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手による仕事

朝、まだ寝ぼけ眼の私に、お嬢が一言。

「ママ、最近マフィンとかスコーンとか作ってないよね」

手による仕事_b0059565_1545340.jpgむ。やはり言われたか。
そうなんだ。寒くなって、室温でバターが溶けなくなって、とんとご無沙汰してるんだ。別にレンジや湯せんで溶かせばいいのではないかというツッコミは聞かなかったことにして。
ということで、本日久々にスコーンを作る。これはバターが冷たくなきゃいけないから大丈夫。
イギリス通の林望先生のご本の通り、とにかく手早くこねてのばして。いつもどこか追い立てられてる気分になるんだこれが。
焼きたてにバターやジャム、チーズを塗って。クロッテッドクリームもあったんだけど、ご無沙汰中にカビが生えてたよ。(……)

先日買ったライスケーキについていた、白い粉状のものが入っている小さな袋。ちょっと口にしてみたら、どうもココナッツらしい。
折角あるんだから、この前友達に借りた本にあった、”マシュマロの焼きココナッツまぶし”をやってみようじゃないか。ココナッツ好きのお嬢は、喜色満面でエプロン着用。
マシュマロは家にちょうどスクエアタイプのがあったので、それを使うことにして、さてココナッツはどうすれば。

あ。 中火で狐色になるまで炒めればいいだけなのね。

手による仕事_b0059565_205085.jpg大はりきりだったお嬢はちょっと腰砕けになったけど、逆にそれなら一人でできる。私の監督の下、じっくりじっくりじわじわと。キッチンにココナッツの香りが漂うよ。
こんがりと焼いたココナッツに、マシュマロをまぶして出来上がり。なかなかくっついてくれなくて、ちょっとぬらしてみたり。レシピは勿論マシュマロを自分で作るようになっているのだけど、手作りほやほやのマシュマロなら、もっときれいにくっつくんだろうな。
なんてことが食欲に影響するわけもなく、家族一同で、あっという間にたいらげた。

北杜夫著「マンボウ交友録」を読む。氏が懇意の作家10人について語るエッセイ。
遠藤周作、佐藤愛子、阿川弘之、なだいなだなど、私でも名前を知っている作家ばかりについて、こうもスケールの大きい話ばかりを聞かされると、まこと作家とは変人でないとなれないものと思ってしまうね。書かれているご本人自体が、相当な方なのかもしれないが。
何にせよ、頭の回転が早くてエネルギーにあふれ、傍から見ている分には圧倒的に面白い方達であることよ。
by senrufan | 2005-01-23 01:52


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