生かしていくべき財産は

「何度も何度も試みては失敗したとしても、いつでも好きな時に出発し直せるのです。
なぜなら、いわゆる『失敗』とは、倒れることでなく、ちょっととどまるだけのことだからです」
   ----- メアリー・ピックフォード
       (カナダ人、女優、1893年4月8日生まれ)


料理ブログ読書ブログ、月イチ(…)更新済みでございます。

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コーヒー通のY氏が、シアトル旅行のお土産に買ってきてくださった、コーヒー豆。
米国コーヒーの本場から、Third Waveの先駆者にして、トップレベルを誇るカフェ、の豆でございますぞ。
ええ、お土産をいただいてから知りました。(殴)

これがですね、もう袋を開けた時から、甘い香りがたまらないんですよ。
ちゃんと酸化防止仕様になっているそうで、新鮮さもキープされているんでしょうね。
残念ながら、サイフォンもドリップもない我が家、でも普通のコーヒーメーカーでは悔しいので、ネットで淹れ方を調べて、フレンチプレスでおたおたと淹れてみたのでございます。

そんなド素人の淹れ方だったにも関わらず、コーヒーの美味しいことったら。
酸味の少ない、クセのない味で、すごく柔らかく、でもしっかり立っているんですね。
シアトルコーヒーの実力のほどを見せてもらった、という感じでありました。
ああ、腕の良いバリスタさんに使ってもらえたら、豆も本望であろうになあ、すまんなあ。

アメリカで一番良い豆を買いつけている、というコーヒー屋さん。
コーヒーの為にも、シアトルに飛んでいきたいものでございます。ね、ゆみたちさん。


Caffé Vita Coffee Roasting Co.


* * * * *

【レストラン】

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震災から半年の節目の集いでお会いした、Kaoriさん。
お仕事柄、サンフランシスコのコーヒーやカフェ事情に、大変詳しくていらっしゃる。
この時、いつか皆で一緒にSFツアー!と盛り上がったものの、なかなか都合が合わなくて。

ゆかさん、ゆみたちさんと一緒に、いよいよ実現、となった時、行き先候補として、ずらりと並べてくださった数々のカフェ。
時間が許せば、1日で全店回りたかったぐらいだけど、そこは涙をのんで諦めて。
まずはコーヒーショップ、それからカフェでランチと、2箇所に連れて行っていただいたのだよ。




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雨が降って肌寒い中だったので、お店に辿り着いた時には、ほっと一息。
重厚な内装で、暗めの店内が、いかにもハイソなコーヒー店、といった趣。


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こちらのお店、とにかく投資がハンパじゃない。
テーブルや椅子、仕切りとなるボード、ライト、全てが統一された仕様であるのに加えて、なんとエスプレッソマシンまで特注なんだって。
ボードや椅子と柄が合わせてあって、ノズル部分がカスタムメイド。それも日本製。
名前はMusashi 4、とメニューに書いてある。(わはは)

以前から気になっていた、米国で販売されているコーヒーグッズの、日本製品の多さ。
品質の高さ・確かさにおいて、やはり日本製に敵うものは、なかなかないんだそう。びば、メイド・イン・ジャパンだね。


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道具類にお金をかけている、ということは、それだけメニューのバラエティが増えるということで。
豆は、ポートランド発のStumptownと、バンクーバーの49th Parallelから。
それぞれを、ハンドドリップ、フレンチプレス、Chemex、サイフォン、そしてなんと、水出しコーヒーマシンで頼むことができるのだ。

水出しコーヒーは、なぜかKyoto Cold Brewという名。Blue Bottleでも見かけたよ。
当然、アイスコーヒーである上、水出しだと、ナチュラルにディカフェになる、と教わってびっくり。
じゃあディカフェが欲しい人は、加工した豆を買うより、このマシンを自宅に持てばいいのだな。
……相当な大きさな上、お値段は考えたくもないけどな。


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ほかのラインナップもすごいのだ。
カスタムマシンでのエスプレッソは、ミルクはオーガニックのStrausに加えて、オーガニックの豆乳とアーモンドミルク。
モカは、ベイエリア人気のチョコレートメーカー・TCHOのチョコを使ってね。
お茶もちゃんと揃えてて、煎茶や中国茶が数種類。

そして、コーヒー&ワインが売りのお店であるので、グラスワインも色々と。
スパークリング・赤・白・ロゼと、グラスワインを揃えていて、ワインに詳しいゆみたちさんが見たところ、やはり結構な品揃えであるらしい。
ここまで色々、ほらほら!と揃えられると、しかもその背後にお金が見えると、半目になって腰が引ける、ちょー庶民(ワタシだ)。

Kaoriさんが、Palette Tasting Barというメニューを提案してくれる。
まずは1種類の豆を、2通りの淹れ方でいれてもらうというものと、
やはり1種類の豆で、2通りのエスプレッソドリンクをいれてもらうもの。
これなら、充実した設備を試しながら、ド素人の私も比べ飲みできるという、面白&ありがたいメニューだね。


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49th ParallelのColombiaで、まずはサイフォンから。
ちょっと薄めだけど、ほんのり甘さとほんのり酸味で、とっても美味しいコーヒーだ。
サイフォンで淹れたコーヒーなんて、日本を出てから初めてかも。
こぽこぽ、という様子も可愛らしく、やっぱりサイフォンっていいよなあ。


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同じ豆で、今度はハンドドリップで。
Hario V60 coffee dripで淹れられたコーヒーは、
……同じ豆とは思えないほど、味の差があったです

酸味がキツいのは、旨味の範疇の酸味ではなく、豆が古くなったが故、とわかるもの。
おまけにぬるいし、苦味も強く、どうして同じ豆で、これほどの差が出るんだろう。


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ここで、Kaoriさんに教えていただいたこと。
サイフォンで淹れるコーヒーは、比較的安定していて、人を選ばない。その代わり壊れやすいし、手入れが面倒。
それに対してドリップコーヒーは、淹れる人の腕と力量が大きくモノを言う。
細い注ぎ口のポットから、ゆっくり・じっくり熱湯を注いでいかなければならないのに、未熟なバリスタだと、この時間をかけないし、粉を混ぜてしまったり。
確かにこちらのオーナー&バリスタのお兄さん、比較的早くお湯を注いだ上、スプーンで混ぜ混ぜしてたよね……(目撃)


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今度はエスプレッソドリンクの番になり、まずはストレートなエスプレッソが運ばれてきたよ。
これがもう、酸っぱっ!と叫んでしまうほど。苦さもすごいけど、この酸っぱさは一体何。
普段ストレートなエスプレッソを飲まないので、もしかしたらこれが正しいの?
と思ったら、やはり口にした皆さん、一様に顔をしかめたよ。


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次に出してくれたのは、カプチーノ。
ミルクのおかげで、ぐっと口当たり良し。これなら飲める、とほっとした。
ううむ、やはりエスプレッソは、砂糖などと良く合う飲み物なのかのう。

ただ、それにしても、豆が酸化していることは、間違いないっぽい。
以前にKaoriさんが、お兄さんオーナーとお話しした時、豆を一気に買うのは良くないこと、なるべく新鮮な豆を使うべきことを言ったそうなんだけど、あまり気にしてないらしい。
加えて、ドリップの淹れ方についてもお話ししたそうなんだけど、同様に、あまり気にしてないらしい。

ご家族がかなり裕福でいらっしゃるらしく、コーヒー好きでお店をやりたい彼の為に、資金を惜しまず援助してあげて。
だから、道具や内装は最高級だし、豆のブランドもきちんと選んでおられるのだけど、残念ながら、それだけでは完全ではない、のだな。


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ローカルなアーティストの絵が飾られた店内は、ほんとに素敵だと思うし、これだけのコーヒーのラインナップも見事。
実際、ローカルなバリスタさん達が立ち寄っては、羨ましがっているそうな。
だからどうか、宝の持ち腐れにならないように、より美味しいコーヒーを淹れてくれるように。

豆を買いつけて、ロースト&販売するショップ側も、できるだけ美味しく、新鮮な内に使って欲しい、と願っているであろうし、
客として訪れる身も当然、それが何よりの望みであるのだな。


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このお店の向かい側に、新しいWhole Foods Marketができるそうで、ただ今工事中。
更に斜め向かいのビルには、Twitterの新オフィスが入るそう。
それでお客様が増えたら、少なくとも豆の回転が良くなることは、期待できるであろうこと。


Ma'velous
1408 Market Street
San Francisco, CA 94102

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水出しコーヒーについて調べてみたら、素敵な記事に出会いました。ありがとうございます!
夏になったら、作ってみたい。なちゅらるディカフェの冷コーを。(関西風)

 『美味しんぼ』原作者に学ぶ、美味しい水出しコーヒー

 Some Like it Cold (Brewed): 5 Cool Coffee Methods
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by senrufan | 2012-04-08 10:51 | Trackback | Comments(8)
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Commented by ノンノン at 2012-04-10 23:17 x
>もう袋を開けた時から、甘い香りがたまらないんですよ。

コーヒーって香りが特に好きです。豆は地元のロースターで買うんですけど、行った次の日ぐらいまで車の中がコーヒーのいい香り~。ずっとしててくれないかしらと思うぐらいです(笑い)。

Commented by ゆみたち at 2012-04-11 01:06 x
すごいくわしい!
素晴らしい!
そそ、シアトル行脚は年中行事になりそうだね。
Commented by Miyuki at 2012-04-11 12:07 x
*ノンノンさん
私も、私も! グローサリーストアのコーヒー売り場に行くと、その場でうっとり半目になっているワタシが見られます(危ねえぇ) コーヒーって消臭効果もありますよね。それこそ、車の中にコーヒーかすをずっと置いておこうかしら。
Commented by Miyuki at 2012-04-11 12:08 x
*ゆみたちさん
このお店、面白かったよね~♪ Kaoriさんの解説の素晴らしかったことったら。
うんうん、シアトルは行くのよ。通うのよ、私達。
Commented by ノンノン at 2012-04-11 22:50 x
あのねあのねMiyukiさん、近所にぼろっぼろのコーヒーショップがあるですよ。ロードサイドにあって、カウンターだけは屋根の下にあるけど、客席は屋外。でもオープンテラスとかじゃなくて、てきとーにそのへんから拾ってきたでしょうというばらばらの椅子がばらばらのパラソルの下においてあるだけ。トイレはあるけど、野外イベント用の仮設のやつ。
でもここ流行っていて、いつ行ってもちょっとヒッピー系なお客さんが結構いる。そしてコーヒーはなかなかおいしい。で、こないだ発見したんですが、ここがシアトルのコーヒーを使っている。
こんなところにシアトルがいたとは!
Commented by Miyuki at 2012-04-12 10:01 x
*ノンノンさん
ええーっ、シアトルコーヒーがご近所で飲めるなんて、なんともうらやましいでございますよ! それも、そんなアブナゲなお店で、というのが、またなんとも(笑) いいなあ、マニアな感じに余計にそそられます。こっちにも来てくれないかなー。ただしトイレはキレイなのがいいな(願)
Commented by peartree22 at 2012-04-13 09:21
わー、Miyukiさん、すごくコーヒーにも詳しいのですねぇ。謙遜されるMiyukiさんのことだから「いえいえ、それはご一緒していたKaoriさんのおかげ♪」と言われそうですが、その解説をこうも詳しくわかりやすくシェアしてくださるMiyukiさんの懐の広さと聞き取り力と文才があるからです。
実家のご近所にコーヒーの美味しい喫茶店があり、その店主と妹が懇意にしているので、何度かお話ししたことがあるのですが、やはり「鮮度」が大切で、そこも売る時はお客様のコーヒーを飲む頻度、管理方法などを聞いて適切なグラムを教えてくれるみたいです。
もちろん煎れ方もばっちりで、ここのコーヒーなら胸焼けしないのです!(胸焼けするのは、まず鮮度が悪いとか)
ここのお店、うーーーん、残念ですねぇ。せっかくアドバイスしてくれるお客さんもいるのに、それを取り入れられないのも残念。
お客もきっとコーヒー通の方が多いでしょうから、早く改善されるといいですね。シアトルコーヒー、鹿児島にあるかなぁ???(スタバ以外で)
Commented by Miyuki at 2012-04-13 10:57 x
*ちゃんさま
いえいえ、とんでもない、それは……と書こうとしたら、すでにおっしゃってくださってた!(愕然) でも真剣に、Kaoriさんのおかげなんですよ~。私は真っ白状態で楽しんでいるだけなのです。くすん。世の中すごい人が多すぎて、話を聞きたいと思うことばかりで、とっても嬉しいです♪
私もこのお店で、鮮度の重要さを改めて学ばされましたよ~。適切なグラムのアドバイス、それはすごいっ! お客様に優しいということもありますが、ほんとにコーヒーがお好きでいらっしゃるんですねえ。そういうお店のコーヒー、ぜひぜひ飲んでみたいものでございます。
そうなんですよ、せっかくのKaoriさんのアドバイス。これだけの設備、使ってみたいバリスタさんが大勢いることでしょうにね。
日本のコーヒーレベルはかなり高いそうなので、きっとどこかにはあるはず! お値段はすごいかもしれませんが!(爆)


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