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北の優しい異国から(16)

「すべてがうまくゆかなくなった時、しかも何かを決めようとしている時は、高みを見なさい。
そこには、紛糾の要因は一つもないからだ」
    ----- シャルル・ド・ゴール
        (フランス人、政治家、1890年11月22日生まれ)


フランス語には、
「おいしいパンのように善良である」
という表現があるそうです。(本当ですか、マミィさん)
確かに、ほかほか焼き立てパンの温かさは、心までほっこりと温められるようですね。

日本だったら、炊き立てご飯?
左右の手を使って、陰陽それぞれの気が合わさった、心温まるバランス食。
おむすびをむすぶたび、佐藤初女さんのお名前を思い出してしまいますね。

佐藤初女さんをお迎えしての、おむすびの祈りワークショップ

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【旅行】

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長かった旅行記録も、いよいよ最後です。(ぜーぜー)
ケベック・シティで食べたクロワッサンは、以下の2軒からでございました。




1. Chez Marie (Yellow Page

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サンタンヌ・ド・ボープレ大聖堂に行く道、ハイウェイ#360は、別名・王の道(Avenue Royale)というそうです。
北米最古の公道と言われるこの道沿いには、ケベック様式の民家が残っているのですが。
ここに、北米各地から観光客が集まる、有名なパン屋さんがあるというので、クロワッサンを求めて行ってみたのですよ。


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昔ながらのパン焼き窯で焼くパン屋さんだそうですが、中は懐かしの雑貨屋さんといった模様。
優しいおばあちゃまに、クロワッサンを始め、シナモンロールやドーナツ、お薦めのブルーベリージャムのペストリーなどを頼んで、袋に詰めてもらいました。
1個あたりが$2.25カナダドルと、まあまあ納得のお値段。


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私達が行った時は、幸い他のお客さんはほとんどいなかったのですが、買い終わった時にちょうど観光バスが乗りつけて、わらわらと買いにやって来られました。
観光コースに入ってるなんて、改めて有名なお店なんだなあ。


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ドライブしながら食べたクロワッサンは、やはり表面は適度に固く、中は適度にもっちりと、なかなかのお味。
そして、シナモンロールが美味しくて。アイシングなどは相当甘かったのですけど、生地の密度と焼き具合が良かったんですよね、これが。

遠くから訪れるべきとまでは思わないものの(暴言)、それこそ北米レベルで考えるなら、十分なレベルの美味しさでした。


2. Paillard (HP

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旧市街の中にある、こちらのベーカリー&カフェ。
2010年の、ケベックでのベスト・クロワッサンに選ばれたというのですから、これは試していかねばなりません。


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お店の中はかなり広く、入り口からベーカリーコーナー、スープ&ドリンクコーナー、サンドイッチコーナーと、それぞれ欲しいものを注文する形になってます。


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勿論、クロワッサン以外のパンも豊富。
あれこれ何種類も注文して、両手いっぱいの袋を抱えて帰られるお客さんも。


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うちが注文したのは、プレーンクロワッサン、チョコクロワッサン、オレンジブリオッシュ。
うん、これもなかなか良いクロワッサン。
なのですが、うーん、やっぱりバターかなあ......私がパリ以来、ずっと探しているあの香りと味わいは、今まであのお店でしか見つかってないのです。
といっても、あのお店のクロワッサンも、もう数年味わってないので、今はどうなっているやら、なのですが。

ケベック内で食べた3軒では、モントリオールのあのカフェが、一番好みでありましたね。

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こんなに長く引きずる予定ではなかったのに、な旅行記録、せめて感謝祭前に終わって良かったよ......

分離独立運動の火種は、まだ鎮火されることのない、カナダはケベック州。
その運動の後押しをしたと言われる、フランスのド・ゴール大統領の誕生日に終えることができたのは、ただのたまさかなる僥倖です。(おい)

楽しかったなあ、楽しかったです。
会った人達、行った場所。滅多にない家族旅行の貴重な思い出に、感謝・感謝でございました。
by senrufan | 2011-11-22 09:51


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