「物事に関心がなくなり、真面目さや憧れ、情熱、熱意などを、失いかけていることに少しでも気付いたら、これは、病気の前触れだと考えなければならない。
表面的に流されている生活に魂が苦しんでいると、気付かなくてはならない」
----- アルベルト・シュバイツァー
(フランス人、医師、1875年1月14日生まれ)
芸術について語るには。
「オリジナル」と
「模倣」の二語は、なかなかはずせない言葉かも、と思います。
それは、真作・贋作という意味での場合もありますし、最初にそのアイディアを生み出したのは誰か?という場合でも。
ただ、”~派”という分類に表れているように、その時々の流行や、大きなうねりがあるわけで。
その場合は、誰が始めたということは大事であっても、それをベースに次々と生み出される作品群があってこそ認められる、ということも無視できないのですよね。
考古学者の小林青樹氏によれば、
「模倣」とは、人と人との交流、意思疎通で成り立つ行為でもあり、そこにコミュニケーション不足が生じれば、「もどき」が生まれる、
のだそうです。
工房、ギルド、サロンなど、芸術家同士が集まる場において、影響を受け合い、切磋琢磨し、新しい形を生み出していく。
芸術家とは孤独なもの、というイメージが強いですが、実は全くの孤独から生まれるものなど、早々無いのではないかなあ。
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【アクティビティ】
冬休みの間の芸術鑑賞は、ルネッサンス時代の画家達の作品で。
サンフランシスコの
de Young Museumにて開催中の、
「Masters of Venice」に行って参りました。
ウィーン美術史美術館から貸し出された、展示作品群。
ハプスブルグ家の収集品ときたら、西洋史オタクのお嬢の血が騒がないわけがありません。
旦那と私は、当の美術館には行ったことがあるのですけど、約20年前……覚えていなくて当たり前ですよネ!(Vサイン)
作品数は50点と、やや小規模な展覧会。
おかげで全部を見た後も、またお気に入りの絵を見に戻る余裕もあり、お客さんも少な目で、ゆったりと歩いて鑑賞することができましたですよ。

さて、どんな画家の作品が来てくれたか、というと。
有名なこちら(↑)の絵、David Teniers the Youngerによる、
「Archduke Leopold William in his Gallery at Brussels」。
(de Youngのサイトからお借りしました)この大作の中に描かれた絵画のうち、9点がサンフランシスコを訪問中です。
絵画を通して見る、ヴェニスという都市の16世紀。
それは、油絵という芸術が生まれ、テンペラから移行し、花開いていく時期でありました。

以下はいつものごとく、展示スペースのテーマ、そして、個人的に気に入った絵画の覚書です。
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Venice Society
Andrea Mantegna
St. Sebastian
Giorgion
The Novelty of painting in Oil on Canvas
Giorgione
Youth with an Arrow
Warrior
Portrait of a Young Woman
Titian (Tiziane Vecellio)
Lucrecia and her Husband
Titian and the Poesie
Nymph and Shepherd
Mans, Venus and Cupid
Danaë
Christ with the Globe
Artists of the Veneto
Paris Paschalinus Bordone : Allegory of Mans, Venus and Cupid
Jacopo Negretti (Palma Vecchio) : Bathing Nymphs
Jacopo Robusti, called Tintoretto
Portrait of a Young Woman (1555)
Susanna and the elders
Paolo Celiani, called Veronese
Lucretia
The Anointing of David
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ルネッサンス絵画というと思い浮かぶ、ダ・ヴィンチやミケランジェロ達は、
フィレンツェ派と呼ばれるのですね。
今回の展示で見られたベリーニやティントレット、ティツィアーノ達は、当時のヴェネツィア共和国で活躍し、
ヴェネツィア派の名を持つそうで。
フィレンツェ派のリアルな絵画を予想して観に行ったら、すごく平面的な絵画が並んでました、というのが、正直な第一印象。
ですが、描かれた肌の白さ、質感、そして光沢。巧みにぼかされた輪郭が、更にその輝きを引き立てて。
フラットな世界の中で、存在を際立たせる術として、こういうやり方を発展させていったのかなあ、と、感慨深く鑑賞いたしました。
ヴェネツィアといえば、当時の国際都市のようなイメージを持っていましたが。
東西の文化や政治が出会う場所であったと同時に、外に材料を求めるより、内部を充実させていく気運が高かった、との説明を読んで、フィレンツェ派とは異なった画法が生まれ育った理由の一つがわかったような。
依って立つ流派が、互いの研鑽と競争で広がる過程。
それは、外部からの刺激を受けられる時代であったかどうか、というのもありますが、その刺激に対して、どれだけオープンな土壌であったか、ということも、大きく物を言い。
ティティアンの描いた女性像を眺めつつ、絵画が語る時代と国を、想像してみたりするのです。
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これから行かれるご予定のある方に、ディスカウント情報です。
オンラインで、日にちと時間を指定しての事前購入の際、
チェックアウトの時に、クーポンコード(Coupn ID)に「
FALL20」を入力すると、20%offになります。
これは、この展示会だけでなく、姉妹美術館のLegion of Honorで開催中(~1月22日)の、
Pissarro's Peopleでも同様だそうですよ。
Masters of Venice: Renaissance Painters of Passion and Power from the Kunsthistorisches Museum, Vienna
October 29, 2011 - February 12, 2012