自分も、山も、動かして

「人が多く人を動かす秘訣は、無償の行為である」
    ----- 山岡荘八
        (日本人、作家、1907年1月11日生まれ)


今月も、11日が来ました。
東日本大震災から、10ヶ月目を数えます。

昨年5月に開催され、スタッフと参加者の皆様のご尽力により、多くの義援金を集められたイベント、Run for Japan USA
大変喜ばしいことに、3月11日に、第2回目が開催されるそうです。

まだ詳細はアナウンスされていませんが、震災から一年を迎えるこの日、どうか盛況なイベントとなりますように。
前回涙を飲んだ我が家、今度はぜひ参加させていただきたいと思っております。

Run For Japan USA 走ろう、日本のために。
 ・3月11日(日)
 ・Facebookのページはこちらです

東日本大震災の為のチャリティー@ベイエリア

* * * * *

【雑事】

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前回冒頭の誕生日の言葉は、スティーブン・ホーキング氏でした。
「人は、人生が公平ではないことを悟れるくらいに成長しなくてはならない。
そしてただ、自分の置かれた状況のなかで最善をつくすべきだ」

これを読んだ時、難病であるホーキング氏の悟りを垣間見たと思ったのですが、その後で、
彼ほどの頭脳の持ち主でも、能力的な意味でこういうことを感じた経験はあるんだろうか、
と、ふと考えたのですね。

そうしたら、なんともタイムリーなことに、以下のエントリーを読ませていただいたのです。

僕は自分が思っていたほどは頭がよくなかった

原文は、Redditというサイトに投稿された高校生の文と、それへの返信です。

I'm not as smart as I thought I was

このタイトルと同じ言葉を、世界で一体何人の人が口にしてきたんだろうなあ。
そんなことを思ったら、少しだけ、つぶやいてみたくなったのです。

つまり、まーたぐっだぐだの戯言が続くということなので、以下は、ご承知の方だけお進みくださいますように。(ぺこり)






自分は大して出来る人間じゃない、と思うようになったのは、幸か不幸か、結構早い頃でした。
両親は名門大出で、兄もすごく頭が良かった上に、常に皆のリーダー格であったので、家族の中で、自分が一番出来が悪いと思ってて。
兄と同じ中学に行ったのですが、彼は学年でも数人しか入れない進学校に決まり、私は学区内で、上から数番目の高校が精一杯。

それでも、全く兄と比べたりすることのなかった両親と、やはり私の出来について、何ら悪く言うことのなかった兄のおかげで、特にグレることもなく。
や、これは優しいとかじゃなく、単に家族そろって、放任主義の個人主義なだけなんですけど。(爆)
一時は、勝手に自分を兄と比べて、勝手に落ち込んだりもしましたが、高校が決まった頃から、自分はこの程度なのだ、と冷静に思うようになったのです。
おかげで、肩の力を抜いた高校時代は、穏やかで楽しいものでした。

自分は、それほど出来る人間じゃない。すごい人は、いくらでもいる。
私の場合、それは中学時代に知ったことでしたが、兄は高校で知ることになりました。
県下トップの高校に進めば、当然周りも、それだけのレベルの子達ばかりなわけですから。
直接聞いたことはありませんが、高校時代、そして大学受験が、彼の最初のターニングポイント、であったのかもしれません。

だから、お嬢が高校1年の時に陥った状況は、ああ、彼女も知ることになったんだなあ、という感慨と共に受けとめたのでございます。
そして、今のうちに知って良かった、と。

下手なプライド(=エゴ)というものは、築く時間が長いと、それだけ綺麗に崩すことが難しくなると思うので。
その事実を、すとん、と無理なく自分の中に落とすことで、またそこから出発してほしい。
間違っても、誰かのせいにするとか、現実を直視しないまま、都合よく解釈するとか。
そういう人間だけには、決してなってほしくなかったので。

事実を100%客観的に見る、なんてことは不可能ですが。
それでも出来る限り、自分視点にしがみつくことなく、角度を変えて見るようにしなければ。
起こってることを認識できない限り、そこに反省が発生することはありえないので、そこから成長できないままの人間になってしまいますから。

そんなことばかりを繰り返して、いまだ到底できているとは言い難い、永遠の未熟者の母ちゃんからのお願いとして。(目が見られません)


このエントリー内の「道具」というところで、ずっと昔に、父が言った言葉を思い出しました。
「頭が良い人というのは、勉強のやり方を知っている。だから、どこに行っても大丈夫なんだな。
勉強も大事だが、まずはその方法を身につけることが大切だと思うよ」

母から言われた言葉も、思い出しました。
「やれば出来るというのは、あれは言い訳。
出来る子はやるし、やる子が出来るの」

私も、本当にその通りだと思うようになりましたよ、父上、母上。(痛む胸を押さえつつ)


先日聞いた話なんですが、授業中、先生に「わからないところある?」と聞かれて、「はい」と答えるのは、生徒にとって難しい。
他の人はわかってるのに、自分だけわかってないと言ってるようなものだから。
かわりに、「気になるところある?」と聞く。これだと抵抗がないから反応がぐんと増える、というんですね。

自分ができない、とか、自分に非がある、と人前で認めることは、本当に難しいことで。それは、人前でなくても難しいことで。
世の中、なんて自分をきちんと見られない人が多いんだろうね、と、先日友人達と話していたのですけど。勿論、自戒を込めて、でありますが。
そうでなくても、自分視点から動くのは困難なのに、思い込みの強さやプライドが拍車をかけて、更にその視点に自分を縛り付けてしまう。
そして、他の情報やアドバイスを、頑なに自分に入れないようにしてしまう。
果ては、自分視点に合わない事柄を、ポイントをすり替えたり、話を作り変えたりしてしまうんですね。

私が何度か書いている、「『知らない』ということを知らないのが一番怖い」というのは、こういうことも含みます。
自分では必死のつもりでも、傍から見れば空回りだったり、山を登ってるつもりが、実はふもとで迷ってるだけだったり。
それも人生の貴重な回り道だったりするので、それはそれで必要、とも思うんですが。
そういうことも、試行錯誤の末に、より良い道に辿り着けた後で言えること。

だから、家族や大事な友人達からの言葉は、本当に助かるのです。頑なな心に、良い風穴を開けてくれるのです。
そして自分も、「気になるところはある?」と聞くように、大事な人に合った形での、適度な穴の開け方を知りたくて。
身につけたい「道具」の数は、生きている限り、正に無限大にあるのです。


お嬢もこのエントリーを読んだのですが、彼女が注目したのは、別のレスでした。
とある先生(多分)が、このエントリーについて生徒に話した(多分)のですが、自分次第で頭は良くなるのだ、という考えは、彼らを大いに惹きつけて。
中でも一番の問題児が、まっすぐに座って言ったそうです。
「じゃあ、ぼくはバカなままでいなくてもいいってこと?」
この言葉を悲しく思った、というレスだったんですね。

一体、どれだけ多くの人が、そのこと=努力次第で未来は変わる、ということを、知らないままでいることか。
もしくは、誰かから説かれたところで、真面目に受けとめることをせず、もしくは、目をそらして生きていることか。
それが子供であればあるほど、そう思わせた原因の一部を作った大人の一人として、本当に申し訳なく、悲しく思うのです。


上手く言えないのですが、自分がこうだったらいいなあ、と思い描くのは。

やるもやらないも、自分の決断だと知っていて。
出来ないとすれば、自分の努力が足りないのだということを、目を背けずに認めることができ。
努力して努力して、これ以上できないというポイントまで辿り着けば、たとえ最初に望んだ形は得られずとも、別な収穫として身につけて。

その努力も、独りよがりになることなく、人の助けを素直に請うことができ。
その結果が至らなくとも、その人のせいにすることがなく。
自分が持たないものを持つ人を、その一点だけで尊敬することをためらわず。
プライドと自尊心は違う、ときちんと認識し。
やり直すことを、屈辱などと思うことがなく。

その時におかれた状況の中で、最善を尽くそうと前を向く。

そういう人に、ワタシはなりた………

かったんだけど無理だった。(爆)
や、勿論まだ諦めちゃいけないんだけど、すでに人生後半だしなー。

ということで、君に託すよお嬢。
さあ、やってごらん!(ハツラツ)
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by senrufan | 2012-01-11 08:58 | 東日本大震災 | Trackback | Comments(6)
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Commented by Ayako at 2012-01-13 12:06 x
はじめまして。

いつも楽しく、密かに拝読しております。 senrufanさんのBlogはいつもふむふむと考えさせれることが多いのですが、今回は特に心にグサリと・・・・

努力次第で未来は変わるということを、私の場合好きなことには努力を惜しまず、苦手なことを避けて避けて避けて、でもって、「もう、歳だし。。」と、言い訳にしておりました。 (懺悔)

今年は、「苦手なことに対して努力する」を抱負にあげてみようと思います。。。と、どこかで宣言しておかないと、また逃げ出しそうなので^^;ここに、コメントさせて戴きました。

今年も、更新楽しみにしています。

Commented by kako_usa at 2012-01-13 21:47
Miyukiさん、こんにちは~
私は子供が出来てからいつも考えていた事は、良い習慣を身に付けさせる事でした。がんばろうとしてもなかなか思うように行かない事ってあると思うんです。でも、小さい頃から習慣になっていれば、(経験を積み重ねていれば)自然と身体は動くかな~と。お父さまのお言葉、似たような言葉を私は中学生の時に同級生の子から聞きました。でも、私の周りにはそれを教えてくれるような人はいませんでした。(人のせいにする・苦笑)だから、自分が親になったら、子供には教えてあげたいと思っていました。(何かオススメの本とかありますか?)努力次第で未来は絶対変わると私も思います。でも、かなり努力が必要となりますよね。人生が変わる分岐点になるかもしれないのですから。私はまさに今、自分がその道に立っているのです。でも、なかなか前に進めないでいるんですよね~これは私の悪いところです。わかっているんだけど、そういう環境に自分がいるのに避けちゃうんです。。趣味に逃げたり。娘には趣味が多くて、器用貧乏な子にはなって欲しくないです^^;まだ書き足りないけど、この辺で^^
Commented by Miyuki at 2012-01-14 10:14 x
*Ayakoさん
初めまして! コメントありがとうございます~vv

あああ、刺してしまいましたか、す、すみません……と言いつつ、実は私も自分の胸をぐさぐさぐさと(M体質)

私こそ、避けて通ってン十年。年季入ってます(親指立て)
英語力の無さが良い証拠なんですよねえ、とほほ。

素晴らしい抱負です! 見習わねばなりません。
抱負も素晴らしいですが、なんというか、苦手でもやらなければと思う何かをお持ちなのが、また素晴らしいと思うのです。
それこそ、目を背けることに慣れてしまえば、苦手なものがあること自体、認識しないで終わってしまうので~(←生ける標本)

Ayakoさんにとって、素敵な一年となりますようにvv
またぜひお声を聞かせてくださいね!
Commented by Miyuki at 2012-01-14 10:27 x
*kakoさん
こんにちはー!
良い習慣、本当に大事なことですね。さすがkakoさん、大切なことをしっかり押さえていらっしゃるvv 勉強とか以前に、そういう基礎を作ってあげるべきなのが家庭だと思います。
私は全然本を読まないで子育てしてしまったので(恥)、kakoさんになんのアドバイスもできない未熟者でございますが、今回書き足りなかったと後悔したのは、自分が今ある境遇や能力をポジティブに受け入れる、ということです。器用なことを喜ぶか、特別になれないと悲しく思うか、ということですね。悲しく思って努力する、という道に繋がればそれは素晴らしいですが、心から楽しいと思って続けていけるというのも、また立派だと思うんですよ。上手く言えないのですけど、最終的に子供に辿り着いてほしいのは、「人生を幸せだと思う」ことなんですね。その為に、努力することが必要と思えば、きちんと努力できる子になってほしいし、自分はこれで幸せなのだと、ネガティブに捉えることなく堂々としてくれているなら、それが良い。要は、健全な自尊心を持って、主体的に人生を生きてほしい、ということを言いたかったのでした。って、こんなところですみません!!(土下座)
Commented by KawazuKiyoshi at 2012-01-14 14:20
私には義理の兄がいました。
20以上離れていたのですが
この兄はきわめて頭がよく
また性格がすごく好かったそうです。
いつも比較されて情けない思いをしたことが
小学校のときにありましたね。
なんにつけても、及ばないと言われると困ったものでした。
ただ、母は違った見方を持っていたようで
私の教育には熱心でした。
その兄も知覧から飛び立った飛行機事故で亡くなってしまいました。
戦争に負け、最愛に息子をなくした父のがっかりさが
私のほうをむかなくなって、すねた生き方をしていたのでしょう。
早く父がなくなって、母のおかげで自分を作れたようなものです。
おっと、とんでもない長話ですね。
ふふふ
お元気で。
今日もスマイル
Commented by Miyuki at 2012-01-15 10:42 x
*Kawazuさん
そうですか……
親となって思うのが、自身の親の、親としての評価ですね。
私も娘を育てながら、人と比較しないで見てあげなくてはと常に言い聞かせているのですが、なかなかこれが難しく(涙)
ましてや兄弟がいたら、余計にダメダメだったかもしれません。
先生ときちんと向き合ってくださったお母様、すばらしいですね~。
母のおかげ、といつか娘がスマイルと共に言ってくれる日が来ますように!


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