続きもありますからね、また近いうちにぜひお会いしましょうvv


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