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私を聴いて、私と歌って (2)

「他人に小言を言われた時、腹を立ててはならぬ。
腹の立った時に、人に小言を言ってはならぬ」
    ----- 新島襄
        (日本人、教育者、1843年2月12日生まれ)


福島原発20キロ圏内 犬・猫救出プロジェクト

震災から、いよいよ11ヶ月目を数えた時。
震災で取り残された動物達の保護プロジェクトに協力していらっしゃる、愛しのゆみたちさんから、凛々しいお声を聴きました。

ペンギン行進中。

マクロビマーケットで購入させていただいたワインは、感謝祭でいただいたペンギンワインは、各方面で絶賛の美味しさでございました。
美味しいワインをいただいて、それが動物達の為にもなるなんて。
ありがたくて嬉しくて、ほろりとこぼしたため息は、ワインの香りがいたします。

私自身は、ソッコーで申し込ませていただきましたが、
ご近所友達の皆さんで、購入されたい方がいらっしゃいましたら、
私の方で申し込み→受け取り→お渡し、ということもできますので、どうぞ遠慮なく、ご連絡くださいますように。


こちらは、Clean Bottles Projectの一環としての活動、だそうです。
あの時の、Help Japan with Clean Bottles!について、実は思ったことが色々と。
いつか書けるかなあ、書けるといいなあ。

* * * * *

【雑事】

IMG_6595

さて、前回の新聞記事内で、左下の方に、4枚の写真が貼られているコーナーが。
タイトルは、「Family Drama?」となってます。

写真、もしくはコーナーの左下隅の”Enlarge Image”をクリックすると、拡大された形で読むことができます。
写真だけのリンクができないので、もう一度、記事全体のリンクを以下に。

Ambitious Parents, Mellow Children



こちらで説明されているのは、子育てにおける4つのタイプです。
そして、該当型の親が見られるTVドラマを、例として挙げてくれているのですね。

実はこの分類は、相当ポピュラーなので、かなりの方がご存知なのでは。
お嬢が履修していたAP Psychology(心理学)の授業でも出てきてたというので、ほおぉぉ。
彼女から教わった説明も加えつつ、まずはざっと概略を。


1. Authoritarian (権威主義的・独裁的)
子供の感情に注意を払うことなく、子供にルールを課し、従順に従うことを要求する。
「邪魔しないで」、「口答えするな」、「部屋を片付けなさい」、
「夜更かしするな、さもないと~」、「なんでって? 私がそう言ってるからよ」

2. Permissive (許容的・放任主義的)
子供の要求をそのまま受け入れ、ルールを課したり罰を与えることは、滅多にない。

3. Authoritative (権威のある・民主的)
要求もするが、責任も持つ。ルールを決め、守らせようとするだけでなく、その理由を説明し、説得を試みる。
特に大きな子供に対しては、議論を歓迎し、ルールに柔軟性を持たせることも。

4. Neglectful (無関心・放置主義的)
子供に関心がなく、要求もしないが、働きかけたり支えることもない。

これら4つのタイプの中に、前回のタイプAかBのパーソナリティを持つ親がそれぞれいることで、更にバラエティが生まれるわけですね。

研究によれば、自尊心や社会適応能力が高く、自立している子供達の多くの親は、
愛情深く温かく、子供に関心をきちんと持った、3番のAuthoritativeのタイプであるそうです。
1番のAuthoritarianな親の子供は、自尊心が低く、社会適応能力に欠け、
2番のPermissiveな親の子供は、攻撃的で未熟なことが多いそうで。
4番のNeglectfulに関しては、もう論外。虐待と言い換えることができるケースも多いでしょう。
これらの研究は、人種や国籍、所得層を様々にまたがって行われていますが、同様の結果になっているそうです。

しかし、強圧的な親に育てられた子は、誰でもおどおどした子になる、と言い切っていいのか、といえば、それはまた違うわけで。
子育ての仕方と、育つ子供のタイプは、因果関係ではなく、相関関係にあることなのですね。
それは、同じ家庭に育った子供達が、全て同じ性格になるわけではない、ということからも明らかなように。

愛想が良く、しっかりした子は、親から信頼されますし、可愛がられますが。
反抗的で、だらしのない子は、親からそういう気持ちを引き出すことは、少し難しい。

もしくは、環境的要素だけでなく、遺伝的要素もあるのかも。
社会的に成功した親から生まれる子供は、やはり社会的な能力の高い子である、というように。

こういう親だとこういう子になる、といった形で断定するには、あまりに沢山の要素が、複雑に絡み合い過ぎていて。
推定はできても、誰にも断定はできない、と思います。


子育てにストレスを感じ、育児本の通りにならない、と悩んでいるお母さん方は、
それらのアドバイスは、あくまでその人の視点と経験からのものであるということを、きちんと認識しておく必要があるのですよね。

例えば、言われたことに唯々諾々と従う子供が良いと思う親には、Authoritarianな子育て法のアドバイスが、望ましく感じられるでしょうし、
自立した、人と仲良くやれる子供が良いと思う親には、firm-but-open(厳しいが柔軟)なAuthoritative系の育児書が、有効に感じられる、ということで。
親それぞれに望む形がまずあって、その価値観に合う、それを補強する本なり、意見なりを求めているのでありますから。


詩人のハリール・ジブラーン(Khalil Gibran)が残した言葉に、こんなものがあるそうです。
You are the bows from which your children as living arrows are sent forth.
(あなたは、自分の子を生きた矢として、前に送り出す為の弓である)」

子供を育てるということは、愛情と喜びに溢れたものであるだけでなく、心配といらだちの連続でもあります。
多くの親にとって子供とは、自らの生物的・社会的な継承者であり、未来への個人的な投資です。

自分の親がいたから、自分が生まれて、更に自分の子供が生まれ育ってゆく。
今在ることは、そのまま、私達が見ることのない未来に繋がるもの、であるのです。

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ところで、余談ですが。
お嬢のクラスで、自分達の親を、1~4番のうち、4番のNeglectful以外の3つのタイプにふりわけたそうなんですよ。
父親を横軸にして、左から1・2・3番、母親は縦軸で、上から1・2・3番として、縦横3マスずつのチャートを作成し、
自分の親はここ、というところに○をつけたんですって。

20人ほどのクラスのうち、半数が、両親共、もしくは片親がAuthoritativeで、
次に多かったのが、両親共にAuthoritarian。
そして、お嬢とあと1人だけが、両親共にPermissive、だったんだそうです。
ってことは、分析によると君は、「攻撃的で未成熟」の傾向がある、ということかい……

Authoritativeな親が多いのは、ある意味、ここがAPクラスだからとも言える、ということを、先生がおっしゃっていたとか。
そして、お嬢ともう1人は、
「そういう親に育てられて、これだけしっかりして、学習意欲を持っている子に育ったのは、君達自身の力だ
と、ほめてもらったんですって。

ちょっとだけ沸いた、殺意という名の黒い渦。

先生の総評としては、
どういうタイプに分類されようと、その子に合っていれば、それが正解。
ただ、どういう子に対しても、「きちんと説明する」ということは、とても重要である、
と、おっしゃっていたそうです。

そうですそうです、いくら厳しく躾けようとしても、ガンとしてゆうことを聞かない、ちょーーゴーイングマイウェイな子に対しては、親はただ、全てを受け入れなきゃいけなかったりするんですっっ!!(力説)(負け犬の遠吠え的な)


ちなみにお嬢が、二親ともPermissiveにした理由。
「だってママは放任だし、パパは家にいないから」

by senrufan | 2012-02-12 12:24 | 東日本大震災


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